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「レース前にいろいろありましたが、『絶対に勝ったる!』という気持ちでスタートした」第9戦決勝会見

2024.11.10

 
第9戦 決勝1位
太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 
「レース前にいろいろありましたが、『絶対に勝ったる!』という気持ちでスタートして、1コーナーで並んだら『絶対に引かない』と決めていましたし、初めの1~2周でOTS(オーバーテイクシステム)を使い切ってでも(ポールポジションの野尻智紀選手を)抜くと思っていました。スタートでは僕の方が加速が良かったので、1コーナーに横並びで入っていって、自分の望む展開になって前に出ることができました。そこからはペース的には全然負ける気がしませんでしたし、クルマも昨日同様に素晴らしかったので、なんの文句もないレースだったと思います。
(タイヤ交換後のアウトラップで坪井(翔)選手に詰められた瞬間もありましたが?)5秒ぐらいのマージンをもってピットに入ったんですけど、アウトラップで詰め寄られてしまって……。でも、坪井選手のペースが速くて簡単に抜き返せないし、抜き返せるかどうかも分からなかったので、アウトラップでしっかりとポジションを守ることを最優先に考えていました」
 
第9戦 決勝2位
坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
 
「今日はシンプルに『1/9のレース』という捉え方で、しっかり今日のレースで勝つという目標をもってスタートしましたが、昨日から太田(格之進)選手がとても速かったので、1日でそう簡単に詰まる差ではないなと思っていました。そのなかでひとつでも順位を上げようとチームみんなで頑張って、序盤のうちに2番手に上がることができました。そこまでの展開は良かったんですけど、10周目までにすごく離されたので“今日は優勝争いではないな”と。どちらかというと追われているような状況で福住(仁嶺)選手とのバトルになって、後ろを見ながらのレースになってしまいました。
福住選手が10周目にピットに入ったので、その次の周に(ピットに)入る作戦を採りました。その後、太田選手が反応するかなとか、どのくらい距離が縮まるかなと思っていたんですけど、そもそも5秒ぐらい離れていたので太田選手の方が全然先かなと。でも、(自分の)アウトラップが速かったのでチャレンジする機会が一瞬だけ生まれて……そこでトライしたんですけど抜き切れなくて、その後もあっという間に離されてしまいました。仮にそこで抜けていたとしても、普通に抜き返されていたんじゃないかなというほどのスピード差を感じていたので、それが現状の実力の結果かなと思いました。
(チャンピオン争いをする牧野選手のことは?)そこは意識せずに、しっかり2位を獲るためのレースの組み立てを考えていました」
 
第9戦 決勝3位
福住仁嶺(Kids com Team KCMG)
 
「スタート自体はそんなに良くなかったんですけど、その後の位置取りで佐藤(蓮)選手がラインを残してくれたおかげで2コーナーで4番手に上がることができました。その後、坪井(翔)選手が野尻(智紀)選手を抜いた時、野尻選手がOTS(オーバーテイクシステム)を使えないことが分かっていたので、そのタイミングで3番手になれたことが今回表彰台に上がれた“カギ”だったんじゃないかなと思います。
(前を狙うというよりは)しっかり表彰台を獲りたいという思いがあったので、タイヤ交換後に後ろから迫ってきた野尻選手を抑えることしか考えていませんでした。残り10周くらいで後ろがいなくなったので、そこから坪井選手を追う方向にシフトしたんですけど、僕もそんなに余裕がなかったですし、抜けるほどのパフォーマンスはなかったと思います。
鈴鹿での開幕戦もポイントを獲るのがやっとでしたし、去年のKCMGの成績を考えても、この3位はチームみんなにとって自信になる3位だなと思っているので、素直に嬉しいですね。チームランキングも4位で終わることができましたし、僕がKCMGに移籍したことでチームが良い方向にいってくれたことは僕にとっても自信につながりました。もっともっとKCMGには強くなってほしいなと思います」
 
第9戦 優勝監督
村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 
「昨日が素晴らしい内容だったので今日勝てない理由はないので、そういう意味では安心して見ていました。ただもっと太田格之進らしい“あくの強い”レースを期待していたんですけど、すごくマナーのいいレースで終わったなと。それはそれで締めくくりのレースかなと思っています。
(牧野任祐選手にチャンピオンを獲らせるために)いろいろなことを考えていたんですけど、戦略的に獲れたチャンピオンというのは嬉しくないですし、(なにより)本人が一番嬉しくないでしょうから、実際、それを動かすことはなかったですね。今回は太田選手が予選から圧倒的に速かったですから、そんなことを考えることもなく2日間が終わりました。
太田選手に関してはシーズン前半はチームのミスやトラブルが出たりして思い通りにいかないことがあったりしましたが、その分はエンジニアとチームがしっかりとクルマを作り上げて、来年につながるようになったと思います。その結果、特に2レース目(第9戦)は1コーナーを太田選手か野尻(智紀)選手のどちらが先に抜けるかでチームタイトル(獲得)の流れが大きく変わる状況のなか、そこも太田選手がまとめてくれたので大変感謝しています」
 

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