2024年シリーズ記者会見「このタイトルを獲りたくて仕方なくて、ずっとやってきて、ようやく獲れたので最高の気持ちです」
2024.11.10
2024年ドライバー・チャンピオン
坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)
「タイトルを獲得できて本当に嬉しいです。このタイトルを獲りたくて仕方なくて、ずっとやってきて、ようやく獲れたので最高の気持ちです。今年はチーム移籍という大きな環境の変化があったので、送り出してくれたセルモに対しても、迎え入れてくれたトムスに対しても……トムスに関しては去年のチャンピオンチームでもありますし、僕が今年(タイトルを)獲らないとどちらのチームに対しても微妙な思いをさせてしまうと思うので、結果で恩返しするしかできることはないと強く思っていました。今年はいつも以上に気合が入った1年だったので、その年にしっかりチャンピオンを獲れたのは本当に良かったなと思います。
(スーパーフォーミュラは)同じクルマ、同じタイヤを使ってレースをして、ひとりでクルマを操って走るという意味で『日本最速』を決めるカテゴリーだと思っています。だからこそ、やっぱりその称号が欲しかったですし、それを獲るためにずっとやってきたところもあるので……SUPER GTではチャンピオンを獲りましたけど、スーパーフォーミュラでは獲れていないということでもどかしい気持ちがあって、それがついにやっと叶えられたので本当に幸せです」
2024年チームチャンピオン
DOCOMO TEAM DANDELIION RACING
村岡潔チーム・プリンシパル
「(チームタイトルを獲れた要因は)ふたりのドライバーが若くて、切磋琢磨していたということでしょう。牧野(任祐)選手も太田(格之進)選手もご存知の通りの人柄ですから、それとチームがうまく合ったんじゃないでしょうかね、いい時も悪い時も含めて。
ドライバータイトルを獲るのも、チームタイトルを獲るのもそうですけど、1年間で一番そこに執着、情念をもって戦ったチームが獲るものですから、そういう意味では我々が一番チームとしてはこのタイトルに情念をもって戦ったと思います。それが結果だと思います。チームタイトルに関してはメカニック含めて、2台のクルマを悪い時にどこにもっていくかということでタイトルが獲れますので、そういう意味では、終わってみればこの2日間で2勝、チームで(年間)4勝しているんですから、タイトルを獲るのは当たり前だよなっていうことですよね。
ただ4勝以外の悪かった時のポイントというのが一番大きかったと思っていますので、そういう意味ではひとりひとりのメカニック、表彰式に上がったスタッフ(のおかげ)、あれがウチのチームのすべてですからね。ほかのチームでは(人数が多くて)あそこ(表彰台)に上がれない人たちがいっぱいいると思うんですよね。ウチはあれがすべてですから。スペアは誰もいませんから。だから、そういう意味で強かったんだと思います」
2024年ルーキー・オブ・ザ・イヤー
岩佐歩夢(TEAM MUGEN)
「正直、あまり喜べないというか……もちろん、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲れたことは喜びがまったくないというわけではないんですが、やっぱり自分が目指していたところ=チャンピオンそして毎戦毎戦での優勝、それを獲り切れなかった悔しさが勝っている状況です。
シーズンを通して、ポールポジションを獲ったオートポリス(第2戦)もそうですし、フロントロウに並んで優勝が近いタイミングの時すべて獲りこぼしてきて、そういうチャンスを逃してきたことがすべてかなと思いますし、それが結果的にチャンピオンシップに対しても大きな影響を及ぼしたと思っています。ポテンシャルとしては自信があって、テストの時もオートポリスでポールポジションを獲った時もそれ以降も、常に速さやチームの強さを感じていたので、それを結果として示せなかったことが、個人としてもチームとしても本当に悔しい限りです。
ある意味、今まで(自分が)海外で戦ってきたチャンピオンシップと比べずに、ステップアップとしてスーパーフォーミュラにチャレンジして、この1年間全力を尽くした結果なので……結果としては悔しいですけど、チームやこのチャンピオンシップから学んだことはすごく多くて、自分自身としても成長できたという感覚はあるので、こういった経験だったり、自分が感じたこと得たことを自分の今の目標である『世界の頂点』というところに向けてしっかり活かしていきたいと思っています」