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コラム【ミキティの“勇気は一瞬、後悔は一生”】vol.10 注目の幕開け!

2024.03.27

皆さん、こんにちは!SUPER FORMULAアンバサダーの小山美姫です!

 

SUPER FORMULAアンバサダーの小山美姫

 

開幕戦が早くも終了しました!!
早い幕開けでなんだか心の準備がNOT YETのような感じがするのは、私だけでしょうか?(笑)
開幕前から話題がもちきりで特に盛り上がりを見せている今シーズン!!
話題性もそれぞれですし、皆様にとっても色々な角度からの楽しみが増えたのではないでしょうか。
一番注目を集めているのはやはりルーキードライバー!?
4人のNEW FACEが誕生しましたね。
その中にはFormula2チャンピオンのテオ・プルシェール選手や同じく海外でF2に参戦し、奮闘していた岩佐歩夢選手
また、三宅選手もスーパーフォーミュラに2年振りとなる復帰ですね!
しかし、注目はルーキーだけではない!!
大湯選手福住選手のメーカー移籍や国本選手坪井選手のチーム移籍もかなり注目されている事と思います。
改めて話題が尽きないシーズンになりそうですね(笑)

 

さて、テストから振り返っていきたいと思います。
2023年12月に行われましたテストでは、毎年の事ではありますがとても寒いです(笑)
開幕戦へ向けては参考にならない程の気候ですが、ダンパーが統一化されたこともあり、各チーム重要なテストになったと思います。
そして今年のシーズン前テストも同じように気温がとても低かったですね。
ここで、自分の中で気になったのは、昨年までB-max Racing Teamから参戦していたラウルハイマン選手が、TGM Grand Prixからテストへ参加し、セッション3では8番手という結果を残しました。セクター2では全体ベストのタイムをマークしており、これは大草選手が昨年TGMから参戦していた時もそうだったと思います。限られた中で現状ある車のポテンシャルをしっかり引き出せる事も素晴らしいと思いました。
そして、ひと際目立っていたのは、4セッションの走行がある中で、3セッションTOPで終えた牧野選手。最後のセッション4では、山下選手がトップタイムだったのも印象的でしたね。
というのも、毎年行われる冬のテストでは必ず上位に名前があるように思います。
テスト段階でも目が離せない程の濃い内容になっていて、まだまだ気になる事がありますが、テストの振り返りはこの辺りにしておきたいと思います。(笑)

 

第1回公式合同テスト

 

今年の幕開けは、例年に比べ1ヵ月程早いこともあり、レースウィークもとても寒かったです。
テストの時と気温は比較的近く再現性はあったと思いますが、今大会は2&4ということでバイクが走ることによって路面の変化が起こり得ますし、予選日前日の夜には雪が降り、予測が難しい状況だったのではないかと思います。

 

第1戦鈴鹿決勝レース

 

ルーキーにとっては全てが未知だと思いますが、先入観がないことがポジティブな結果に繋がる事もありますし、経験がものをいう場面もあるかと思います。イレギュラーな事が起こった時の順応性や適応力といった意味では数々のレースをこなしてきたベテラン勢が上手かと思います。

 

予選に向けては、テストから波が無く調子が良かったPONOS NAKAJIMA RACING山本選手や数回のチャンピオンを獲得している野尻選手、比較的寒いコンディションで好調に見える山下選手が良いところに来るのではないかと予想していました。(今回ドライバー予想していたら当たってたな~(笑)。)

 

また、突然の発表でしたが、TGM Grand Prixから松下選手が参戦するということで、姿が見られることを嬉しく思います!ラウルハイマン選手もチームに帯同している姿があり、取り組む姿勢が伝わってきますね。

 

話がそれてしまいましたが、予選でポールを獲得したのは、阪口選手でした!
予想とは異なりましたが、本人もびっくりしていた様子でしたね(笑)
チャンピオンシップを戦う上では決勝に重きを置くと思いますが、予選でのポールはドライバーにとって速さの証明として嬉しいことですし、開幕戦一発目の予選で存在を示すというのは周りに対してのインパクトはもちろん、自分の中でも勢いがつきますね。

 

ポールを獲得した阪口晴南選手

 

決勝は前半のアクシデントを除き、大きな波乱は無くSC導入が無かったですし、2セット目のタイヤの方が比較的タイムが良いと思うので、ミニマム戦略が結果的によかったのではないかと思いますが、タイヤの垂れがあまり見受けられなかったので、ピットインのタイミングによる差というのはあまり無かったように思います。
1位野尻選手は誰もが納得する常連になっていて、フリーやテストで例え上位にいなくても、“何かテストしているのだろう”と思われるほどです。(笑)

 


2位を獲得した山下選手は、昨年のRd.2振りとなる表彰台!
寒いコンディションでの好調さをキープし、調子がいい時にしっかり結果に結びつけていく辺りがチャンピオン争いに食い込んで来るのではないかという印象を受けました。
2か月後に行われるRd.2では、開幕戦のような気候では無くなる中で、どのような戦いを繰り広げていくのか今シーズン目の離せない一人ですね。

 

山下健太選手


3位には、山本選手!怪我からの復帰で表彰台。
応援している皆様にとっても、嬉しい結果ですね。
まだまだやれるぞという気持ちを持ちながらも、やってみないと分からない部分もあると思います。山本選手からは、やりきったような少し安心したような様子を伺えました。

 

山本尚貴選手

 

表彰台の真ん中を掴めるのは一人だけなので、納得のいくレースでは無かった人がほとんどだと思いますが、記者会見を見ている中で、表彰台を獲得された皆さんにとって、それぞれ満足のいく結果というのが伝わってきて良い開幕戦だったなと思いました。

 

written by 小山美姫

フォーミュラカーレースをメインに様々なカテゴリーで活躍する現役ドライバー。国内だけでなく、海外のカテゴリーにも参戦する国際派。22年はフォーミュラ・リージョナルジャパンでチャンピオンを獲得し、SUPER FORMULA参戦を目標に意欲的に活動中。

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