【レポート】SUPER FORMULA を舞台にビジネス交流加速! モータースポーツで鍛えた多様な技術が鈴⿅に集結 第2回技術セッションに⽇産・Honda・トヨタなど参加14社、来場者180名超
2025.11.25
国内最⾼峰で最速の⾃動⾞レースシリーズである全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権(以下「SUPER FORMULA」)を運営する株式会社⽇本レースプロモーション(以下「JRP」)は、今シーズンの最終戦が⾏われた鈴⿅サーキット(三重県鈴⿅市)にて、練習⾛⾏が⾏われた11⽉21⽇(⾦)に「第2回技術セッション」を開催しました。本セッションは⼀般社団法⼈⽇本⾃動⾞会議所および鈴⿅市の後援を受けて実施したもので、7⽉の富⼠スピードウェイ(静岡県⼩⼭町)での初開催を上回る、企業・団体参加14社、来場者180名超となり、ビジネス交流の場として⼤きく発展いたしました。

<画像:SUPER FORMULA “⾦曜⽇パートナーDAY” 第2回技術セッションin鈴⿅サーキット>
今回の技術セッションでは「サステナビリティ」を主軸に、カーボンニュートラル燃料、次世代パワートレイン、低環境負荷の運営技術など多様なテーマが紹介され、会場にはF1・フォーミュラE・スーパー耐久など様々なカテゴリーで鍛えられた技術や研究成果も展⽰され、来場者の⾼い関⼼を集めました。
JRPの上野は、2021年に発⾜した「NEXT50」プロジェクトがメーカーの垣根を越えた協⼒によって⽣まれた背景に触れながら「モータースポーツはモビリティ産業の発展に寄与する“⾛る実験室”であり、この技術セッションはその価値を社会に広く伝えるための新たな取り組みである」と挨拶し、サステナブルな“移動”を守ることが未来の社会・⽂化を⽀える基盤になると述べ、本セッションの意義を強調しました。
基調講演では、次世代EV開発(フォーミュラE/⽇産)、F1パワーユニット開発(Honda)、⽔素エンジン実⽤化への取り組み(トヨタ)、2026年シーズンからSUPER FORMULAで導⼊予定の国産セルロースエタノール混合低炭素ガソリン(ENEOS/raBit)、F1⽇本GPでのサステナビリティ実践(ホンダモビリティランド)などが紹介され、モビリティの未来を展望する内容となりました。
展⽰ブースエリアでは、SUPER FORMULA へ技術提供するパートナー企業を中⼼に、⾃動⾞関連企業や研究機関が最新技術を紹介。180名を超える技術者・研究者が意⾒交換を⾏い、サーキットならではの実⾛環境と相まって活発な技術交流が⽣まれました。
JRPは今回の成果を受け、モータースポーツが社会課題の解決や技術⾰新に寄与する可能性を改めて確認しました。今後も、社会に役⽴ち、社会から必要とされるモータースポーツを実現するために、モータースポーツを⽇本のインダストリーとして発展させていく取り組みを進め、パートナー企業や研究機関との共創を⼀層推進してまいります。SUPER FORMULA を活⽤した研究・実証や技術発信に関⼼のある企業・団体は、ぜひお問い合わせください。
なお、技術セッションは2026年シーズンに7⽉17⽇(⾦)および11⽉20⽇(⾦)の2回の開催を予定しています。詳細は決定次第、SUPER FORMULA公式サイトにてご案内いたします。

開会のご挨拶(全⽂)
本⽇はお集まりいただき、誠にありがとうございます。 株式会社⽇本レースプロモーションの上野でございます。
前回7⽉富⼠⼤会ではじめて開催させていただき、今⽇、2回⽬を開催させていただく運びとなりました。 この度、鈴⿅市様と⽇本⾃動⾞会議所様にご後援いただくことができました。 今年始まったばかりの取り組みですが、このような形で第2回を開催することができたこと、⼼より感謝申し上げます。
少し時間を巻き戻します。2021年にNEXT50発⾜。 当時はコロナ禍、CN対応の社会的要求、シリーズの存亡の危機・・・そして当時、エンジンサプライヤーでもある、 ホンダ、トヨタの両者が、メーカーの垣根をこえてシリーズを再興しようと寄り添ってくれました。それがNEXT50プロジェクトの始まりだったんです。
皆様、ステージ右の⽅をご覧ください、⽇産フォーミュラE、ホンダF1パワーユニット、トヨタ⽔素カローラ。まさにメーカーの垣根を超えた取り組みです。 このほかにも奥のブースでカーボンニュートラル燃料を展⽰いただいているENEOS/raBit、そしてまさにこのステージ、鈴⿅サーキットであるホンダモビリティランド。今⽇は錚々たる⽅々に基調講演をいただくこととなりました。
本⽇ここにお集まりいただいた皆様は、モビリティ産業に従事する⽅、もしくはこれからモビリティ産業と関わりたいと考えている⽅ばかりだと思います。今までもモータースポーツはモビリティ産業の発展のための実験室として多⼤な貢献をしてきました。
この技術セッションは、モータースポーツが持つ社会的意義を広く知っていただくべく始まりました。そして、「垣根を越える」と⾔うキーワードでご説明した通り、サーキットというこのステージはあらゆるメーカーが集う場所なのです。
これまで、モータースポーツイベントといえば、「速い」「かっこいい」クルマを楽しんでいただく、いわゆるクルマ好きの⽅に向けたイベントがほとんどでしたが、この技術セッションはそんなモータースポーツイベントに新たに 「モビリティ産業の発展」という価値を⽣み出したいとする新しい取り組みです。
我々モータースポーツ業界もモビリティ産業の⼀員であり、モビリティ共通の社会課題解決に努めていかなければなりません。(冒頭も述べましたが)初開催となった前回の技術セッションでは、⾃動運転やSDVといたデジタル 技術を中⼼とした講演や展⽰を⾏いました。今回はもうひとつのモビリティ発展、社会的課題解決の柱である「サステナビリティ」をテーマとして掲げました。持続可能なカーボンニュートラル社会を実現することは、⼈々の“移動”そのものを守ることです。 これまでの⼈類の⽂化や⽂明の発展に“移動”は⽋かすことができないものでした。
いささか⼤袈裟な表現になりますが⺠族⼤移動やシルクロード、多くの“移動”が⼈々の⽂化を育み、⽣活を⽀えてきたのは、紛れもない歴史の事実です。多くの“移動”が制限されたコロナ禍での緊急事態宣⾔もまだ記憶に新しいですが、サステナブルな移動を実現できなければ、またあのような社会になりかねません。未来の⼦供たちが⾏きたい場所に⾏けるように、会いたい⼈に会えるように、⼈々の暮らしと⽂化を守ることは我々の使命だと考えています。
そして、この取り組みは国内に限らず、様々なモータースポーツカテゴリで⾏われています。そういった取り組みを多くの⽅に伝えることができるこの技術セッションという新たな取り組みは、⽇本だけでなく世界中のモータースポーツに広がっていくべきイベントと捉えております。
今後、SUPER FORMULA が海外に活動の場所を広げていくにあたって、この技術セッションも同様に各国のモビリティとモータースポーツの発展に貢献できるよう、取り組んでまいりたいと考えています。
「国家百年の計」という⾔葉がありますが、今⽇、講演いただく内容は我々の50年を越える、まさに「100年先を⾒据えた」取り組みの数々です。私⾃⾝も聴講⽣として、楽しみにしております。
以上、簡単ではございますが、主催者代表の挨拶とさせていただきます。ありがとうございました。
株式会社⽇本レースプロモーション 代表取締役社⻑ 上野禎久
以下、参考情報
・11/21(⾦) 開催 SUPER FORMULA⾦曜⽇パートナーDAY in 鈴⿅サーキット 第2回 技術セッション基調講演 登壇者決定!〜⽇産 ⻄川⽒、HRC ⽥辺⽒らが語る「サステナビリティ×最先端レース技術」〜
→ https://superformula.net/sf3/release/23758/
・11/21(⾦) SUPER FORMULA 第2回技術セッション in 鈴⿅サーキットへ ⽇本⾃動⾞会議所および鈴⿅市による後援決定! 〜『サステナビリティ×最先端レース技術』をテーマに出展企業&来場者募集中〜
→ https://superformula.net/sf3/release/23621/
・開催決定!! 11/21(⾦) SUPER FORMULA“⾦曜⽇パートナーDAY”「サステナビリティ×最先端レース技術」出展&参加募集開始 ⽇産Formula E, Honda F1 パワーユニット,トヨタ⽔素エンジン開発の基調講演を実施!!
→ https://superformula.net/sf3/release/23533/
・第1回技術セッション開催レポート