皆さん、こんにちは！SUPER FORMULAアンバサダーの三浦愛です。

今季も残り2大会となりました！これまでのレース（第6戦まで）、皆様はどうご覧になられましたか？

新型パッケージのSF23が導入され、テストの機会が少なかった前半戦は、クルマの出来に各チーム少し差があるようにも見えましたが、6月の公式テストを終えた第6戦（富士）では、これまで上位に食い込めなかったドライバーたちの活躍も見られ面白いレースになりましたね！レースウィークのピットを練り歩いていると、まだまだ試行錯誤を繰り返しトライしているエンジニアさんやメカニックさんたちの姿を伺うことができますよ。彼らの中ではどんな計算式が成り立っているのか…頭の中を覗いてみたくなっちゃいますね（笑）

 

さて、残り2大会となりチャンピオンの行方が気になるところですね！現在のドライバーランキング：①宮田(86) ②リアム(85) ③野尻(61) ④坪井(50) ⑤牧野(37) ⑥平川(36)

三浦愛のドライバーズチャンピオン予想は…「リアム・ローソン選手！！」かな…？その心は、唯一、上位に2台がランクインしているチームはTEAM MUGEだけだからです。というわけで、必然的にチームタイトルもTEAM MUGENが獲るという私の予想…。自信は無いですが（笑）私が皆様にお伝えしたいのは、レースはチームプレーだということ。どんなに優れたドライバーでも一人では勝てない。その概念から見て、チャンピオンに一番近いのはリアム選手なのかな～？という予想でございます！

リアム選手の最大のライバルは、今季2勝を手にし自信漲るポイントリーダー宮田選手になるのは間違いなさそうですが、今季は少し歯車が噛み合わない印象があるものの粘り強くチャンピオンの意地を見せてくれそうな野尻選手に、新婚さんパワー炸裂の坪井選手も怖い存在なのではないでしょうか。坪井選手は、現地でも奥様の献身的なサポートを受け、心身ともに良い状態レースに臨めているようですね。

そして、前大会で2019年以来のポールポジションの獲り方を思い出した牧野選手は、チームメイトであるルーキー太田選手とともにチームが苦手としていたサーキット（富士）を克服し、チームの士気（モチベーション）は相当高まっているはず。残り2大会、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGの走りに注目です。

最後に、決勝でのタイヤマネジメント（高いレベルでのコンスタントラップ）が光る平川選手は、毎回言いますが私の推し選手です！（笑）2大会を残し、彼が開幕前に思い描いていたストーリーとは違う道を歩んでいるかもしれないけれど、動じることなくひたむきに自分のやるべき事をやるというスタイルが同じドライバーとしてとても魅力的なんです。

 

各チーム、なんとな～く見えてきた(??) SF23の長所を最大限に活かし、短所を最低限に止める「最後の味付け（隠し味となるスパイス）」が残りのレースで勝敗を分けてくるのではないでしょうか。チャンピオンを獲るための要素は、スピードだけじゃない。最後のチェッカーフラッグまで無事にクルマを運ぶことが絶対条件です。熱中症と日焼け対策を万全に、一緒に真夏のもてぎを楽しみましょう♪

 

 

written by 三浦 愛
全日本F3選手権で女性史上初のクラス優勝を果たすなど、女性レーシングドライバーとして活躍。一方、2023年に自身のチーム「Team M」を設立し若手育成も視野に入れるなど、モータースポーツ界に貢献する。SUPER FORMULAでは2022年までピットレポーターを務めるなど、色々な視野(EYE)を持つまさに「アンバサダー」。