春日井市(愛知県)が開催する市民環境アカデミーにSUPER FORMULA NEXT50テクニカルアドバイザーの永井洋治が登壇
2023.11.28
全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下「SUPER FORMULA」)を開催する株式会社日本レースプロモーション(以下「JRP」)のテクニカルアドバイザーを務める永井洋治が、11月21日(火)文化フォーラム春日井にて、春日井市が開催する市民環境アカデミーへ『モータースポーツにおけるカーボンニュートラル』をテーマに登壇いたしました。
市民環境アカデミーは春日井市が市内在住、在勤、在学の方を対象に平成28年度より地球温暖化や海洋生態系の保全、エシカル消費、環境技術など、各分野の第一線で活躍する講師陣から幅広く環境について学ぶ機会として開催しているもので、JRPが推進するサステナブルなモータースポーツ業界づくりを目的としたプロジェクト「SF NEXT50」におけるカーボンニュートラルに向けた取り組みが高く評価され実現に至りました。
講師は、トヨタ自動車で30年以上に渡りレース用エンジンを開発し、現在はスーパーフォーミュラNEXT50のテクニカルアドバイザーを務めている永井洋治が担当し、カーボンニュートラルを取り巻く現状や実現に向けての課題、またカーボンニュートラル実現に向けたモータースポーツの取り組みについて分かりやすく解説。身近な自動車を例に、世界的に喫緊の課題になっているカーボンニュートラルについての理解を深める共に、その必要性について考えていただく講義を行いました。
90分にわたる講義の中では、2023年シーズンよりカーボンニュートラルへの対応とエンターテインメント性の向上に向けて導入した新型車両『SF23 *1』の実際の走行シーンをSUPER FORMULAの新デジタルプラットフォーム『SFgo *2』を用いて視聴いただき、迫力ある映像に受講者が釘付けになる場面も見られました。
春日井市担当者は「環境啓発の担当者として、またモータースポーツファンとしてもとても楽しく講義を聞くことができた。受講生の方々も非常に興味深く受講していた」ととても充実した時間になりました。
JRPではこれまで、宮城県立村田高校や、大分県日田市にある高校、専門学校を訪問し「カーボンニュートラルとモータースポーツ」をテーマとした出前授業などにも取り組んでいます。
*1『SF23』 … Dallara社製のボティに、カーボン素材と同等の剛性および重量を担保しつつ、麻由来の天然素材等を使用することで、原材料ならびに製造過程でCO2排出量を約75%抑制したBcomp社製のバイオコンポジット素材を採用した新型車両。この他、33%のリサイクル素材と再生可能原料の採用を達成した横浜ゴム社製のカーボンニュートラルレーシングタイヤを導入。
*2『SFgo』 … SF NEX50プロジェクトのもと「デジタルの力でドライバーの魅力を余すことなく伝える」をコンセプトにJRPが開発した専用アプリケーション。レース中継と同時に、ドライバーのあらゆる情報をリアルタイムに表示し、オンボードカメラによる映像や車両のテレメトリーデータに加え、高精度GPSによる位置情報、レース中のドライバーとチームスタッフの音声無線に至るまで、余すことなくモータースポーツの魅力を満喫することができる。