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2026年第3戦 九州大会 FP.1最速は岩佐歩夢

2026.04.25

第3戦 F.P1 1位
岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)

 
モビリティリゾートもてぎで行われた開幕大会から3週間。全日本スーパーフォーミュラ選手権 第3戦九州大会は、阿蘇の山懐に抱かれた大分県オートポリスに舞台を移し、ゴールデンウィーク直前の4月25日(土)〜26日(日)に行われる。走行開始前日までは予想以上の冷え込みに加え、雨も降っていたが、25日(土)になると天候は回復。新緑の山並みでは、八重桜から花吹雪がハラハラと舞う気持ち良い天候となった。そんな中、午前9時15分からは、予選を占うフリー走行が開始される。今回のフリー走行は、24台全車で走るセッションが80分間。その後、午前10時45分からの10分間、午前11時からの10分間は、午後から行われるノックアウト予選の組み分けに従って、12台ずつが専有走行を行なった。その結果、総合トップタイムを奪ったのは、一昨年のオートポリスでPPを獲得している岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)。2番手には福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)。この2台だけが1分26秒台のタイムをマークしている。3番手には阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)。これにルーキーの野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)、タイトル奪還を目指す坪井翔(VANTELIN TAM TOM’S)と続いている。
 
雨と霧に見舞われ、冷え込みも厳しかった金曜日から一転、25日(土)は雲間から朝日が差し、次第に晴れ間が広がっていく好天に恵まれた。気温は15℃、路面温度は19℃まで上昇。ただし、路面はまだウェットパッチが残っていたため、午前9時15分からのフリー走行を前に、競技団はWET宣言を出す。そのため、ピット出口がオープンされると、スリックタイヤでコースに向かったドライバーもいたが、何台かはレインタイヤを装着してピットを後にした。しかし、開始からわずか2分余りというところで、セッションは赤旗によって中断される。これは、路面が新しく張り替えられた100Rで、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)がスピン、ストップしたため。このマシンの回収が終わると、セッションは午前9時25分に再開された。再びコースがオープンされると、半分ほどのドライバーがピットアウトしていく。中でもオートポリスを初めて走るルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)やチャーリー・ブルツ(TEAM GOH)、ロマン・スタネック(ナビクルBuzz MK RACING)、野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)といったルーキー勢は、序盤から精力的に周回を重ねた。また、岩佐や野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)もセッション序盤からプッシュ。路面が出来上がってくるに従って、次第にタイムを上げていった。中でも、再開から約13分というところで、真っ先に1分28秒台に入れてきたのは野村。野村はここで1分28秒493というタイムをマークしてくる。一方、セッション序盤はピットに待機、路面の状況を見計らってからコースに入ったのは、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。一旦コースに入ると、牧野はいきなり1分28秒217と、野村のタイムを上回り、その時点でのトップタイムを刻んでくる。またほぼ同じタイミングで、阪口も1分28秒907と28秒台に入ってきた。その数分後には、岩佐、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)、坪井翔(VANTELIN TAM TOM’S)、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)、福住ら多くのドライバーたちが28秒台に突入してきた。その後、80分のセッションが後半に入った午前10時07分頃に大きくトップタイムを書き換えてきたのは、牧野。牧野は計測7周目に、1分27秒746と真っ先に27秒台に突入してくる。その数分後、このタイムを上回ってきたのが岩佐。岩佐は1分27秒642をマークして、この時点でのトップに浮上してくる。この直後、セッションは2回目の赤旗によって中断。これはスタネックが2コーナーでスピン、コースオフして、グラベルにマシンをストップさせてしまったため。このマシンの回収が終わると、セッションは午前10時24分に再開された。全車で走る80分間のセッションは残り11分間。ここからはほとんどのドライバーがコースに入り、プッシュラップに入る。ここで野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)が1分27秒744、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分27秒743と自己ベストを大きく更新し、牧野を上回ってくる。赤旗前に岩佐が出したタイムにはわずかに届かなかったが、太田が2番手、野尻が3番手につけた。また、ルーキーの小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)も最後の最後に1分28秒008までタイムアップ。最初の80分間を5番手のタイムで締めくくっている。
 
第3戦 F.P1 2位
福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)

 
そこから10分間のインターバルを経て、午前10時45分からは、ノックアウト予選でA組に振り分けられているドライバーたちが10分間の専有走行。ランキングを基にして、今回A組に振り分けられたのは、笹原右京(REALIZE KONDO RACING)、牧野、山下 健太(KCMG)、福住、野尻、松下信治(DELiGHTWORKS RACING)、利徠斗、坪井、阪口、野村、ブルツ、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)となっている。コースがオープンされると、ほとんどのドライバーたちはユーズドタイヤでコースイン。アウトラップを走ってからピットに戻ると、ニュータイヤに履き替えた。一方、最初からニュータイヤを装着していた利徠斗らは、ピットで待機。セッション開始から3分ほどが経ったところでコースに入っていく。これに多くのタイヤ交換組も続いた。最後までピットに待機したのは、野村、野尻、坪井。残り時間が5分30秒ほどとなったところで野村、残り5分ほどとなったところで野尻、そして坪井という順でピットを後にする。ここからは各車が予選を見据えたタイムアタックに入った。まず自己ベストを書き換えたのは、笹原。続いて、アウトラップに加えてウォームアップラップを1周とした野村が続く。野村はここで1分27秒075と、80分間の走行で岩佐が出したトップタイムを上回ってきた。同じく、アウトラップとウォームアップ1周でアタックした野尻が1分27秒635、坪井が1分27秒260と野村に続く。しかし、この3人を一気に上回ってきたのは、福住。福住は、アウトラップに加えて2周のウォームアップを走ってからアタックに入ると、1分26秒953と今日初めて26秒台のタイムを叩き出した。これに続くタイムをマークしたのは阪口。阪口はアウトラップに加えて、ゆっくりと1周ウォームアップ。そこから一気にプッシュして1分27秒019までタイムアップしてきている。これに対して、牧野はここでの自己ベスト更新はならなかった。
 
第3戦 F.P1 3位
阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO INGING)

 
5分間のインターバルを経て、午前11時からの10分間はB組の専有走行。今回、B組には、岩佐、ブラウニング、太田、小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)、野中誠太(KCMG)、Juju、小出峻(ThreeBond Racing)、オサリバン、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、フラガ、スタネックが振り分けられている。コースがオープンされると、ほとんどのドライバーたちはすぐにコースイン。しかし、小出だけは80分間の走行時間帯からマシントラブルが発生し、ほとんどコースに出られなかった。この専有走行でも症状は変わらず。小出はピットを出ることができない。その他のドライバーの多くはアウトラップを終えるとピットに戻ってニュータイヤに履き替える。岩佐とフェネストラズはアウトラップとインラップを走ってからピットに戻りタイヤ交換を行なっている。そして、残り時間が7分となったあたりからフラガを筆頭に、多くのドライバーたちがピットを後にする。これに対して、太田は残り時間が5分30秒となったあたり、フェネストラズは残り5分となったあたり、岩佐は残り時間が4分40秒となったあたり、そして野中が残り時間4分となったあたりで、最後にコースに入っていった。その後、残り時間1分ぐらいとなったあたりから、各ドライバーはアタックラップに入る。この間にチェッカーが提示。その後、最初にコントロールラインに戻ったフェネストラズは1分27秒665という自己ベストタイムをマークする。これに続いたのが岩佐。岩佐は、アウトラップに加えて1周ウォームアップラップを走ってアタックに入ったが、1分26秒784というタイムを叩き出し、A組トップだった福住を上回ってきた。これに続いて、大湯が1分27秒560、オサリバンが1分27秒739と自己ベストをマークしてきたが、この頃ターン14ではハプニングが発生。スタネックがスピン、コース上にストップしてしまう。その後にアタックしていたドライバーたちは、この現場で減速を余儀なくされたたため、大きくタイムを伸ばせず。その結果、10分ずつの専有走行でのタイムまで含めて、総合トップに立ったのは岩佐。2番手に福住、3番手に阪口。以下、野村、坪井、大湯、野尻、佐藤、フェネストラズ、山下と続いている。
 
午後2時15分からは、いよいよノックアウト予選が始まるが、波に乗る岩佐がこのままPPを獲得するのか。あるいは福住がチームにとって初のPPを獲るのか。朝のアタックを上手くまとめられなかったドライバーたちが逆襲してくるのか。今回はQ1からQ3までの戦いとなるだけに、各チーム&ドライバーの緊張感も今までとは一味違ったものになるはずだ。
 

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