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2024年 公式テスト&ルーキーテスト 初日トップは佐藤蓮

2024.12.12

初日トップタイム
佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)
 
坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)のチャンピオンが決定した最終戦から約1ヶ月。すっかり冬らしくなった12月11日(水)〜13日(金)、三重県鈴鹿サーキットでは今年1年を締めくくる全日本スーパーフォーミュラ選手権の公式テスト&ルーキーテストが行われた。初日となった11日(水)には、11チーム・19台のマシンが参加。ドライバーは18名が参加している。その中で、総合トップタイムをマークしたのは、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)。これに続いたのは、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。この日は、チームメイトの太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が欠席となったため、牧野は午前・午後ともに5号車と6号車を乗り比べ。いずれの号車でも、上位のタイムを刻んでいる。総合3番手には福住仁嶺(Kids com Team KCMG)。福住はこの日、シーズン中に乗っていた8号車ではなく、7号車をドライブし、好タイムをマークした。
 
セッションが始まった午前10時の時点で、鈴鹿には眩しい陽射しが降り注ぎ、風も穏やかで過ごしやすい気候となった。気温は13℃、路面温度は18℃だったが、体感としてはそれよりも温かかった。この日は、シーズンのレギュラードライバーとしては、太田に加え、F1テストに参加していた岩佐歩夢(TEAM MUGEN)、FIAの表彰式に参加した小林可夢偉(Kids com Team KCMG)が欠場。また、チームとしては、TGM Grand Prixが参加を取りやめた。また、ドライバーの顔ぶれが変わったチームも。この日、KONDO RACINGの4号車には笹原右京、Kids com Team KCMGの8号車には関口雄飛、docomo business ROOKIEには午前中だけ小高一斗が搭乗。また、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの20号車には高星明誠、VANTELIN TEAM TOM’Sの37号車にはサッシャ・フェネストラズ、San-Ei Gen with B-Maxにはすでに来季の参戦が発表された小出峻、PONOS NAKAJIMA RACINGの64号車にはイゴール・オオムラ・フラガが乗り込んでいる。
 
初日2番手
牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 
コースがオープンされると、まもなく多くのドライバーがユーズドタイヤでコースイン。マシンの状況を確認していく。今回のテストには最終大会からのタイヤを自由に持ち越しできる上、初日と2日目を合わせて各号車に6セットずつ、ニュータイヤが供給されている。テスト後にすべてのタイヤは横浜ゴムに返却されるため、どの号車も2日間で全てを使い切るはずだ。このセッションから、各チームは持ち込んだテストメニューを精力的にこなしていったが、序盤は多くのドライバーが1分39秒台のタイムで走っていた。これに対して、開始10分というところで1分38秒022と、まず38秒台をマークしてきたのは、午前中のセッションで16号車をドライブした野尻智紀(TEAM MUGEN)。その後、開始から40分というあたりでは、牧野が5号車で1分37秒810と、真っ先に37秒台に入ってくる。また、その10分後には、1年ぶりのスーパーフォーミュラドライブとなった関口が1分38秒588、福住が1分38秒140をマークしてきた。さらに、佐藤もほぼ同じタイミングで1分38秒107をマークし、牧野、野尻に続いている。その後、開始から1時間25分というところで、牧野に続いて1分37秒585と、37秒台に入ってきたのは関口。これに続いて、牧野が自己ベストを大きく更新。1分36秒743を叩き出した。その後、セッション終盤には、ニュータイヤでアタックシミュレーションを行うドライバーも出てきた。ここで1分37秒191をマークし、この時点での2番手に浮上したのは、セッションの残り時間が30分を切ってから6号車に乗り換えた牧野。しかし、チェッカー目前には牧野の6号車でのタイムを大湯都史樹(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が上回ってくる。また、三宅淳詞(ThreeBond Racing)が1分37秒218をマークして、この時点での4番手に浮上してきた。さらにチェッカーと同時に自己ベストを更新したのが、福住。福住は1分36秒968をマークして、牧野の5号車でのタイムに続く。さらに佐藤が1分36秒761をマークし、2番手に浮上したが、牧野のタイムにはわずかに及ばず。最初のセッションは牧野が5号車でトップを奪った。佐藤、福住、大湯、阪口晴南(VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)がこれに続き、牧野の6号車でのタイムが6番手。以下、三宅、関口、山下健太(KONDO RACING)、坪井、フラガ、野尻、小高、平良響(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、笹原、高星、フェネストラズ、小出と続いている。
 
初日3番手
福住仁嶺(Kids com Team KCMG)
 
2時間のインターバルを経て、2回目のセッションが始まったのは、午後2時。この頃になると、メインストレートには追い風が吹き始め、体感温度は下がり始める。それでも、セッション開始時の気温は14℃。空が雲に覆われたため、路面温度は16℃まで下がった。セッションが始まると、山下、平良、坪井、フラガ、佐藤らがすぐにコースイン。小出、5号車に乗った牧野、三宅、高星もまもなくコースに入っていった。ここで最初から1分37秒696と、37秒台に入ってきたのは、午前中のセッションでトップタイムをマークした牧野。三宅が1分38秒190、佐藤が1分38秒439、福住が1分38秒439と、序盤に38秒前半のタイムを刻んできた。この時点で、まだコースに入っていなかったのは、関口、晴南、大湯。また、このセッションでは野尻が16号車ではなく15号車のステアリングを握った。その後、セッション開始から20分という時点でトップタイムを書き換えたのは、 6号車に乗り換えた牧野。牧野はここで1分37秒676というタイムをマークしてくる。これに続いて、1分38秒026という
タイムを刻んだのは、コースインしたばかりの大湯。小出も1分38秒093、笹原も1分38秒149までタイムを伸ばしてきた。その後、セッション開始から45分という時点では、こちらも2年ぶりのスーパーフォーミュラドライブとなったフェネストラズが、1〜2コーナーでコースオフする場面もあったが、大事には至らなかった。セッションを折り返すと、多くのドライバーたちが1分37秒台に突入。福住が1分37秒782、佐藤が1分37秒775、大嶋和也(docomo business ROOKIE)が1分37秒746をマークしてくる。さらに、残り時間が30分余りとなったところでは、三宅が1分37秒211と、この時点での
トップタイムをマーク。その6分後には、福住がこれを上回り、1分37秒027までタイムを伸ばしてくる。
 
そして、セッションの残り時間が10分を切ったあたりからは、各ドライバーがニュータイヤを装着して、仕上げのタイムアタックシミュレーションに向かう。ここでまず1分36秒956と、真っ先に36秒台に飛び込んだのは大湯。続いてアタックしていた野尻がこれを上回り、1分36秒705をマークする。さらに、佐藤が野尻を大きく上回る1分36秒337を叩き出した。続く福住は1分36秒701、関口は1分36秒947、5号車に乗った牧野は1分36秒417と、最後まで佐藤のタイムを上回るドライバーは現れず。その結果、佐藤は初日のテストをトップタイムで締めくくる。これに5号車の牧野、福住、野尻、セッション途中まで大幅なセットアップ変更を行っており、終盤になってからコースに入った晴南と続く。以下、関口、大湯、坪井、フラガ、三宅、平良、笹原、6号車の牧野、山下、小出、大嶋、フェネストラズ、高星という結果となっている。
 
山下、笹原、福住、関口、小高、平良は初日でテストを終了。明日、12日(木)のテストでは、KONDO RACINGの3号車にジェームス・ヘドリー、4号車にファン・マニュエル・コレア、Kids com Team KCMGの7号車に野中誠太、8号車に小山美姫、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの19号車にオリバー・ラスムッセンが乗り込む予定となっている。
 

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