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大嶋和也(docomo business ROOKIE)100レース出場記念会見

2025.07.20


 
7月19日(土)のシリーズ第6戦終了後、午後6時10分から、30分間に渡って、大嶋和也(docomo business ROOKIE)の国内トップフォーミュラ100レースを記念する記者会見が開催された。最初に上野禎久JRP代表取締役社長から、大嶋には100戦を記念して花束が贈呈される。それに続いて、大嶋が集まった記者に今の思いを語った。「本当に長いことレースに参戦させてもらったんだなと思います。僕はフォーミュラで特別に結果を出して来れず、厳しい中、ずっとチャンスを与えてくださったオーナーにただただ感謝です」とまず語った大嶋。会見を前にした節目の100レース目では、13番手スタートながらレースペースの良さで大きく挽回し、6位入賞を果たしている。「今回このような記者会見の場があると聞いて、さすがにポイントも取らずにこの場に来るのはメンタル的にしんどすぎるなということもあって、かなりプレッシャーを感じていました。先月のテストでとにかくクルマの調子が悪くて、絶対に今週はダメだろうなとちょっと諦めていたんですけど。でも、走り出したらクルマが直っていたので、今日は非常に楽しくレースができました。トップチームで戦ってきたわけではなく、新しく立ち上げたチームでメンバーと一緒にちょっとずつ成長してきて、こういうレースができたことはすごく自信にもつながりますし、僕自身すごく嬉しかったです」と、満足そうな表情を見せた。「これまでを振り返ると、チーム・ルマン時代に結構長い時間を過ごして、健二さん(故・山田健二エンジニア)と戦った時間が思い出に残っています。ルーキーに来てから、苦しい思い出がほとんどではあるんですけど、所々いいレースができた時に、チームみんながものすごく喜んでくれていて、すごくやりがいがあると感じています。チームのおかげで走れているので、こんなことを言っていいのか分からないですけど、フォーミュラはドライバーのわがままを貫く場所。自分のプライドを突き通すために色々わがままを言わせてもらったと思っています」とこれまでを振り返るとともに、トップフォーミュラの意義を語ったが、それに続いて突然の発表も行なった。
 

 
「せっかく100戦のお祝いの場を用意していただきましたが、僕自身、今季限りで降りようかと思っています。応援してくれるファンの皆さんにも、なるべく早くお伝えして、最後までレースを見て欲しいなと思ったので、この場で伝えさせていただきました」とフォーミュラからの引退の決意を明らかにしている。その後、引退について記者から質問が飛ぶと、号泣する場面も見られたが、最後は残り6戦に向けて「何とか表彰台を獲得して締めくくりたい」と語った大嶋。会見の最後には、docomo business ROOKIEのチームオーナーも務めている豊田章男一般社団法人日本自動車会議所会長から記念品の贈呈が行われた。また、この会見には山下健太(KONDO RACING)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、福住仁嶺(Kids com Team KCMG)、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)ら現役のスーパーフォーミュラドライバーや、昨年引退した山本尚貴アスリート委員会委員長、そしてdocomo business ROOKIEの石浦宏明監督も出席。最後には大嶋と豊田会長に加え、出席していたドライバーたちと記念撮影を行った。
 

 

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