予選 P.P 野尻智紀(TEAM MUGEN)

 
「赤旗が出る前にシケインまで来ていて、“このままいけば”みたいなラップが刻めていたので、“ここで仕切り直しか”とそういうフラストレーションがありました。幸いなことに、僕たちには程度の良いタイヤがあったので、Q2の赤旗後は違うタイヤをチョイスしました。（再開後は）計測１周目でアタックにいかなければならないので、うまくタイヤを温めなければいけないという僕の思惑とは反対に、リアム（ローソン）選手は温まっているタイヤでいっていたので、できることなら後続を抑えながら、僕らタイヤを替えた組の調子を出させたくないという思惑があったと思います。そういう思惑が交錯したのかなと……多少、アンフェアかなと思うところはありましたけど、最終戦ならではのバチバチした雰囲気も楽しめる要素になるかなと思います。いずれにしても、僕としてはポールポジションを獲るということが今週をスタートさせるうえで非常に重要なことだったので、その結果を得られて、ホッとしています。ただ、宮田（莉朋）選手が隣にいるので、あまり状況は変わらなかったなという感じですね。彼の優位は変わらないので、決勝もなんとか彼に負けないように戦わないといけないなと思っています」
 

予選2位 宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)

 
「赤旗再開後はニュータイヤでアタックしたんですが、計測アタックした周のセクター１はちょっと（タイヤのグリップが）足らない感じもしましたし、ちょうど僕がアタック中、セクター２に入ったところで目の前を走っていた福住選手がデグナー一つめでコースアウトしていって、“また赤旗出るのかな？”と思ったままデグナーを曲がっていったので、完全にクリアではいけませんでした。タイヤの温まりも不十分な感じでしたし、（計測）時間がないのでシケインではトレイン状態だったり、アタックもそんなことがあったのでイレギュラーではありましたけど、このポジションは予想外で、２番手で終えられたのは素直に嬉しいですね。当然、ポールポジションを目指してやっていましたけど、まぁ無理なので……とりあえずトヨタ内トップを獲れたので嬉しいです。決勝も頑張ります」
 

予選3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 
「予選としては結果（３位は）良かったかなと思います。赤旗が出たタイミングで、僕らダンディライアンの２台はセクター１をちょうど通過したかしてないかぐらいのタイミングだったのでタイヤをどうするか悩んだんですけど、ギリギリのタイミングで僕は新品を入れることにして、太田（格之進）選手はユーズドでいきました。結果だけ見るとどちらも似たような感じでしたし、僕のフィーリングとしてもセクター１が足りなかったかなとかいろいろ思っていたんですけど、結果３位にこられたので良かったです。前戦のもてぎで空を飛んでクルマが全損してしまい、それをチームの人にまた新しく組んでもらいました。しっかり予選で前にこられたので、決勝もなんとか、仕事をしてもらったことに対して、僕が結果で恩返しできたらなと思います」