野尻智紀「次のレースやチャンピオンシップにもつながる大きな1日だった」開幕戦決勝記者会見
2024.03.10
決勝1位 No.16 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「ウォームアップのペースが良くなかったので、若干劣勢なのかなと思っていました。またコンディションも寒く、スタートの蹴り出しもホイルスピンしやすいだろうなという懸念もありましたが、そこもうまくクリアして、1コーナーでトップに立ってからは自分の流れでレースを進められると確信しました。その後は後続を見ながら、タイヤをセーブしながら走るという感覚でした。あとは、アウトラップが難しいと思っていたので、早めにピットインした選手たちの順位やタイム差をチームに見てもらいながら、自分のピットストップのタイミングを決定しました。そこはチームにも素晴らしい判断をしてもらったと思います。今日はチームと一緒に非常にいいレースができたので、そこはすごく嬉しく思いますし、また次のレースやチャンピオンシップにもつながる大きな1日だったと思っています。
次のレース(オートポリス)まで2カ月も空いてしまいますが、昨年はオートポリス戦に出られなかったので、今からオートポリスに行くのが非常に楽しみです。次もまたいいレースをしたいなと思います」
決勝2位 No.3 山下健太(KONDO RACING)
「過去2回のテストと似たようなコンディションのなかでのレースになりましたが、テストでは常に上位にいられるようなパフォーマンスがあったので、本当は昨日の予選からもう少し上にいきたかったんですけど、今日のレースの組み立て自体はすごくうまくいったなというイメージです。(非常に寒いなかでのレースで)普段と違うのはアウトラップの難しさだったと思いますけど、11周目(のピットイン)を選んだのが非常にいい判断だったかなと思いますし、ピット作業がすごく速くてビックリしましたし、アウトラップも自分が想像していたより速く走ることができました。その後、少しペース的に厳しいところはありましたけど、戦略的にうまくいって、2位でゴールできたのはすごい良かったと思います。
次のレースは全然違うコンディションになるはずなので、自分としては今のパフォーマンスを維持できるとはまったく思っていません。今回レース中にいいデータが取れたと思うので、しっかりチームと話し合って、オートポリスでは走り出しからしっかり走れるように準備していきたいと思います」
決勝3位 No.64 山本尚貴(PONOS NAKAJIMA RACING)
「去年も表彰台に上がれるようなチャンスがありながら、自分のミスも含めてチャンスをふいにしてしまったこともありましたが、今週末はクルマの調子も良かったですし、自分自身も落ち着いてレースをすることができました。初戦から3位表彰台を獲得できたのは非常にいいレースができたなと思っています。
体の方は全然大丈夫です! 事前テスト後は結構キツイなと思っていたので、この2週間でどれだけ自分の体力と痛みを軽減できるかというところで、トレーナーさんと最善の努力をしてきました。元には戻りきってはいないんですけど、手術をして4カ月後にまさか表彰台に上がれるとは思っていなかったので、頑張ってきて良かったなと思います。
次のレースでは気温と路面温度が格段に上がると思うので、今のパフォーマンスを維持できるかどうかは大変だと思いますが、そこにちゃんとクルマを合わせ込んだドライバーとチームが上位に顔を出すと思うので、そこをしっかりと踏み外さないように準備したいなと思います」
優勝チーム監督 No.16 TEAM MUGEN 田中洋克監督
「今シーズン始って、初戦で最高のスタートが切れたことを本当に嬉しく思っています。今年からレギュレーションで共通ダンパーを使うことになりましたが、2回の事前テストでいろいろとデータを取って、まだ引き出しにいろいろなデータが入っていない状況で鈴鹿に来ました。走り出しから好調な部分もありながら、セットを変えると真逆に触れてしまう状況もあるので、そのなかでどう安定させるかが非常に重要な課題でした。
予選に関してはQ1でポールポジションが獲れるかなと油断した状況もあったなか、いろいろ狙ってQ2に向けてセットを変えたら、それが若干裏目に出てしまい、ポールポジションを獲れませんでした。そんな流れのなか、レースセットをどう反映するかというところでいろいろ考えて今朝のウォームアップを走ったんですけど、いいペースではなかったので今日のレースは苦戦するかなと思っていましたが、野尻選手が非常にいいスタートを決めて、1位で1コーナーに入っていって、そうなると野尻選手の得意なパターンでもありますので、うまく逃げ切って走ってくれました。今日は本当に野尻選手がすごくよく頑張ったレースだったかなと思います」