2012 Formula NIPPON
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
7月14日、第4戦富士スピードウェイの予選日となった。朝、8時45分から1時間の予定で公式練習走行が行われた。昨盤はかなり強い雨が降った静岡県御殿場市、小山町の近辺だったが、朝には雨も収まった。だが、富士スピードウェイの上空は一面に厚い雲があり、すぐにはドライ路面にはならない状況だ。オフィシャルからはレインタイヤの使用を許可する「ウェット宣言」が出された。
No.1 アンドレ・ロッテラー 走行開始時点では、全車がウェットタイヤで走行。8分を経過した時点でトップタイムはNo.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)で1分38秒857。そして、その後にはNo.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)がつけ、次のタイミングでは大祐がトップで2番手が一貴と入れ替わるなど中嶋兄弟によるワン・ツーというワンシーンもあった。このウェット時点ではNo.32 小暮卓史も上位につけNAKAJIMA RACINGと、やはり何度かトップタイムを記録したNo.40 伊沢拓也、No.41 塚越広大のDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが好調な走りを見せた。
セッション開始からちょうど半分、28分時点でNo.41 塚越がついに1分30秒を切る1分29秒913を記録。さらに2分後には、No.1 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分28秒481を叩き出したところから、他の選手のタイムもグッと縮まり出す。この頃になると、路面の走行ライン付近が乾きだしており、スリックタイヤに切り替えるマシンも現れる。ここで上位を争うのはこのロッテラーと一貴のPETRONAS TEAM TOM'Sコンビと、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)、そしてNo.7 大嶋和也(Team LeMans)、No.38 平手晃平(Project μ/cerumo・INGING)、No.41 塚越ら。
No.20 松田次生
そして残り20分となったところで、TEAM IMPULのふたりが好走を見せる。まずはNo.20 松田次生が1分26秒827で2番手に浮上。そして、ラスト15分時点でNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラが1分25秒999を叩き出して、タイム計時のトップに立つ。この後、上位陣は一端ピットに入り、ラスト5分で予選アタックのシミュレーションへ。ここで、ロッテラーが1分26秒005までタイムアップ。続いて一貴が1分26秒099、さらに松田も26秒006秒で最後のゴールラインを通過。
この結果、このセッションのトップタイムはデ・オリベイラの1分25秒999となった。これに0.006秒遅れてロッテラーが2番手。このロッテラーと0.001秒差で松田、0.093秒で一貴というトップ4になった。わずか0.1秒に4台がひしめく状況で、この後の公式予選でもハードな争いが予想される。以下No.40 伊沢拓也、No.16 山本尚貴、No.41 塚越広大、No.7 大嶋和也がトップ8となった。
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)