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第1回瑶子女王杯(Princess Yohko Cup)FP.2は坪井翔がトップタイム

2024.07.21

FP.2 トップタイム 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

福住仁嶺(Kids com Team KCMG)の移籍後初PPという劇的な展開となった「第1回瑶子女王杯 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦富士大会(Princess Yohko Cup Japanese SUPER FORMULA Championship Round4 Fuji Speedway)」の予選。その興奮から一夜明けた7月21日(日)には、いよいよ午後から決勝レースが行われる。それに先立ち、午前9時20分からは30分間のフリー走行が行われた。決勝に向けて、燃料を積んだ状態でのマシンセットアップを煮詰めていくこのセッションで、トップタイムをマークしたのは予選で4番手タイムをマークしている坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)。これに三宅淳詞(ThreeBond Racing)、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)と続いた。予選でPPを獲得している福住は15番手、2番グリッドの岩佐歩夢(TEAM MUGEN)は19番手、予選3番手の大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)は13番手でセッションを締めくくっている。

FP.2 2番手タイム 三宅淳詞(ThreeBond Racing)

土曜日の夜になって、風が弱まり、湿度が高くなった富士スピードウェイ周辺。日曜日の早朝は空に雲が広がっていたものの、その後はギラギラと輝く太陽が顔を出した。ストレートには緩い向かい風が吹いていたが、午前9時20分のセッション開始時点で、気温は早くも31℃。路面温度も39℃まで上昇した。そのコンディションのもと、コースがオープンされると、野尻智紀(TEAM MUGEN)や岩佐をはじめ、全ドライバーが間もなくコースイン。セッション序盤は、アウトラップを終えてすぐピットに入り、タイヤ交換練習を行ったり、ピットロード出口でスタート練習するドライバーの姿も見られたが、そこからは多くのドライバーが燃料を多めに積んでのロングランに入る。その中でセッション序盤に1分25秒258というトップタイムを刻んだのは坪井。坪井はそこからの連続走行で、1分25秒463、1分25秒928、1分25秒994、1分25秒785、1分26秒292と、25秒台から26秒台前半のタイムを並べ、決勝に向けての仕上がりの良さを見せていた。また、坪井がトップタイムをマークした直後に1分25秒360という自己ベストをマークしたのは、予選5番手の太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。太田もここからの連続周回では1分25秒674、1分26秒285、1分25秒957、1分26秒271、1分26秒268、1分26秒382、1分26秒535と安定したラップを刻んでいる。これと同様、ポールシッターの福住や予選2番手の岩佐も連続ラップは安定。福住は、4周目に1分26秒073をマークすると、そこから1分26秒015、1分25秒972、1分26秒092というラップを並べる。一旦ピットに入った後も、福住は1分26秒台前半のタイムを連発していた。また、岩佐も3周目に1分26秒653を出した後、1分26秒259、1分26秒301、1分26秒445、1分26秒471、1分26秒785というタイムを刻む。一旦ピットに入った後は、1分26秒台後半ながら、ほぼ同じようなタイムを並べた。これに対して、予選3番手の大湯は、計測3周目に1分25秒970をマークした後、1分26秒248、1分26秒524、1分26秒905というタイムを出して一旦ピットイン。ピットアウト後は1分26秒台後半から1分27秒台のラップタイムを並べた。フリー走行だけでいうと、この中では坪井のマシンが最も決まっている様子。だが、フリー走行では、何周したタイヤを装着していたのか、またどれだけ燃料を積んでいたのかはドライバーによってそれぞれ違っているだけに、実際の所はレースになって初めて明らかになる。

FP.2 3番手タイム 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)/ポール・ポジションの福住仁嶺

注目の決勝、フォーメーションラップスタートは午後3時となる。最初の注目となるスタートでは、誰がホールショットを奪うのか。また、誰がぴたりとストラテジーを決め、勝利の美酒を味わうのか。グリッド上位のメンバーを見ると、今季初優勝のドライバーが現れる可能性も高く、天候に負けないほど熱い1戦が見られるはずだ。

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