「ここからさらに良くなるように準備していきたいと思います」第3戦 決勝記者会見
2025.04.19
第3戦 決勝1位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「結果的にポール・トゥ・ウインというかたちで4勝目。今までの優勝のなかでも、もちろん嬉しいんですけど自分の感情が落ち着いているというか……今までの優勝が“クセが強かった”ので、純粋に勝てて良かったなと思います。チームとしても(2012年第6戦SUGOの)伊沢拓也選手と塚越広大選手以来の1-2フィニッシュということですが、エンジニアのみんな、メカのみんなが本当に素晴らしいクルマを用意してくれて、いい状態でレースに臨ませてもらった結果が今回の1-2かなと思っています。
トップで1周目を終えた時点で、僕は(ピットのタイミングを)引っ張るという“頭”でやっていて、なんとなくマネージメントしながら走っていたんですけど、イゴール(オオムラ・フラガ)選手がピットに入ったのがレースの展開でいうと結構早めの動きで、ミニマムで入った組のドライバーたちに対するアドバンテージが少ないタイミングだったので、ちょっとマズイなと思っていました。僕としてはそれに反応せざるをえない状況だったんですけど、太田選手に対してアタックする時にタイヤの差が生まれない状況だったので、本当はあと5~6周ぐらい引っ張ってからピットに入りたかったですね。自分のタイヤがフレッシュなうちにOTSをかなり使って仕掛けたというかたちです。
まだ3戦しか終わっていないですし、チームとしてはいいかたちで進められていると思います。ただ、全体を見た時に坪井(翔)選手が上がってきたりとか、富士も2連戦が2回あるということで、全然気を抜けない状況だと思いますし、Nakajima Racingも速い印象があるので、自分たちもここからさらに良くなるように準備していきたいと思います」
第3戦 決勝2位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「今スタートの前にトラブルがあって、結構ナーバスな状態でスタートを迎えました。なんとか、そのトラブルが出ずにスタートできたんですけど、その不安要素もありながら、スタートのクラッチバイトの合わせ込みがうまくできず、ポジションを明け渡してしまうという状態になりました。ただ、“ペースはあるな”と思える状況だったので、どういう戦略を採ろうか考えながら走ったんですけど、結果的にはスタート以外に関しては自分のやれることはすべてできたかなという感じですね。ミニマムで(ピットに)入って、ほぼノーミスでイゴール選手を抑えることができましたし、2位という結果に対しては悔しい思いもありますけど、強いレースができたのかなと思います。
(明日は優勝して1-2フィニッシュ?)明日も大丈夫だと思います。データエンジニアのふたりとかチームのメカニック全体がクルマを完璧な状態で持ち込んでくれていて、そうじゃないと1-2なんて絶対に獲れないですし、これはチーム全体の日頃からの頑張りの結果だと思いますし、それをまとめている村岡代表……、素晴らしいチームだと思います」
第3戦 決勝3位 イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)
「3位という結果は素直に嬉しいです。スーパーフォーミュラに参戦して2大会目で表彰台にのぼれましたし、予選から調子良かったので、それを維持して決勝レースを戦い抜けたことはすごく嬉しく思っています。2位争いを獲りこぼしてしまいましたが、そこで戦えたというのはすごく重要なことだと思いますし、これからもこの経験を活かしていきたいなと思います。
スタート直後の1~2コーナーを牧野(任祐)選手とサイド・バイ・サイドで並んで、“ちょっと危ないな”と思いましたけど、ギリギリでコース内にとどまることができました。トップには届きませんでしたけど、ひとつ順位を上げられたのはすごい良かったです。
ファーストスティントは序盤のペースが少し足りてなかったように感じていたんですけど、10周目以降からはペースも落ち着いて、まあまあ速いペースで周回できました。ピットに入った後、ニュータイヤの時は悪くはなかったんですけど、そこからうまくペースが伸びなくて、徐々にペースダウンしていったイメージなので、そこは何が起きたのかデータを見て、明日に向けてアジャストしていきます」
第3戦 優勝チーム・プリンシパル 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
「昨年の第5戦もてぎ大会から1-2フィニッシュは)1年越し(の悲願)ですし、鈴鹿でも1-2する予定がうまくいきませんでしたけど、それがあって(今回は)うまくまとめることができました。ここしばらく、ピットの中が非常に盛り上がるというか、その状態をドライバーふたりに見せてあげたいなと思うぐらいメカニックたちがハラハラ&ドキドキしています。そのぐらいチームも楽しんでいます。
ウチはこれまでチームとドライバーのダブルタイトルを獲っていないんですね。それをコントロールする能力がないのかなと。だから、片方ずつしか(タイトルを)獲れない。でも、ふたりが競っている時でも、そういうコントロールはしません。最悪の(事態になった)場合も含めて、(ドライバーに自由に)やってもらう。ドライバーが1番(チャンピオン)になってくれることがメカニックも協賛企業さんも喜びますし、そこにチームのタイトルがついてくるだけなので、そういう意味では自由にやってくれていると思います。
(開幕3戦ダンデがすべて勝っていますが明日のレースに向けては?)明日だけじゃなくて、オートポリスとSUGOはウチのためにありますし、富士大会は4戦あるので……1回はほかに譲って、3回は獲りたい。鈴鹿はいつもどおり“ふたつ”獲るチャンスという感じですかね。そういう予定です」