コラム【MIURA’s EYE】vol.9 合同テスト、超越するSF!!!
2023.12.28
皆さん、こんにちは!SUPER FORMULAアンバサダーの三浦愛です。
ルーキーを含む総勢32名のドライバーが参加した合同テスト(鈴鹿サーキット)。
三浦愛が注目したポイントは3つ。
1.メーカーチーム変更のドライバーについて
2.若干17歳の女性ドライバーJuju選手について
3.2024年から統一される新ダンパーについて
快晴のもと行われた三日間のテストは、ルーキードライバーにとって走行距離を稼ぐ絶好のテスト日和となりました。
各チームにとって、ダンパーのデータを取るにはもってこいのコンディション。
新ダンパーに関しては、当初予想していたほどの大きな変化は無かったと言うドライバー、エンジニアの声が多く聞かれました。
ダンパーの統一によりコストパフォーマンスが上がることやイコールコンディションを保てるという部分で、外から見ている私たちにとってはドライバー勝負の部分が増えるようにも思いますが、ダンパー以外の部分で更にマシンパフォーマンスを向上させるためエンジニアたちの追求、探究心はより一層増すのではないか、という私の勝手な想像もあったり。
ドライバー変更のあったチームにとっては(特に、メーカーの枠を越えた変更)たくさんの刺激と気付きを得られた貴重な時間だったのではないでしょうか。
実際、ドライバーの声を聞いてみても、シーズン中と違った環境でテストを行ったことにより、様々な発見があったり、来季に向けて良い緊張感の中で走行を重ねられたチームが多かったようです。これは、ドライバーやエンジニア、チームそしてスーパーフォーミュラ自体のレベルアップにも繋がるものとも言えますね。
初参加のルーキードライバーたちも、国内最高峰カテゴリーのハイパワーマシンに戸惑いながらも着実にタイムアップし、スキルアップにつなげている姿が印象的でした。
体力的な問題も各ドライバーが事前にトレーニングを重ね克服していることを考えると、時代の流れと言うか、技術の進歩や情報量の多さなど新時代の風を感じられるルーキーテストでもありました。女性ドライバーJuju選手にレース参戦のチャンスがあれば、性別の壁を乗り越えタチアナ・カルデロン選手の記録を塗り替えてくれることにも期待したいところですね。
今回のテストを見ていると、来季に向けスーパーフォーミュラの魅力はどんどん増していくような予感。その反面、もちろんネガティブな要素が見え隠れするのはある意味あたり前のことだと私は思いますが、今季もファンの皆様に支えていただき無事にシーズンを終えられたことをアンバサダーとして嬉しく思っております。
来季のドライバーラインナップが徐々に発表されつつありますが、コロナの影響も減り外国人ドライバーが増えそうな…??
例年に比べるとオフシーズンが短い中で、どれだけの準備をし体制を整えられるか…
チームの手腕も問われるところですね。
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年末年始の5日間(12/31〜1/4)は合同テストを含むレースコンテンツが無料で視聴できる「年末年始もSFgoキャンペーン」が開催されますので、皆さんもぜひSFgoアプリをインストールしてご覧いただき、成長し続けるスーパーフォーミュラをお楽しみいただけると嬉しいです。それでは皆様、よいお年を。
今年も一年、スーパーフォーミュラを支えていただきありがとうございました!
written by 三浦 愛
全日本F3選手権で女性史上初のクラス優勝を果たすなど、女性レーシングドライバーとして活躍。一方、2023年に自身のチーム「Team M」を設立し若手育成も視野に入れるなど、モータースポーツ界に貢献する。SUPER FORMULAでは2022年までピットレポーターを務めるなど、色々な視野(EYE)を持つまさに「アンバサダー」。