SUPER FORMULA NEXT50 第8回カーボンニュートラル開発テスト実施報告
2023.02.25
株式会社⽇本レースプロモーション(以下 JRP)は、2 ⽉ 23 ⽇(⽊)・24 ⽇(⾦)の 2 ⽇間、栃⽊県モビリティリゾートもてぎにおいて、通算8回⽬となるカーボンニュートラル開発テストを⾏いました。
<今回から開発ドライバーを務める笹原右京(Ukyo Sasahara)>
今回のテストは、昨年 11 ⽉に⾏ったウエット路⾯テストでの積み残し課題を最終的にチェックするため、特にウエット路⾯でのタイヤテストをメインとして、各⽇ 1 時間ずつ、合計 2 時間で⾏われました。また、今季より新たに導⼊される「SF23」の翼端板に取り付けられた LED ライトの点灯、点滅、⽅向指⽰など、新たな動作機能テストもあわせて⾏われました。
既報の通り、昨年 1 年間⾚寅の開発ドライバーを努めた⽯浦宏明が docomo business ROOKIE の監督に就任したため、⽯浦に変わって⾚寅の開発ドライバーを担当したのは笹原右京。笹原は昨シーズン年間2 勝を上げ、12 ⽉に⾏われたオフシーズンテストでは所属チームを離れ、新たにVANETLIN TEAM TOMʼS より参加。今季は TOYOTA GAZOO Racing のメンバーとしてSUPER GT GT500 クラスのレギュラーシートを獲得しています。
テスト初⽇は、White Tiger SF23 CN(通称:⽩寅)と Red Tiger SF23 CN(通称:⾚寅)がそれぞれ異なるケーシング(タイヤの構造部分)を使った⽐較テスト、再⽣可能原料を使⽤したタイヤのフィーリング確認を⾏いました。初⽇はこの時期としては⽇差しが暖かく、やや路⾯温度も⾼めなこと、また路⾯の⽔の乾きが早かったこともあり、正確なウエット評価が実施できなかったため、2 ⽇⽬も同じタイヤを使⽤したロングランテストを実施いたしました。
いよいよ来週末の 3 ⽉ 4 ⽇(⼟)・5 ⽇(⽇)に迫った鈴⿅ファン感謝デーでの「SF23」シェイクダウン⾛⾏や、それに続けて 3 ⽉ 6 ⽇(⽉)・7 ⽇(⽉)の 2 ⽇間⾏われる第 1 回公式合同テストに向けて最後の開発テストとなった今回。これまで全 8 回のテストで様々に得られたデータや知⾒は、来週からの⾛⾏に向け参戦各チームに共有されることになります。
⽇本レースプロモーションは今季も引き続き、カーボンニュートラルの実現に向けて、CN 開発テストを続けてまいります。
【開発ドライバー 塚越広⼤(Koudai Tsukakoshi)のコメント】
「昨年春からほぼ 1 年かけて今回で 8 回⽬のテストでしたが、開発テストですので時間はどれだけあっても⾜りないですね。あっという間の 1 年でした。「NEXT 50」のいろんな取り組みの中でたくさんのテストメニューをこなしてきましたが、その中で出来得る限りのフィードバックをさせていただきました。いよいよそれが形になるシーズンの開幕も近くなりましたが、私としても「SF23」で展開される今シーズンがものすごく楽しみです。マシンのエアロやタイヤも新しくなるので、ドライブする選⼿たちのコメントもとても気になります。オーバーテイクやバトルをたくさん⽣む、というところにかなり重点を置いたテストを⾏ってきましたので、昨年よりも接近戦やドライバーの駆け引きなどがたくさん展開されると嬉しいですね。今からワクワクしています。」
【開発ドライバー 笹原右京(Ukyo Sasahara)のコメント】「今回から開発ドライバーを担当することになりましたが、まずはこのような機会を⾃分に提供いただいた⽅々へ感謝したいです。とてもありがたいと思っています。「SF23」をドライブするのが初めてですし、いきなりのウエット路⾯テストでした。スーパーフォーミュラのレースでもウエットのレースの経験がそれほどありませんでしたが、そんな条件の中でも「SF23」が、こんな特性なのかな・・というフィーリングは掴めました。あと、やはりフォーミュラは楽しいですね!ドライバーにとって乗っていて楽しいと⾔うのはとても重要な要素ですし、やっぱり乗っている⾃分たちが楽しくないとお客様にも共感いただけないと思うので、「楽しいな、格好いいな」と思っていただけたら嬉しいですね。そのために⾃分が協⼒できることがあれば是⾮これからも取り組んでいきたいと思っています。」
【テクニカルアドバイザー 永井洋治のコメン】
「いよいよ来週から鈴⿅ファン感や、合同テストが始まりますよね。新型⾞両が投⼊できたことが、まずは⼀番に嬉しいです。開発コンセプト通り、ドライバーの腕が⼗分発揮できるマシンになっていると思いますので、期待が⼤きいです。カーボンニュートラルに関しては、燃料など継続的な課題もありますが、ボディの素材やタイヤなど随所に取り⼊れられていますので、プロジェクト全体から⾒ると⼤きく前進しています。ファンの皆様、お客様には是⾮サーキットに来ていただいて、ご⾃⾝の⽬で「SF23」でのドライバーズバトルを⾒ていただきたいと願っています。」