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2026年 NGKスパークプラグ 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦・第5戦
金曜練習走行は太田格之進が総合トップタイム

2026.05.22

総合1位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 
残念ながら決勝レースが中止となった第3戦・オートポリスから約1ヶ月。全日本スーパーフォーミュラ選手権・第4戦・第5戦は、5月23日(土)〜24日(日)、三重県・鈴鹿サーキットに舞台を移して行われる。その公式日程に先立つ5月22日(金)には、午前中に1時間のフリー走行、午後には50分間のフリー走行プラス予選の組分けに従って各組10分間ずつの専有走行が行われた。この2回のセッションを通じて、総合トップタイムをマークしたのは、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。これに僅差で、岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)、野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)、野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)と続き、トップ5をホンダエンジン勢が独占。トヨタエンジン勢トップの坪井翔(VANTELIN TAM TOM’S)が6番手につけた。
 
日本の南の海上に停滞した梅雨前線の影響で、全国的に雨となった木曜日から、一夜明けると鈴鹿サーキットは朝から好天に恵まれた。日陰では涼しい風が感じられたものの、湿度は高め。コース上はかなり蒸し暑いコンディションとなる。気温が26℃、路面温度が41℃まで上昇し、ストレートには追い風や横風が軽く吹く中、最初のセッションは午前10時50分に始まる。コースがオープンされると、太田、岩佐、野尻を先頭に、多くのマシンが続々とピットを後にする。一方、昨夜の雨で路面が洗われているため、コンディション待ちするドライバーも。牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はセッション開始から2分ほどでコースに入ったが、小出峻(ThreeBond Racing)、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)、坪井、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)は、セッション序盤、しばらくはピットに待機していた。また、コースに出たドライバーの中でも、まずはアウトラップでマシンや路面の状況を確認して戻ってくるドライバーも複数見られた。そんな中、最初から精力的にタイムを刻んだのは、野尻。野尻はセッション開始から5分という段階で、早くも1分39秒901をマークしてくる。これに続いて、太田が1分39秒835と野尻を上回る。さらに、福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)が計測3周目には1分38秒780と、真っ先に38秒台に突入。この時点でのトップに立った。最初のプッシュラップを終えると、各ドライバーはピットに戻ってマシンセットアップを微調整。再びコースに入っていく。ここでタイムを伸ばしたのは太田。太田は計測6周目に1分38秒671と福住を上回ってくる。また、しばらくピットで待機してからコースに出た坪井が、最初のプッシュラップとなる計測3周目に1分38秒869をマーク。同じく序盤はピットで待機したオサリバンがコースに出ると、計測3周目には1分38秒650とトップタイムを書き換えてきた。また、アウトラップで一旦ピットに入った阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が再度コーコスに入ると最初のプッシュラップで1分38秒663をマークして、オサリバンに続く。
 
総合2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)

 
この数分後、開始から25分ほどというところで、セッションは赤旗によって中断される。これは松下信治(DELiGHTWORKS RACING)がスプーンコーナー入り口でスピンし、エスケープゾーンにマシンをストップさせてしまったため。だが、松下はこの後、自走でピットに戻ること成功。セッションは午前11時21分に再開された。この再開後、多くのドライバーが自己ベストを更新。トップタイムも書き換えられていく。まずは、野尻が1分38秒638をマーク。坪井が1分38秒465をマークして、野尻を上回ってくる。福住も1分38秒483をマークして、坪井に続いた。さらに、セッションの残り時間が15分ほどとなったところでは、岩佐が1分38秒457を叩き出し、この時点でのトップに立った。こうしたドライバーたちは、気温・路面温度が高いことから、アウトラップを終えるとすぐにプッシュラップに入って、タイムを更新している。その後、多くのドライバーはピットに戻り、最後の仕上げに向けて、マシンセットアップを微調整。残り時間が5分を切ったところから、ほとんどのドライバーがコースに入り、予選アタックのシミュレーションを行った。ここでもアウトラップからすぐプッシュに入るドライバーと、アウトラップとウォームアップラップを走ってからプッシュするドライバーに分かれたが、最後の最後にトップタイムをマークしたのは、1分38秒029までタイムアップした福住。福住は、この最後のアタックでは、アウトラップとウォームアップラップを走ってからアタックに入っている。これに続いたのは、1分38秒137をマークしたルーキーの野村。野村もアウトラップとウォームアップラップを走ってからアタックを行った。3番手につけたのは坪井。坪井はセッション中盤と同様、アウトラップからすぐにアタックに入り、1分38秒208をマークしたが、これはチェッカーを受けた後に出したタイムということで無効。実際に3番手のタイムをマークしたのは、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)となっている。
 
総合3位 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

 
約4時間のインターバルを経て、2回目のフリー走行が始まったのは、午後3時40分。このセッションは全車走行できるのが午後4時30分まで。その後は、明日のノックアウト予選の組分けに従って、Aグループの車両のみが10分間、Bグループの車両のみが10分間走ることになっている。午後になると鈴鹿の空には雲が広がり、体感の暑さは和らいだ。それでも気温が25℃、路面温度が38℃というコンディション。風は午前中よりも弱くなる中、コースがオープンされると牧野、太田、岩佐、野尻、坪井といった順で、まもなく全車がコースイン。ほとんどのドライバーはレースを見据えており、コースに出るとすぐに連続走行に入る。しかし、開始から5分ほどというところで、セッションは赤旗によって中断される。これは野中誠太(KCMG)が1コーナーでリヤが流れてスピンし、2コーナーに向けてリヤからコースオフ、タイヤバリアに接触してストップしたため。このマシンの回収が終わると、セッションは午後3時53分に再開された。そこから各車は走行を再開。次第にタイムを上げ始める。岩佐が1分38秒101と、この時点で早くも1回目のトップに迫るタイムをマーク。1回目トップだった福住も、計測5周目には1分38秒282。さらに坪井が1分38秒021と、1回目の福住のタイムを上回ってきた。まずプッシュしてタイムを出したドライバーたちは、一旦ピットに戻るとマシンを微調整。セッションを折り返す頃には、ほとんどのドライバーがピットに戻っていた。一方、コース上にいたドライバーの中では、小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)が1分38秒428、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分38秒473と自己ベストを刻んでくる。注目のルーキー、ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)もプッシュを開始し、セクター3までは自己ベストを更新。。しかし、シケイン進入のブレーキングで止まりきれずオーバーシュートする場面なども見られた。続いて、阪口が1分38秒056と大幅にタイムアップし、坪井に迫る。さらに、セッションの残り時間が17分ほどとなったところで福住が1分37秒933と、いよいよ37秒台に突入してきた。しかし、これとほぼ同じタイミングで、セッションは2回目の赤旗によって中断される。これはロマン・スタネック(ナビクルBuzz MK RACING)がデグナーひとつ目のイン側の縁石に乗り過ぎてバランスを崩し、コースオフ。スポンジバリアに激突してクラッシュしたため。セクター1で全体ベストタイムを出していただけに、勿体無いアクシデントだった。このマシンの回収には時間がかかるということもあり、全車が走行するセッションは、このまま終了。他のドライバーたちはメニューを全て消化することなく走行を終えている。
 
総合4位 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)

 
その後、午後4時40分からは当初の予定通り、Aグループによる10分間の専有走行。今回、Aグループには岩佐、笹原右京(REALIZE KONDO RACING)、牧野、可夢偉、山下 健太(KCMG)、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)、福住、松下、坪井、大湯、野村、佐藤が振り分けられた。コースがオープンされると、牧野を先頭に、岩佐、佐藤、福住、野村といった順で、大部分のドライバーはすぐにコースへと向かう。多くはアウトラップでピットに戻った。一方、山下と大湯は最初からピットに待機し、コースインのタイミングを待っていた。タイヤ交換を行なったドライバーも含めて、セッションの残り時間が5分を切ったあたりからはほとんどのドライバーがピットを後にした。これに対して、最初のアウトラップからすぐにタイムアタックに入ったのは笹原だったが、自己ベストを更新することはできず。笹原はそのままピットに戻ると残り時間も短いことからコクピットを降りた。他のドライバーたちは、残り時間が1分半となったあたりからタイムアタックシミュレーションへ。だが、各車がプッシュに入っている中で、大湯が2コーナー立ち上がりでスピンし、S字入り口イン側の芝生の上にマシンをストップさせてしまう。但し、残り時間が少なかったこともあり、セッションはそのまま続行。チェッカーまでストップすることはなかった。そして、チェッカーと同時に、1分37秒534と総合トップタイムを書き換えたのは岩佐。その後にアタックしていたドライバーたちは、岩佐のタイムを上回ることができなかったが、福住は1分37秒846、野村は1分37秒774、坪井は1分37秒814と37秒台に入り、この時点で野村が総合2番手、坪井が総合3番手、福住が総合4番手につける形となった。
 
総合4位 野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)

 
大湯のマシン回収に時間がかかったため、Bグループによる10分間の専有走行が始まったのは、当初の予定よりも3分遅れの午後4時58分。今回、Bグループに振り分けられたのは、ブラウニング、太田、野中、小出峻(ThreeBond Racing)、野尻、オサリバン、小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)、フェネストラズ、阪口、チャーリー・ブルツ(TEAM GOH)、フラガ、スタネック。但し、スタネックだけはマシンの修復が間に合わず、この10分間の走行は叶わなかった。コースがオープンされると、太田、野尻、フェネストラズといった順で、こちらのグループでは全車がすぐにコースイン。多くはアウトラップを終えるとピットに戻ってタイヤ交換を行なった。一方、太田やフェネストラズらはアウトラップとインラップを走ってからピットに戻ってタイヤ交換。タイヤ交換を終えた中では、フラガが早目にコースに入る。続いて、残り時間が5分半となったあたりで、野尻。これに続いて、ブラウニングや阪口、利徠斗がコースイン。残り時間が4分20秒ほどとなったところで、太田とオサリバンが最後にコースに入っていった。この中で最初にアタックラップを刻んだのは野尻。野尻はここで1分37秒761というタイムをマークして、Aグループで岩佐がマークしていたタイムに迫る。続いて、他のドライバーよりも1周ウォームアップラップが多かったフラガが1分37秒597をマーク。野尻を上回ってくるが、岩佐のタイムにはわずかに及ばなかった。しかし、最後の最後にアタックした太田が1分37秒507というタイムを叩き出す。これにより、総合トップタイムは太田が奪うこととなった。これに続いたのは、Aグループでトップだった岩佐。さらに、フラガ、野尻、野村と続き、トップ5はホンダエンジンユーザーが独占。トヨタエンジン勢のトップは、6番手につけた坪井だった。さらに、今回好調ぶりを見せている利徠斗が総合7番手。1回目のフリー走行でトップだった福住が8番手。以下、小出、ブラウニング、佐藤、阪口と続いている。
 
明日、23日(土)は、午前9時15分から第4戦のノックアウト予選が行われるが、ドライバーズサーキットと呼ばれる鈴鹿でPPを獲得するのは誰なのか? 各ドライバーの力走が期待される。
 

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