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「点差を詰められたという意味ではまだ自分たちの流れがある」第8戦決勝記者会見

2023.10.28

決勝1位 野尻智紀(TEAM MUGEN)

 
「レースの終わり方というのはファンの方々が望んだものではなかったとは思うんですが、まずは彼ら(大津弘樹選手、笹原右京選手)の無事を祈って、また早く一緒にレースができるといいなと思っています。
今日のレースに関してはスタートが非常に良くて、ポジションをキープしたまま1コーナーに入れたことが非常に大きな要素だったかなと思っています。ペースに関しては、もしかしたら宮田(莉朋)選手の方が速いかなという感覚はあったので、そこは仮に10周目に(ピットに)入ってしまったら、彼はその後、飛ばすだろうなと勝手に予測をしていました。そういったなかで前を走ってはいましたが、この後の展開はそんなに優しいものではないなと予想していたので、僕としては(赤旗終了は)残念ではあるものの、チャンピオンシップを考えると点差を詰められたという意味ではまだ自分たちの流れがあるなと感じています。
僕たちにとっても、ファンのみなさんにとっても、明日はよりエキサイティングで予想がしにくいような1日になるんじゃないかなと思っているので、精一杯、僕たち選手は戦うだけかなと思っていますし、力を出し切りたいなと思っています。
(6.5点差まで迫りましたが宮田選手の)現状では背中は見えてはいないかなと思います。ただ、ポイント差が縮まっていることは事実ですし、明日の予選がさらに大きな意味をもつような点差になってきたんじゃないかなと捉えています」
 

決勝2位 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)

 
「スタートで出遅れてしまいましたが、次の周(2周目)の1コーナーで抜き返して、そこからは自分たちのレースをしようと切り替えていたので、ポジションを戻せたというのは良かった点ですね。スタートに関しては最近いろいろと悩んではいるんですけど、なかなかいいところを見せ切れていないので、これは明日のレースにとっても大きな課題かなと思っています。
短いレースになって、正直、今日のレースが明日につながるかという部分は不透明だと思っています。僕としてはまずは笹原(右京)選手、大津(弘樹)選手が無事であること……最近、クルマが進歩して速くなってきているなかで、サーキットの安全面含めていま一度見直すべきレースになってしまったことは残念な点だなと。今日も大きな事故で、クルマがコースの反対側までいってしまったということも事実ですし、これは結構深刻だと思っています。
明日は当然、チャンピオンを獲りたいです。でも、ライバル勢も手強くて、頂上にたどり着くことも本当に難しい。今もシリーズを引っ張ってはいますが、それは運だったり流れがあって、僕らがたまたまそこでずっとベストを尽くし続けたから今があるので、明日の理想は当然ポールポジション、そして優勝ですが、チャンピオンを獲れても獲れなくても、とにかく自分たちがやり切って、次につなげたいと思っています」
 

決勝3位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 
「スタートで悩んでいることが多かったんですけれども、スタートでポジションを上げることができました。その後、宮田(莉朋)選手に抜き返されてしまったんですけれども、予選のポジションもある程度いいところにいて、スタートも良かったので、表彰台が獲得できたというところでは前半戦を考えると満足できる結果かなと思います。
練習でもスタートがうまく決まっていなくて、正直、本当に不安だったんですけど、いざやってみたらうまくいったという感じですね。だから、“これが”っていう理由がなくて、たまたまではないですけど、多少良くなっている部分と運的なものがあったのかなと……つまり、たまたまですね(苦笑)」
 
優勝チームー監督/田中洋克(TEAM MUGEN)

 
「大きなクラッシュがあり、まずはふたりのドライバーが大事に至らなかったということで本当に良かったなと思います。
レースを続行したかったという思いは当然ありますけれども、やはりドライバー、オフィシャルみなさんの安全を考えたら、今日はレースができないということは私も理解しておりますので、明日、改めて、みなさんにいいレースがお見せできたらいいなと思っています。
今回、こういうかたちでレースが終わってしまったんですけれども、野尻(智紀)に対してはいい走りをして、最後まで走って結果を出してほしかったなという思いがありました。一方のリアム(ローソン)は予選でタイヤの関係上、満足できるアタックができませんでしたが、7番手からのスタートだったので追い上げに期待していました。ただ、こういうかたちで早くレースが終わってしまったので、リアムにとっては残念なレースになってしまいましたね。明日に向けてはリセットして、諦めずに最後まで戦いたいなと思っています。
最終戦に対してはふたりともチャンピオン争いをしていますから、同志撃ちだったり、ぶつけるようなことは絶対にするなと。ただ、フェアに戦ってもらえればオーダーは出さないという条件で鈴鹿に入ってきました。ただ、ウチのチームとしては野尻の方がチャンピオンに近いということがありますから、(明日の)予選の順位にもよりますけども、状況によってはオーダーを出す可能性はあるかなと思っています」
 

BRM Winners AwordとしてViron Japan株式会社 滝川代表取締役CEOより特製クロノグラフが贈呈された
 

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