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2025年 第8戦東北大会 小雨の降るFP.2も岩佐歩夢が最速

2025.08.10

第8戦 FP.2 トップタイム 岩佐歩夢(TEAM MUGEN

 
岩佐歩夢(TEAM MUGEN)の今季初PPという結果になったノックアウト予選から一夜明けた8月10日(日)の宮城県・スポーツランドSUGO。前夜は見事な月夜となったが、この日の早朝になると日本列島にかかった前線の影響で、SUGOには弱い雨が降り始めた。路面も完全なウェットコンディション。そのコンディションのもと、午前9時30分からは30分間に渡って、全日本スーパーフォーミュラ選手権のフリー走行が実施された。このフリー走行でトップタイムをマークしたのは、岩佐。これに予選2番手のサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)、予選4番手の坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)と続いている。
 
雨の影響もあり、予選日と比べてぐっと涼しくなったSUGO。セッションが開始された午前9時30分の段階でも、気温が24℃、路面温度が27℃というコンディションとなった。この時点では弱い雨が降っており、コースは完全なフルウェット。今春、路面を全面改修したSUGOだが、それでも何ヶ所か水が浮いているような状況となった。当然、セッション前には、ウェット宣言が出されている。そんな中、ピット出口がオープンされると、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN)、岩佐、坪井、フェネストラズ、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)といった順で、間もなく全車がレインタイヤでコースへと入っていった。アウトラップを終えると、岩佐や坪井、山下健太(KONDO RACING)、ザック・オサリバン(KONDO RACING)らはピットに入り、ピットロード出口でスタート練習。一方、今年から採用された新しいレインタイヤでの本格走行は、今回が初ということで、最初から精力的に周回を重ねるドライバーも多かった。
 
第8戦 FP.2 2番手 サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)

 
序盤は路面の水が多かったこともあり、多くは1分17秒台から18秒台の走行。その中で、まずはイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分16秒952と、最初に16秒台に入ってくる。続いて、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分16秒635をマーク。さらに、昨日の予選で大きなクラッシュを喫した大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分16秒563、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分16秒498と次々にトップタイムが書き換えられていく。その後、路面の水が少しずつはけてきたこともあり、セッション開始から6分という段階では、坪井が1分15秒998と、真っ先に15秒台に突入。続く太田が1分15秒605、フェネストラズが1分15秒440、野尻が1分15秒513、佐藤が1分15秒955と次々に各ドライバーのタイムが15秒台に入ってきた。さらにセッション開始から9分というところでは、岩佐が1分14秒977と、真っ先に14秒台に入ってくる。その後も、岩佐は1分14秒627と自己ベストを更新し、予選からの好調ぶりを雨の中でも見せつけた。
 
第8戦 FP.2 3番手 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 
セッションが後半に入ると、雨が一旦止み、路面コンディションはさらに好転。そんな中、牧野が1分14秒858、野尻が1分14秒017、昨日の予選で3番手だった阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分14秒186、小出峻(San-Ei Gen with B-Max)が1分14秒476と、何人ものドライバーが次々1分14秒台のタイムをマークしてくる。さらに、セッションの残り時間が8分となったところでは、フェネストラズが1分13秒984、坪井が1分13秒994と、VANTELIN TEAM TOM’Sの2台がいよいよ13秒台に入ってきた。しかし、残り時間6分というところで、この2人を上回ってきたのは、やはり岩佐。岩佐はここで1分13秒792をマークして、再びトップに立った。その後、このタイムを上回ったドライバーはおらず、岩佐は雨の中のフリー走も首位で締めくくっている。2番手にはフェネストラズ、3番手には坪井。この3人が13秒台に入った。以下、太田、佐藤、阪口、三宅淳詞(ThreeBond Racing)、野尻、最後の最後に自己ベストを更新したザック・オサリバン(KONDO RACING)、小出と続いている。
 
午後の決勝もウェットコンディションが予想されているが、PPの岩佐が逃げ切って初優勝を果たすのか。フロントロウからスタートのフェネストラズや4番手スタートの坪井が、岩佐を止めるのか。興味深い展開となりそうだ。
 
第8戦 FP.2 4番手 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

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