2026年 第2回合同テスト 2日目の最速は太田格之進
2026.07.01
2日目総合トップ 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が総合トップタイムを記録した初日から一夜明けた7月1日(水)の静岡県・富士スピードウェイ。この日も曇り空となった富士だが、幸い本降りの雨が落ちてくることはなく、終日ドライコンディションの中で全日本スーパーフォーミュラ選手権、第2回公式合同テストの2日目が行われた。この日のセッションは午前9時半から11時半、午後2時から午後3時50分。それに加えて、午後4時からは2グループに分かれて、それぞれ10分間の専有走行が行われた。朝からロングランを行うチーム、ショートランでのセットアップを煮詰めていくチームと各車によってテストの内容は違っていたが、1日の最後には誰もがニュータイヤでの予選アタックシミュレーションを実施。その結果、2日目の総合トップタイムをマークしたのは太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。これに続いたのはフラガ。これに坪井翔(VANTELIN TAM TOM’S)、福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)と続いている。また、セッション3のみの走行となったエヴァン・ジルテール(San-Ei Gen with B-Max)は、今日初めてスーパーフォーミュラのマシンに乗り込んだばかりだが、当該セッション5番手というタイムをマーク。一気に関係者の注目を集めることとなった。
エヴァン・ジルテール(San-Ei Gen with B-Max)

どんよりとした曇り空の朝を迎えた富士スピードウェイ。この日は風もなく、朝から湿度が高いコンディションとなった。この日、最初となるセッション3が始まったのは、午前9時30分。曇りの割には気温が25℃、路面温度も31℃まで上昇してムッとするようなコンディションのもと、コースがオープンされると、多くのドライバーがコースに入って行った。そのセッションの最初から1分23秒631と、23秒台のタイムをマークしてきたのは坪井。これに続いて、フラガが1分23秒446というタイムをマークして、序盤のトップに立つ。また、福住が1分23秒701、佐藤が1分23秒550、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分23秒770、1分23秒610と続けて好タイムをマーク。松下信治(DELiGHTWORKS RACING)も序盤のうちに1分23秒823、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)も1分23秒659と、多くのドライバーたちが早いタイミングで23秒台のタイムを刻んできた。さらに、セッション開始から20分というところでは福住が自己ベストを更新。1分23秒578までタイムアップしてくる。序盤にタイムを刻んだドライバーの中には、その後もショートラン中心にテストを続けた者もいたが、フラガはまもなくロングランテストを開始。岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)も早い段階からロングランに取り組んでいた。ショートランを行っていた中では、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が序盤のうちにニュータイヤで自己ベストを更新。1分23秒615までタイムを伸ばしてきた。その後、セッションは開始から30分余りというところで赤旗によって中断される。これは牧野がGR-GTコーナーでマシンをエスケープゾーンにストップさせたため。回収されてピットに戻った牧野のマシンは、エンジンデータに異常が出ていたということで、ここで走行をストップ。エンジンの換装に入っている。
2日目総合2番手 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

さて、牧野のマシン回収が終わり、セッションが再開されたのは午前10時05分。再開直後には福住が1分23秒571と、さらに自己ベストを更新してくる。また、太田も1分23秒891と、ここで23秒台に入ってきた。さらに、セッション再開から7分というところで1分23秒825と、一気に23秒台に入ってきたのはジルテール。序盤しばらくは初めてのドライブということで慣熟走行していたジルテールだが、いくつかセットアップメニューを試していく中で次第にタイムアップした。ジルテールはその翌周もプッシュを続行。ベスト更新はならなかったが、1分23秒962と、2周続けて23秒台をマークしている。また、これとほぼ同時に、ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)も1分23秒852と、23秒台に入ってきた。さらに、太田も自己ベストを更新。1分23秒492と、この時点での2番手に浮上する。セッションを折り返しての順位としては、フラガがトップ。これに太田、佐藤、福住、牧野、坪井、阪口、大湯、松下、ジルテールとなっていた。その後、残り時間が40分ほどとなったところでは、佐藤がニュータイヤで1分23秒026とトップタイムを更新してくるが、ここからしばらく上位の順位に入れ替わりはなく、レースに向けてのセットアップに集中するドライバーも多かった。そして、残り時間が10分を切ったあたりから、ピットでニュータイヤを装着するドライバーたちが出てくる。そして、残り時間が7分を切ったあたりから続々コースイン。そこからタイヤを温め、残り時間が2分ほどとなったところからアタックに入る。ここで初めてのニュータイヤを使用してタイムを伸ばしてきたのがジルテール。ジルテールは2周続けてアタックを行い、その1周目に1分23秒558をマーク。チェッカー周には自己ベストこそ更新ならなかったが1分23秒888と、23秒台のタイムを並べた。また、山下 健太(KCMG)もこのアタックで1分23秒661とタイムを更新。さらに、チェッカー周に太田が1分23秒351と自己ベストを更新し、3番手に浮上した。結果、セッション3をトップで終えたのは、佐藤。2番手にはフラガと、PONOS NAKAJIMA RACINGが1-2で締めくくる。これに太田、坪井と続き、ジルテールは5番手と大健闘。以下、福住、小出峻(ThreeBond Racing)、トラブル後は走行できなかった牧野、阪口、大湯というトップ10になっている。
2日目総合3番手 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

2時間半のインターバルを経て、2日間のテストの締めくくりとなるセッション4が始まったのは、午後2時。セッション3が終わった後、雲が垂れ込めるような天候となった富士。時折、各コーナーではポツポツと雨粒が落ちてくるような場面もあったが、本降りになることはなく路面コンディションはドライのままとなっている。ただし、セッション開始時の気温は24℃、路面温度は29℃と、午前中よりも涼しくなった。また午前中と同様、ほぼ無風となっている。そんな中、コースがオープンされると多くのドライバーがコースイン。初日も同様だったが、この午後のセッションでは開始から30分間、各ドライバーともにオーバーテイクシステムを使用することが可能となっていた。そこでユーズドタイヤながら序盤から1分23秒874というタイムを刻んできたのは、野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)。またチャーリー・ブルツ(TEAM GOH)が1分23秒953と、2日目にして初めて23秒台に入ってくる。さらに、坪井が1分23秒300というタイムをマークしてきた。続いて野村が自己ベストを更新。1分23秒737までタイムを伸ばしている。一方、このセッションでは多くのドライバーがロングランテストを敢行。太田やブラウニング、小出、佐藤、福住、フェネストラズらは燃料を積んでの連続走行に入っていた。一方で、ショートランのメニューをこなしていたドライバーもおり、その中では阪口がセッション開始から18分ほどというところで1分23秒726、小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)がセッション開始から30分を過ぎたところで1分23秒844と自己ベストを更新してくる。また、セッション序盤はセットアップ変更などを行っていて、なかなかコースに出なかったのがJuju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)とフラガ。この2人はコースに出ると、そこから精力的に周回を重ねていった。その後、セッション開始から約1時間というところでは、トップタイムが次々に更新される。セッション3ではロングランに取り組んでいた岩佐が1分23秒258までタイムを伸ばすと、フラガが1分23秒143、さらには野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)が1分23秒112をマーク。野尻はこのタイミングでトップに浮上してくる。全車での走行時間が残り17分となったあたりで、この野尻に次ぐタイムを刻んだのは坪井。坪井はここで1分23秒119までタイムを伸ばしてきた。そして、1時間50分というところで一旦チェッカー。この時の順位は野尻がトップ、坪井が2番手、フラガが3番手、太田が4番手。これに牧野、岩佐、フェネストラズ、野村、山下、福住と続いていた。
そして10分のインターバルを経て、午後4時からはAグループによる専有走行が始まる。今回、Aグループに振り分けられたのは、岩佐、ブラウニング、牧野、可夢偉、山下、Juju、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)、松下、フェネストラズ、大湯、フラガ、ロマン・スタネック(ナビクルBuzz MK RACING)の12人。コースが再オープンされると、3分の2ほどのドライバーはすぐにユーズドタイヤでコースに入る。残るドライバーは最初からニュータイヤを装着してピットで待機。セッション開始から数分経ったところでコースに入った。最初からコースに出たドライバーは一旦ピットに戻るとニュータイヤに交換。その後、コースインしている。そして、残り時間が2分ほどとなったあたりから各車がタイムアタックに入る。ここで最初にアタックしたのは松下だが、松下のタイムは1分23秒234に留まる。これに続いてアタックしたのがフラガ。フラガはこのニュータイヤで大幅にタイムアップ。1分22秒378と今日初めて22秒台に入った。その後にアタックしたドライバーたちは、このタイムに届かず、Aグループのトップはフラガ。これに1分22秒815の大湯、1分22秒852のオサリバン、1分22秒928の牧野、1分23秒050の山下、1分23秒063の岩佐と続いた。
そこから5分間のインターバルを経て、Bグループによる10分間の専有走行が始まったのは、午後4時15分。こちらもコースがオープンされると、4分の3ほどのドライバーがすぐにユーズドタイヤでコースに入り、一旦ピットに戻ってニュータイヤに履き替える。一方、開始から1分というところで、野尻が真っ先にニュータイヤでコースイン。それに続いて、開始3分というあたりから多くのドライバーがニュータイヤでコースに入って行った。最後にコースに入ったのは、坪井。坪井は残り時間が5分を切ったところでコースに向かっている。そして、各車は残り時間が2分を切ったあたりからアタックラップへ。ここで一気にトップタイムを書き換えたのが、太田。太田はAグループトップのフラガのタイムを書き換える1分22秒361を叩き出す。その後にアタックしたドライバーたちは、太田だけでなく、フラガのタイムも上回ることができなかった。その結果、太田は総合トップタイムで2日目のテストを打ち上げ。これにフラガ、坪井、福住、佐藤、野尻、大湯、阪口、オサリバン、小出と続いた。さらに、牧野、野村、ブルツまでが1分22秒台のタイムをマークしている。
次回、スーパーフォーミュラの走行が行われるのは、7月17日(金)〜19日(日)。今回と同じ富士スピードウェイを舞台に行われる「第3回瑶⼦⼥王杯 2026 年全⽇本スーパーフォーミュラ選⼿権第3戦・第6戦・第7戦」となるが、一体誰がどんな活躍を見せるのか。金曜日のフリー走行から、バチバチと火花散る各陣営の戦いが見られるに違いない。
