「チームみんなが大きなステップを踏んでビッグチェンジした」2026年 第10戦決勝会見
2026.10.11
第10戦 決勝1位
岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)

「今シーズンは開幕戦からスピードもあって、でも勝てなくて、そうこうしているうちに富士テストぐらいからスピードパフォーマンスも落ちてしまいました。富士に関しては正直、僕がスーパーフォーミュラに参戦し出してから、結果があまり出ていないサーキットのひとつでもあって、今週末も最初はかなり苦戦した状態で、スピードがなく、昨日も4位でトップは全然見えない状況でした。でも、昨日から今日にかけてチームみんなが大きなステップを踏んでビッグチェンジして、そこをいい方向にチャレンジしてくれたおかげで、本当にしっかりといい方向に行きましたし、自分自身もドライバーとしてできる最大限をやり切れた結果がこの優勝につながったと思うので、本当に嬉しい1勝ですね。
スタートに関してはもともと不安も抱えていたんですけど、昨日と今日両方とも本番ではしっかり良いスタートが切れたので、そこは良かったと思っています。トップに出てからは本当にペースが良くて、特に第1スティントは後続を引き離していけるペースで、金曜日のロングランテストをした時のようなパフォーマンスに戻ったという感覚で、自分としてはここからまた自分のレースをするような感じかなという流れでした。ただ、ピットに入った直後にセーフティカー(SC)が出て、それは正直イヤでしたね。自分はタイヤが温められていない状態で、真後ろに着いた松下選手は若干早く入っていたので自分よりはタイヤに熱が入っている状態が分かっていたので、リスタートが少し不安だなと思っていたら、最終コーナーからピタッとつかれて、ああいう状況になってしまいました。その反省を踏まえて、最後のSCリスタートではしっかりアジャストしました。本音を言うと、自分たちは基本的にSCリスタートとかタイヤの熱が入っていない時のグリップに関しては常に苦労しているので……ただコース上にいる限りは自分がなんとかするしかないので、自分ができることに集中して、ベストなリスタートを切ることにフォーカスした結果、しっかりとうまくやれたので良かったなと思います。
(最終戦で目指すのは)コンプリートですね。2戦ともにポール・トゥ・ウインしか考えていないです。チャンピオンシップに関しては権利があるとはいえ大差で、ポイントを考えるような状況でもないので、とにかく勝つことだけを考えて挑みたいと思います」
第10戦 決勝2位
ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)

「今日のレースは複雑なレースだったと思います。クルマ自体は勝てるペースがあったと思いますが、十分ではなかったと思います。スタートして1コーナーで大湯(都史樹)選手とコンタクト(接触)があってクラッシュしそうになりましたし、それを取り戻さなければなりませんでした。その後、セーフティカー(SC)が2回も出て、リスタートの際にOTS(オーバーテイクシステム)をうまく使えず、最初のSC明けのリスタートでポジションをふたつ失ってしまいました。ファンにとってはすごくエキサイティングなレースだったと思いますけど、再びSCが出てきた時には“またかよ”と思いました(苦笑)。このクルマで勝てると思っていたので、自分のペースが崩れてしまうことが悔しかったです。
最終戦の鈴鹿の週末と、僕が次に参戦するチャンピオンシップと日程が重なってしまい、(スーパーフォーミュラに参戦できないことは)残念ですが、素晴らしい2年間を日本で過ごすことができたと思っています。2025年に初めて日本に来た時は、日本のことを何も知らないし、突然ポツンと日本にやってきたという感じでした。振り返ってみると、この2年間は本当に勉強になったし、選手としてもすごく成長して思ったよりもたくさんのことを習得できたと思っています。今年、特に素晴らしいチームから参戦することができて、彼らとともにたくさんの喜びを分かち合うことができました。この2年間スーパーフォーミュラとSUPER GTに参戦していますが、その素晴らしい2年間の経験をもって、今後も頑張りたいと思います。
日本のファンは本当に“アメージング”で素晴らしいです。ほかに世界のどこを見てもいないと思います。 僕はヨーロッパから来たんですけれども、最初のルーキーテストの時から驚きました。“どうしたらいいんだ!?”って思ったぐらい、ファンが僕を見て“ワーッ”と叫んでくれたり、追いかけてくれたりして、“どういうこと!?”というふうに感じました。でも、それに慣れてからはとても嬉しく、素晴らしいファンだなと感じています。日本のモータースポーツにとっても、この日本のファンは欠かせないものであると思います。日本国内で行なわれているモータースポーツの選手権がいくつもあって、5万人とか6万人の(観客が)入るというのはファンのおかげでもあると思います。そういった体験をすることができたのも光栄です」
第10戦 決勝3位
松下信治(DELiGHTWORKS RACING)

「レースがスタートして波乱の多い展開でしたけど、自分は波乱に巻き込まれることはなくて淡々と走っていたという感じでした。セカンドスティントになってからのペースもすごく良くて、最初はタイヤを少しセーブをして最後に仕掛けようと狙っていたんですけど、 セーフティーカーが入って、リスタートしてもまたセーフティーカーという感じで、なかなかポテンシャルを出せるレースではなかったですね。最後のリスタートの時は岩佐(歩夢)選手の方がタイヤがフレッシュだったので、最初に仕掛けないとチャンスがないかなと思っていたんですが、意外と近くにいることができました。ただ後ろから来たザック(オサリバン)選手がもっと速かったような気がしたので、もう少しセーフティカーが短かったら自分たちの昨日のレースペースの良さが出せたのかなと思います。最終盤に2位を走っていた時に最終手前のコーナーでザック選手と接触があって……そこに関してはちょっと悔しいですけど、これから分析して、次に備えようと思います。
(前戦のSUGO大会からの長いインターバルの間にピュアスピードをゲインした理由は?)富士が今年2回目というのが大きいです。なぜかというと、データを1回取って、それに対して何が悪かったか……1台体制なので予想にはなってしまうんですけど、仮説を立てて、それを今回で検証したという感じなんですけど、それがうまくいきましたね。あとはメカニック側、最初はどうやって作業していったらいいか分からなくて、公式練習中の作業にも時間がかかってしまったりして……でもそういうのもどんどん速くなっていったりして、いろいろな細かい積み重ねが活きたのかなと思います。あとはやっぱり僕自身が2年ぶりのスーパーフォーミュラで、自分のドライビングも最初はサビていたというか忘れているようなアクションがあったなかで、どんどんサビが取れてきて、下の“銀色”の部分が出てきたかなと思います。あっ、“金色”か(笑)。
最終戦の)鈴鹿はテストも良かったのでポテンシャルはあると思います。ただ今日の予選もそうですけど、スーパーフォーミュラは予選の近差が難しいところなので、鈴鹿も油断せずにしっかりと(戦いたい)。あとはやっぱりトップ3と今僕らがいる中段前半勢は少し差があるので、まだ何かが必要かなと思っています。でも本当に今日のレースに関してはすごく楽しかったですね。自分のペースもあったし、トップ争い付近で走ることができて、久しぶりに2位表彰台争いをザック選手として、熱い感覚を久しぶりに思い出しました。そこもちょっとサビているので、もう少し頑張ってサビ取りしていきたいと思います」
