「ポイント差が縮まって射程圏内に戻ってこられた」第6戦決勝記者会見
2024.10.12
第6戦 決勝1位
坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
「前回ここ(富士)で勝った時に4番手からスタートしているので、2列目にいれば、そういうチャンスはあるのかなと思っていましたが、今日は7番手からだったので、もちろん優勝は目指していましたけど、頑張っても表彰台かなと、イケても3位かなと思っていました。今回は本当にスタートがうまくいって、そこが今日のレースの僕のすべてだったかなと。スタートで4番手まで一気に上がれたので、そこからはペースの良さを活かしつつ、ピットも適切な判断をしっかりしてくれましたし、すべてがうまくいって、この勝ちを獲れたと思うので、非常にいいレースだったかなと思います。
野尻選手が先にピットに入るというパターンになって“終わったな”と思ったんですけど、まさかあんなかたちでオーバーカットできるとは思わなかったですし、あそこで(小林)可夢偉選手がメチャクチャいい仕事をして(野尻選手を)抑えてくれて、その間にタイヤを温めることができたので、本当に可夢偉選手に感謝です(笑)。
今回の富士で(優勝を)獲らないとチャンピオン争いから脱落すると思っていたので、なんとしてもこの2レースで追いつかないと、と思っていました。最低限ランキング上位の人たちよりも前でゴールしなければいけないなかで予選7位だったので、ちょっと難しいなという感じでしたけど、しっかり勝てたので(ポイント差が)縮まって射程圏内に戻ってこられたと思いますし、また明日1レースあるので気を引き締めて、明日もいいレースができるように頑張りたいと思います」
第6戦 決勝2位
岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
「全体を通して見るとペースがなくて厳しいレースで、スタートも完璧ではなかったんですけど、スタート時と様々な場面でカバーできた結果かなと思いますし、自分たちが現状持っているポテンシャルとしてはいい結果かなと思います。ただ、明日(優勝を)狙いにいくのであれば、今のままでは通用しないかなという感覚も持っているので、この後、明日に向けて、1ステップ2ステップ踏んでいかないといけない状況かなと思っています。
ピットタイミングに関してはエンジニアやチームの方が状況を把握できていると思っていたので、選択はチーム側に任せました。正直、あの段階ではペースが良い/悪いというのははっきりしていなかったんですけど、悪くはないだろうというところで前2台とは違う選択をしたという状況でした。結果的にそれがいい方向にいったんじゃないかなと思います。
チャンピオンを狙いにいくうえではしっかりと優勝を狙っていかなければいけないですけど、第2戦以降、自分たちが持っているポテンシャルを結果に出せなかったというレースが続いていたので、今日のようなパフォーマンスをしっかり出していければ、しっかり上位や優勝を狙っていけるのかなと思っています」
第6戦 決勝3位
小林可夢偉(Kids com Team KCMG)
「(前回の表彰台が)『5年前』と言われると心に刺さるので、あまり言っていただきたくないなと思うんですけど、実際にはそれが現実で、まずは本当にこれまで応援していただいた方々に感謝したいと思います。
ペースが良かったというのが今日のレースの好材料かなと思います。ピットストップを早くして11周目か12周目に入ったと思うんですけど、それでクリンエアでいいペースで走ることができました。スタート自体は11番手だったんですけど、それが一気にジャンプアップできた理由になったと思いますし、あとは本当にレースに強いクルマだったなというところが今日の結果かなと思います。
(手応えは)まだつかめていないです、残念ながら(苦笑)。でも、福住(仁嶺)選手がこの富士でポールポジションを2回獲って、富士ではクルマがいいことは分かっていて、それを僕が予選では活かせなくて、レースでそれをなんとか挽回できたというだけなんですけど、まずは良かったなと思いますし、ラッキーなことに明日もレースがあるので、明日はしっかりもっとやり切ったと思えるようなレースをしたいと思います」
第6戦 優勝監督
舘信秀(VANTELIN TEAM TOM’S)
「予選がうまくいかなくて7番手からのスタートということで、正直、ちょっと優勝は厳しいかなというのが今朝の印象でした。作戦はいつもと同じようにスタンダードなもので、(ピットのタイミングを)少し引っ張るという作戦が良かったと思いますけど、それにも増して坪井選手が速い、強いという印象でしたね、9割は。
(あとは)スタートが良かったですね。ベテランの域に達しちゃったという感じがしますけどね。今日はある意味ターニングポイントで、今日明日、相当たくさんのポイントを獲らないと厳しいだろうなと思ったんですが、今日優勝できたのでチャンピオンの可能性が出てきたかなと思います。後半戦が楽しみです。明日のレースにも手応えを感じています。連覇したいですね」