2012 Formula NIPPON
No.41 塚越広大
5月26日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の公式予選が、オートポリス(大分県)で行われ、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が、自身2度目のポールポジションを獲得した。
昼過ぎから曇り空となり、涼しいコンディションとなったオートポリス。午後2時からは20分間のQ1が開始された。この時点での気温は21℃、路面温度は29℃。ピット出口がオープンになると、午前中のフリー走行でクラッシュを演じたNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)を除く16台が、間もなくユーズドタイヤを装着してコースへと入って行く。今年のオートポリスは、路面が再舗装されたこともあり、このユーズドタイヤの時点で、多くのドライバーがこれまでのレコードタイムを更新してくる。
No.20 松田次生
中でも、No.20 松田次生(TEAM IMPUL)や塚越は、この段階で早くも1分29秒台に突入してきた。その後、一旦ピットに戻ったドライバーたちは、残り時間が6分を切ったあたりから、次々にニュータイヤを装着してコースイン。タイムアタックへと入って行った。マシンの修復がようやく終わったデ・オリベイラも、いきなりニュータイヤでのアタックへと向かっている。ここでチェッカー目前、トップタイムをマークしたのは塚越。2番手にはチームメイトのNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、松田と続く。Q1では、この2人だけが1分28秒台に突入した。以下、No.1 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、No.8 ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)、No.7 大嶋和也(Team LeMans)、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)と続き、デ・オリベイラも8番手に滑り込む。一方、このQ1で予選敗退となったのは、No.3 安田裕信(KONDO RACING)とNo.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、No.62 嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsport)、No.18 折目遼(SGC by KCMG)という4名だった。
ここから10分間のインターバルを経て、7分間のQ2が始まったのは、午後2時30分。この時点では、少し涼しくなり、気温は20℃、路面は28℃となる。この気温、路面温度は、Q3終了まで変わらなかった。
No.7 大嶋和也
Q2では、ピット出口がオープンされると、まず松田がコースイン。フロントタイヤをスクラブして一旦ピットに戻る。その後、No.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)、伊沢、No.38 平手晃平(Projectμ/cerumo・INGING)、塚越、デ・オリベイラがニュータイヤでコースイン。残り4分というあたりから順次、アタックに入る。そして、再びチェッカー目前にトップに立ったのは塚越。伊沢、デュバル、一貴、松田、平手、大嶋、山本と続いた。中でも、松田は1周目のアタック中にジェットコースターストレート下でスピン。そこからの仕切り直しで、何とかQ2を突破した。
一方、ここで敗退となったのは、アライメントを取るまでの時間がなかったデ・オリベイラとNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.39 国本雄資(Projectμ/cerumo・INGING)、No.10 金石年弘(HP REAL RACING)。さらに、ディフェンディング・チャンピオンのロッテラーも13番手という結果に終わってしまう。ロッテラーは、アタック途中、松田のスピンによって路面に撒かれた芝生を嫌い、仕切り直しを目指したが、コントロールラインに戻ってきた時点で、すでにチェッカーが提示されており、再アタックはならなかった。
そこから10分間のインターバルを経て、いよいよポールポジションを決定するQ3が始まったのは、午後2時47分。このセッションでは、ピット出口がオープンされると、まず一貴がコースインし、フロントタイヤをスクラブしてピットに戻る。その後、次々に他のドライバーもコースに入り、最後のアタックへと向かった。
ここでまずトップに立ったのは、松田。続いてアタックした一貴、デュバル、大嶋らは松田のタイムを上回れなかった。その直後、一気にトップに立ったのは、塚越。塚越は1分28秒523までタイムを伸ばした。それに続いて、1分28秒台に突入したのは、山本。その結果、塚越が昨年のオートポリス戦に続き、2年連続の、そして自身2度目のポールポジションを獲得した。以下、山本、松田、大嶋、伊沢、デュバル、平手、一貴と続いた。
なお、2番手に入ったNo.16 山本は予選後の再車検でウイング高の違反と判定され、全予選のタイムが抹消された。その結果、No.16 山本は27日の決勝を最後尾からスタートすることになり、No.20 松田以下のドライバーは1つずつポジションが繰り上がることとなった。
No.40 伊沢拓也
No.8 ロイック・デュバル