「今年のシリーズを考えると大事な1位でもあるので、メンタルは複雑な状況です」
2024.06.23
決勝1位 野尻智紀(TEAM MUGEN)
「この内容での優勝なので正直、望んでいたかたちではないというところで、10年ぶりの優勝はそんなにいいものではなくなってしまったなという印象です。ただ、今年のシリーズを考えると大事な1位でもあるので、メンタルは複雑な状況です。レースを振り返ると非常に難しいコンディションで、先頭を走っていたからギリギリ走れたというスリッピーなコンディションでしたし、本当に数周しかまともに走ってはないですけど、いつコースアウトするか不安な状況でした。ファンのみなさんにはすごくお待たせしてしまって申し訳ないと思っていますが、果たして今週、こういう状況を避けることはできなかったのだろうかということは強く思っています。
今週はどう耐え凌ぐかというレースウイークを想定していたんですけど、チームの力に助けられて、昨日のポール、今日の優勝につなげらたので、個人的にはすごくいい流れにもっていけそうな足がかりはつかめたんじゃないかなと思っています。(7月7~8日の)富士テストは後半戦に向けて、さらに弾みをつけられるようないいテストの内容にしていきたいなと思っています。レースまでは少し空きますが休むことなく走り続けたいなと思っています」
決勝2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
「まずレースが最後までできなかったことは自分にとってもすごく悔しい思いはありますね。最後まで戦って、結果がどうなるかというところで勝負したかったですし、ファンの方々、特に(スポーツランドSUGOに)お越しくださった方々が長く待ってくださっていましたし、レースが再開されなかったことは自分としてもいろいろと思うことはあるんですけど、そこに関してはどうしようもなかったのかなと。
朝のフリー走行に関しては、このコースはコーナーにバンクが付いているのでラインに水が溜まっている状況ではなかったんですけど、ストレートには川ができていたり、水が多くあったのが影響してスピンしてしまいました。車高には十分余裕があって、タイヤが水にすくわれてスピンを起こしているので、雨量的に厳しい状況だったんじゃないかなと思います
結果でいうと、2戦連続の2位で一番悔しい思いをする順位なのかなと感じています。今回の2位もやっぱり悔しい思いで終わっているので、次戦でもその先も優勝できるように、また強くなっていけるように準備していきたいと思います」
決勝3位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
「ウエットの調子はすごく良いと感じていたので、できればレースをやりたかったなというのは本音としてはありました。フリー走行も赤旗があって走れなかったなかで、決勝の数周でしたけど速さを確認できたので、そういう部分は良かったかなと思っています。
自分自身のレースの内容としては3位ですけど連続表彰台ですし、右肩上がりに予選/決勝と、どういうコンディションでも速さが出てきているのかなとポジティブな面もあれば、まだトップを獲れていないですし、後半戦に向けてそろそろ勝たないとチャンピオンシップから脱落してしまうと思うので、そういったレースができるようにチームと一緒に頑張っていきたいと思います。
富士テストは後半戦に向けてかなり鬼門になるポイントかなと思っています。昨年、僕はそこで失速した感があったので、今年はそうならないようにしたいですし、いま、いいかたちでチームとコミュニケーションが取れ始めているので、この流れを崩さないようにしていきたいなと思います」
優勝監督 田中洋克(VANTELIN TEAM TOM’S)
「天候のこともあって、レースが途中で終わってしまい、ファンのみなさんには良いところをお見せすることができませんでしたが、チームとしてはチャンピオンシップを考えれば1-2という結果で終われましたので、“バンザーイ!”という感じではありませんけど、まあ良かったかなと思っています。次に良いレースをお見せできるかなと思っています。
今年のクルマに対してのデータ取りがまだまだ足りていませんので、(7月7~8日の)富士テストでダンパーを含めていろいろなデータを取って、チームのクルマの速さの精度を高めていきたいと思っています。当然、チームチャンピオンを狙っていますし、ドライバーズチャンピオンも去年落としていますので、ダブルチャンピオンを目指して頑張りたいと思います」