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コラム【MIURA’s EYE】vol.3 強くなれ!モータースポーツは○○○○スポーツ

2023.05.15

こんにちは!SUPER FORMULAアンバサダーの三浦愛です。第3戦(鈴鹿)も見どころ満載のレースでしたね!
今大会、私にとって最大の衝撃だったのは、大湯都史樹選手のポールポジションでした。大湯選手が持つ天性の才能を感じましたねぇ…。
スポンジのような吸収力と彼の不思議な魅力に惹かれるファンの皆さんも多いのではないでしょうか。そして、Team M新米監督の三浦愛にとって、新規チームTGM Grand Prixの底力には驚かされると同時に希望を与えてもらいました。強豪揃いのトップフォーミュラSUPER FORMULAで!世界屈指のテクニカルサーキット鈴鹿で!ポールポジションを獲得した彼らの雄姿に心が震えました。決勝レースは、SCのタイミングが勝敗を分けたのではないでしょうか。宮田莉朋選手のピットインは抜群のタイミングでしたね!レース後半、タイヤの差はあれど誰にも止められない速さでした。宮田選手の優勝は、偶然ではなく必然。ようやく念願の一勝を得た宮田選手の今後の走りが楽しみです♪

 

3戦終了時点のドライバーズランキングは、① #1野尻選手 ② #37宮田選手 ③ #15リアム選手 ④ #38坪井選手 ⑤ #20平川選手 ⑥ #3山下選手

 

ランキングトップ野尻智紀選手の第3戦決勝での痛恨のミスは、私も思わず声を上げてしまいましたが、鉄壁のように見えていた野尻選手も必死に限界ギリギリを攻めているということ。ものすごい技術の中で競うモータースポーツですが、メンタルスポーツとも表現されるレースにおいて、ドライバーはもちろんエンジニアやメカニック、チームスタッフも含め、彼らは常に自分自身と戦い続けているのです。だからこそ、今回のTOM’S宮田選手のように、野尻選手もまたきっとチームと共に更に強くなってオートポリスに向け心と体を整えてくるのではないでしょうか。兎にも角にも、次戦もこの6名からは目が離せませんね!
オートポリスはタイヤに厳しいサーキット。標高800mに位置し、高低差は52mというアップダウンの激しいコースレイアウトはドライバーたちの体力をどんどん奪っていきます。

今季から新たに導入されたタイヤは未知数な部分も多いですが、基本的にタイヤは夏に向けてどんどん厳しくなる。ドライバーやマシンのセッティングによるタイヤマネジメントも重要なカギとなってくるのではないでしょうか。野尻選手、大湯選手、宮田選手のスピードはオートポリスでも発揮されると思われますが、決勝レースにおいて、昨年のAPウィナー平川亮選手は間違いなく手堅い

そこに、今季好調の坪井翔選手、山下健太選手がどこまで来るのか、海外選手にも好まれるオートポリスでリアム選手の動きも気になるところ。
トッププロたちでさえも、ほぼレースウィークにしか走ることのないオートポリスですが、過去にも天候に翻弄されたレースは少なくありません。私、個人的には晴れてほしいですが・・・レースウィークは天気予報と睨めっこになるのかなあ・・・☀☁☂

とにかく、今季は野尻&TEAM MUGENの1強ではないということは確か。APでも新たなウィナーが誕生する可能性は十分にありますよね。SC導入の可能性が高いオートポリス大会もピットのタイミングが大きなカギとなるのではないでしょうか?

 

皆さんは第4戦、どう予想されますか??

 

written by 三浦 愛
全日本F3選手権で女性史上初のクラス優勝を果たすなど、女性レーシングドライバーとして活躍。一方、2023年に自身のチーム「Team M」を設立し若手育成も視野に入れるなど、モータースポーツ界に貢献する。SUPER FORMULAでは2022年までピットレポーターを務めるなど、色々な視野(EYE)を持つまさに「アンバサダー」。

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