合同テスト「ルーキー・ドライバー」コメント
2023.12.15
合同テスト最終日12月8日最終セッション終了時点のコメント
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岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
「まず日本でのレース経験がそんなにないので、日本でレースをするっていうことに対しては、すごくワクワクしています。鈴鹿サーキットも久しぶりだったので、今回のテストに関しては新鮮な気持ちで挑むことができましたね。来季、1年目から、もちろんタイトルという所を狙っています。目標はもちろんF1に行ってワールドチャンピオンという所なので、その目標に対しては正直、2年、3年とやっていい場所ではないと思っています。だからこそ、1年でチャンピオンを獲ることを目標にしていますし、そこに関してはすごく自信もあります。ただ、開幕戦までのテストでどこまで詰められるかっていうことが大切になってくるので、まずはテストに集中していきたいなと思っています。今回は3日間走りましたが、2日目午後のクラッシュは自分のミス。走れない時間を作ってしまいました。ただ、たまたまですけど、そのおかげで3日目がすごくいいテストになりました。3日目の午後までは全くロングランをやってこなかったのですが、そちらも最初からそこそこいいパフォーマンスを出せました。最初のロングでタイヤの詳細をかなりつかむことができましたし、2本目、3本目のロングでひとつひとつパフォーマンスを上げていくことができました。セットアップの面でも、かなり方向性が見えてきたので、チームとしてもすごくいいテストになりました」
高星明誠(KONDO RACING)
「やっぱり鈴鹿ということで、中・高速コーナーが多いんですけど、スーパーフォーミュラはクルマの限界が高いっていうのがあって、やっぱりGTとは違う感覚でした。まだ行き切れないですし、クルマを止め過ぎちゃうというのがありました。速いスピードに身体と目がなかなか最初はついて行けませんでしたね。今年、開発テストを担当して、少しはその速さに慣れてきているかなと思っていたんですけど、やっぱり冬の鈴鹿に来たら、ダウンフォースも相まってもっと高い次元でクルマを走らせられるので、まだアジャストし切れていないなという感じでした。自分の感覚でステアリングを切っていくとすぐ縁石に乗ってしまう感じでしたし、1回ダンロップコーナーの縁石に乗り上げてコースオフしてしまっているので、ある程度慎重に行きました。ニュータイヤも自分的には結構行ったと思うんですけど、ユーズドからニューにした時のタイムの上がり幅が思っていたほどではなかったので、もっと攻められるように走りたいですね。でも、自分のレースカーではなくて、山下選手のクルマなので、壊しちゃいけない。今回のテストは、自分が来年レギュラーシートを獲得するためではなく、今後できるだけ自分にプラスになることが目的。そのためにKONDO RACINGが用意してくださったチャンスなので、そこでクラッシュしてちゃいけないと思いますし、自分のできる範囲でやりました」
名取鉄平(KONDO RACING)
「今回のテストに関しては、突然月曜日にお話をいただいて。エントリーリストが出る直前に「どう?」って言われて、「乗りたいです」って言って決まりました。準備をできる期間もなかったので、オンボードを見たぐらいで鈴鹿に入りました。実際に乗っても”速いな”って思うぐらいで、正直まだよく分かっていませんね(苦笑)。フォーミュラカーに乗ったのが、約2年ぶり。今年もGT300しか乗っていないので、最初は人間の慣らしでした。最初は「何、この景色?」っていう感じでしたし、「あ、こんなに曲がるんだ」と、探り探りでしたね。ニュータイヤもまだまだ自分としてはもっと行き足りないですし、もうちょっと”ここをこうしたい”とか色々ありました。その中でも、エンジニアさんのメニューもあって、いくつかセットアップもやりました。楽しんでもいますが、一方、小高選手のクルマなので壊さないようにやっている所もありましたよ。ただ、こうやってSFに乗ったことで、ドライビングの幅が大きく広がれば、GTなどでも結構活きる部分はたくさんあると思いますし、それを経験として持ち帰りたいです。僕にはどうしようもできないことですけど、もちろんチャンスがあればフォーミュラのキャリアを続けたいと思っていますし、今回のような機会を下さった近藤監督には感謝したいですね」
テオ・プルシェール(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
「日本の人が僕を知っているかどうかは分からないけど、ここに来られて嬉しい。多分、来年スーパーフォーミュラに参戦すると思うし、いい選択肢だと思っている。僕は、これまでスーパーフォーミュラもGT500も見ていたよ。モータースポーツ界では有名なカテゴリーだし、すごくコンペティティブな選手権だから。いいクルマでレースしているしね。それに、過去にブノワ・トレルイエがIMPULでチャンピオンを獲ったことも知っているし、F1パドックで時々会うロイック・デュバルのことも知っている。もちろん、彼らに続ければいいなって思っているよ。鈴鹿はとてもいいサーキットだし、スーパーフォーミュラのクルマも素晴らしいよね。特に、サーキットはすごく印象的だった。タイヤは、自分が慣れているものとは違いがあったけどね。でも、QFラップではグリップするし、すごくいいタイヤだと思ったよ。F2との最も大きな違いは高速コーナー。高速コーナーではSFの方がF2よりうんと速いと思う。パワステもF2とは大きな違いがある。ブレーキはF2と似通っているけどね。全体的に、SFはF1とF2の中間という感じだった。初日から2日目でパフォーマンスは上がっているし、チームとも協力して、クルマのバランスを良くして行けるように仕事をしているし、いい方向に向かっている。僕自身のドライビングもまだ進化できるし、クルマも進化できる。今でもかなりいいけど、まだまだこれから全てを合わせて、見つけていかないとね。コミュニケーションの面でも、ヨーロッパと違いはあるよ。チームボスと、僕のエンジニアは英語が喋れるから、それは良かった。メカニックたちは、それほど英語を喋らないけど、それでもお互いに理解し合えている。モータースポーツ界のコミュニケーションだから、同じサインを見て、理解し合えるんだよ。確かに違いはあるけど、とてもいい経験だね」
オリバー・ラスムッセン(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)
「日本のレースには、昔から興味を持っていたよ。WECでも富士に来ていて、日本という国がすごく好きだしね。スーパーフォーミュラやGT500は、印象的なクルマを使った素晴らしいシリーズとして知られているし、いつも見ていたよ。いい結果をもたらす自信は持っていた。できるだけ多くのことを経験して、クルマのことを学びたいと思っていたんだ。大きなチャレンジではあるし、シングルシーターにはしばらく乗っていないけど、とにかく楽しみたいと思ってたんだよね。実際にテストで走っての感想は、素晴らしい経験をできたっていうこと。とにかく純粋に楽しかったし、信じられないほどだった。もちろん、クルマもコースも、ものすごく速くて、走り始めは何もかもが”速い”っていう感じだった。僕が今までにドライブしたどんなクルマよりも速かったから、そこは難しかったね。そこから次第に慣れていって、楽しめるようになったけど。ニュータイヤでの予選シミュレーションは、本当に素晴らしい気分だった。一発のアタックの時は、本当にグリップが高くて。午後はセットアップを少し試していたんだけど、その時はちょっと苦労した。なかなか正しい方向に進んで行かなかったから。だけど、前進していくために、いい学習だったと思う。とにかくこの機会をくれたTEAM IMPULとカズキ(星野監督)さんには心から感謝しているよ。このクルマにはそうそう普段から乗れるものじゃないし、独特な体験だった。非常に速いクルマだし、このクルマに乗った経験は、他のどんなクルマに乗っても活かせると思うよ。そりゃあ、もしチャンスがあればまた乗りたいよ」
ベン・バーニコート(VANTELIN TEAM TOM’S)
「今年はIMSA GTD Proクラスでレクサスのドライバーとして戦ってチャンピオンになったんだ。それで今回、この場にいるんだ。レクサスとトヨタのコラボレーションは、本当にファミリーのようで、このテストに招待を受けたんだ。最終日にSFのマシンで鈴鹿を走るのをすごく楽しみにしていたよ。何年も前、僕がF3をやっている時には、ニック・キャシディと戦っていた。彼はいい友人だし、いいドライバーだから、ニックが日本でレースをし始めてから、ずっと気にして見ていたよ。ビエール・ガスリーやリアム・ローソンも走っていたし、彼らの活動も見ていた。スーパーフォーミュラはすごくレベルが高いし、すごくタフな選手権だと思う。だから、今回のトライが楽しみだったんだ。実際に乗った第一印象は、驚くべきものだったね! 最初の5周はクルマがこんなに速いってことが信じられなかった。セクター1でのダウンフォースはクレージーだったよ。これまで経験したことがないものだった。だから、学ぶべきことがたくさんあったよ。そこから終日、自分をプッシュし続けた。精神的に、プッシュし続けるのは、少しチャレンジングだったね。クルマがものすごくグリップするし、ものすごくパフォーマンスが高いから、好タイムを出そうと思ったら自分をプッシュし続けなければならないし、それを達成するのは大変だったよ。でも、1日を通じて、いい進歩ができたと思う。午後のセッションは、3日間の中でも最も温かくなって、みんなのラップタイムが少し落ちたけど、最後にその中でのファステストラップを出すことができて良かった。特に、岩佐選手や木村選手など3日間を通じて走っているドライバーたちがいた中でのトップタイムだったから、とても誇らしかったし、嬉しくてハッピーだった。その最後のアタックも、余りスムースではなかったんだ。「これが最後のニュータイヤで、最後のアタック。いい印象を残せるかどうかのラストチャンスなんだぞ」って自分に言い聞かせて出て行ったら、あるコーナーでは行き過ぎてしまったり、また別のコーナーでは十分攻められなかったり。だから、美しいラップではなかったんだけど、トップに行けて良かったよ。トヨタやトムスの人たちのためにも、ハッピーだったね」
デビッド・ヴィダーレス(VANTELIN TEAM TOM’S)
「今年は日本に来て、スーパーフォーミュラ・ライツでレースをしていたんだ。今回は、初めてスーパーフォーミュラのクルマに乗ったけど、鈴鹿のコースは知っている。と言いつつ、ほとんどすべてのことが僕にとっては初めてになるので、今回の経験に事前からワクワクしていたし、できるだけ多くのことを吸収したいと思っていた。こんなに素晴らしいチームで走れるチャンスだし、エンジニアや他のドライバーから学べることは多いはずだと思っていたんだ。実際、このテストで乗ってみて、こんなに速いクルマは初めてだと感じたし、素晴らしい経験だった。今回は1日だけの参加で、1時間半のセッションが2回。たった3時間の走行だったけど、多くのことを学習できたし、かなり限界には近づけたと思う。1回目のセッションと比べて2回目のセッションは大きく進歩できたと思うし、走るたびに新たなことを学べた。最後のアタックでも、トップまでコンマ2秒まで迫れた。正直、まだマージンは残していたんだけどね。だから、トムスにはこの機会を僕に与えてくれて、とても感謝している。来年、どのカテゴリーに出るかはまだ決まっていないけど、スーパーフォーミュラのクルマはライツ以上に僕のドライビングスタイルに合っていると思うし、もちろんこのシリーズに出場したいと思っているよ。たった1日のテストで、3日間テストしたドライバーたちにかなり近づけたことはポジティブだし、自分がもっとテストできれば大きなステップを踏むことができると思っている。だから、まだどうなるか分からないけど、ここに戻ってきたいよね」
木村偉織(B-Max Racing Team)
 
「今年スーパーフォーミュラ・ライツでチャンピオンを獲って、来るべくして来たと皆さんに言われるんですけど。とは言え、チャンピオンだからすぐパッとタイムが出るかと言ったら、そういうわけでもないと思います。今回のSFに関しては、順位とかは大きく気にせずに、しっかりどうやって自分自身組み立てていくか。流れを壊すと、なかなか取り戻すのが難しいので、少しずついい方向に変えて行って、自分のものにしていきたいという感じで臨みました。実際に乗ってみて、SFの下にライツがあるっていう、その通りのクルマだなという印象を持ちました。やっぱりライツでの経験がすごく活きていた部分もありましたし、逆にライツでは感じられなかったスピード領域があったりもするんですが、本当にライツの延長線上にあるので、スムースにクルマに慣れることができました。乗る前は”大丈夫かな”と不安に思っていたんですけど、思ったより乗りやすかったというか、すぐクルマに馴染めました。ロングランでは、レースシミュレーションという形で、実際の鈴鹿のレース距離、31周をフルで走れましたし、途中でBOXしてピット作業もやって、そこから発進してアウトラップもシミュレーションして。本当に実践的な練習もできましたし、テストでしかできない所っていうのも色々プログラムとして組んでいただけたので、非常に充実した走行となりました。来季に関しては、まだ正式に契約とはなっていなくて、今回のテストは自分のパフォーマンスを見せる場だということだったんですけど、そういう意味では、ロングランでもすごく速いペースで走れましたし、ショートランでも1周としてベストでまとめることはできなかったんですけど、チームが求めている以上の結果を出すことができました。あとは、いいお話をいただけるのを待つだけかなと思っていますし、来年はいつそういうお話が来ても大丈夫なように準備しようという気持ちです」
小出俊
「今回のテストは、本当に急ピッチで決まった話だったので、自分自身も本当に驚いているんですけど、この機会をいただいたホンダさんとB-Maxさんに感謝したいです。もちろん、来年どのカテゴリーで走るかというのは決まっていないんですけど、このテストの経験はすごく活きてくるものだと思います。このタイミングで日本のトップカテゴリーを走れるというのは滅多にできないことだと思いますし、この経験をすることが、来年出るカテゴリーでのアドバンテージになると思うので、すごく嬉しく思いました。1日目は慣れて、2日目にはクルマが自分にも馴染んできて、段々思ったように動かせるようになってきたので、”アタック”って言うところを2日目は重視してやったんですけど、最後の一番コンディションが良かった時は、ちょっとアタックできなくて。そこは残念な気持ちでしたけど、この2日間、本当にいい経験ができて、自分としてはポジティブに思っています」
ノラン・シーゲル(B-Max Racing Team)
「今年はインディ・ネクストに参戦していたんだけど、来年以降は、もっと上のカテゴリーでより速いクルマに乗りたいと思っていた。ちょうど、そこにB-Maxからテストのオファーが来て、話がうまくまとまったから、今回来日したんだ。日本で走ったのは初めてだったし、鈴鹿もスーパーフォーミュラも、もちろん初めてだった。まずクルマはとんでもなく速いよね、僕が今まで運転したことがあるどのクルマよりも速かった。鈴鹿のコースも素晴らしかったよ。インディ・ネクストと比べたら、馬力も大きいし、タイヤも全然違っていた。予選での1周のアタックがすごくいいと思う。もちろん、まだそこで最大限の力を出すためには、掴まなければならないことがあると思ったけどね。それに、初めて仕事をする人たちに対して、どう順応していくかっていうことが、大きなポイントだった。僕は日本語を喋れないから、全員とコミュニケーションしていくのは、ひとつのチャレンジだと思ったけど、みんなが親切でいい仕事をしてくれたと思う。もちろん将来、スーパーフォーミュラのフル参戦できればいいなと願っているよ。まだ分からないけど、どうなるか楽しみだね」
Juju(TGM Grand Prix)
「初日は、鈴鹿もほぼ初めてで、スーパーフォーミュラも初だったので、本当に憶えることがたくさんあって、いろいろ学ぶことができました。結果は完璧な満足ではなかったですけど、2日目、3日目に向けて目標もできたので、それはすごく良かったなと思いました。あとは、日本のファンの皆様の前で久しぶりに走ることができたので、それはすごく嬉しいなと思いましたね。クルマはすごくダウンフォースがあるので、コーナーは自分が思っている以上に行けます。最初はその感覚、どこまで行けるかっていうのをもう少し自分の中で詰めていくっていうのが、一番の課題でした。ニュータイヤは今までにないグリップ感で、一番いい一発のアタックでも、まだまだ100%は引き出せていないんだろうなと思いました。でも、引き出せるようになったら、すごく楽しいクルマだろうなっていうのは感じました。あとは、皆さんがすごく心配してくださっていた筋力面に関しては、首も含めて、今のところは大丈夫そうですね。それは良かったと思います。初日の午前中は着実にタイムを上げていくことができたんですけど、午後は自分が思っているほどは上がって行きませんでした。ただ、何が問題だったかは明確になっているので、そこはチームと話して一歩ずつ成長していけたらなと思っていますし、最終的に皆さんに少しでも追いつけたらいいなと思います。経験あるドライバーの方がたくさん走っていて、先輩方から学ぶことがたくさんあったので、本当に楽しい初日でした。そこから2日間、合わせて3日間ですごくいい練習をすることができました。スーパーフォーミュラは思った以上に楽しかったので、いい経験をさせてくださったチームにすごく感謝です。初めてだらけでしたし、クルマもコースもどちらも難しかったんですけど、チームのサポートもあって、少しずつタイムを縮められましたし、大きなミスなく3日間走り切ることができたので、それはすごく良かったです。2日目になって、だいぶクルマの感覚を掴めたので、最終日は色々セットアップも試してみました。スーパーフォーミュラは、すごくレベルの高いカテゴリーで、出ている選手の方々も本当にトップレベルの方々なので、この中に混じらせていただくと、本当に毎セッション自分自身が成長できていることを感じます。このシリーズに、もし来年本当に出ることができたら、自分にとって大きなステップになると思いますし、すごく楽しい1年になるだろうなという感じがします。まだどうなるかは分からないですけどね(笑)」
ラスムス・リンド(TGM Grand Prix)
「今回は、初めての日本、初めての鈴鹿ということで、とても興奮していたし、TGMでホンダとともにテストできることにワクワクしていた。ここ数ヶ月、TGMと来年に向けてどういう風にできるか話していて、テストの後にはどうなるかはっきりすると思う。実際のテストでは、まず鈴鹿のコースに慣れなければいけなかった。このコースは勢いが必要で、とても難しい。だから、最初の日(2日目)は、システムなどに慣れることも含めて、慣熟に務めていた。2日目(最終日)の午前中は燃圧にちょっとした問題があって、ニュータイヤを履くことができなかったんだよね。午後になって、すべてをまとめていった。その結果、セッションを経るごとに上位に近づいていけたし、初日にノブ(松下信治)が出したリファレンス・タイムまで1秒というところまで来た。だから、いい進歩ができたし、HONDAとTGMに感謝したい。もちろん、スーパーフォーミュラが来年に向けての選択肢の一つだし、乗りたいと思っている。今年は、フォーミュラ・ネクストに半分だけ出場して、表彰台にも上がっているんだけど、スポーツカーレースの方が多かった。でも、今回シングルシーターに戻れるのを楽しみにしていたんだ。チームや文化に慣れるためにも、1週間以上前から日本にきて御殿場のファクトリーでシミュレーターもやったし、トレーニングもしてきた。無事テストを終えて、これから冬の間にチームと話を詰めて、来年日本に戻ってこられることを願っているよ」
イゴール・オオムラ・フラガ(TCS NAKAJIMA RACING)
「今回乗れることをすごく楽しみにしていました。1年ぶりにSFに乗りますが、去年乗ってとても楽しかったので。もちろんいい結果、いいタイムも残したいと思っていましたけど、去年に続いて今年も乗れることを存分に楽しみたいと思っていましたね。スーパーフォーミュラ・ライツの方でダウンフォースが大きいクルマやサードダンパーも経験しているので、その経験を最大限に生かせればと思っていましたよ。でも、実際、1年ぶりに乗ったらまだ昨年と同じインパクトを感じました。”すごく速いな”っていう。ダンパーとかの仕様も変わって、チーム側としてもロングをやると言うよりも、その特性を掴むとか、速度につながることを多めにテストしていました。初日(2日目)の午前中は慣熟走行みたいな感じで、余り何も触っていなかったんですけど、午後からは1周だけプッシュして、アイテムを変えてと言う風に、セットアップを色々テストしていた感じでした。最後の方は、結構いい所に来られたと思っているんですけど、アタックラップをまとめることがなかなか難しかったです。正直、あとコンマ2〜3秒は上げられたんじゃないかなと言う感覚がありました。そこはまとめきれなくて、ちょっと悔しい部分が残っています」
大草りき(TCS NAKAJIMA RACING)
「前回のSFから引き続きこういうチャンスをいただけたことは本当に嬉しく思いますし、チームの皆さんに感謝しかないというのが、率直な気持ちです。最終大会も鈴鹿でしたし、ああしておけば良かったな、こうしておけば良かったなっていうのが、自分の中でもすごくありました。それを直近でもう一度やり直せるということで、自分にとってもいい雰囲気でイケそうだなというのがありましたし、初日・2日目に勉強して、最終日にしっかりタイムを出せるように準備していきたいなと思っていました。と言いながら、最終日の午前中は(いきなりクラッシュして)すみませんでした(苦笑)。結構、風向きも良くて、クルマもめちゃくちゃ良くて。前回、最終戦で乗ったクルマと比べても、明らかにコンディションが上がっていて、気温も低く、タイムが出そうでした。だから、ちょっと楽しみにしながら走っていたんですけど、プッシュし始めて2周目にさらに行こうと思ったら、縁石に引っ掛けちゃって。あれは、序盤でやってはいけないことだったので、改めて反省しなきゃと思いました。フィーリングがめちゃくちゃ良く、これはイケるっていう自信があって、少し注意を怠ってしまったというか、”イケるだろう”でイってしまったので、そこはチームの皆さんに申し訳なかったです。あれで1日の流れが大きく変わってしまうので、その点、今後に向けてしっかり反省しなきゃいけないポイントかなと思います。ぶっつけだった最終戦の時は、チームメイトのデータなど、あんまり深く見られなかったんですけど、今回はテストということで、最初の2日間は見学だったので、大津さんだったり、蓮(佐藤蓮)だったりとかのデータを自分の中で整理する時間が結構ありましたし、実際のテストに向けていい準備ができていたのかなとは思いました。レースとはまた違った反省だったり、発見がありました。来年、出たいですね〜。これだけトップドライバーがひしめき合っているので、そう簡単には入れないと分かっているんですけど、ちょっと夢を見たいですね。ただ、何が起こるか分からないというのは最終戦で実感したので、フィジカルだったり準備はしておきたいと思っています」