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「ここで僕が(坪井選手を)止めておかないと・・」第7戦決勝会見

2025.07.20

第7戦 決勝1位 太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 
「気持ち的にはここで僕が(富士連勝中の坪井翔選手を)止めておかないと残り2戦もその流れでいかれるだろうなと思っていました。僕でいう鈴鹿、僕は鈴鹿では絶対に負けないと思っているんですが、そういうところ(坪井選手にとっての富士)でひとつ“土をつける”というか……チャンピオン争いをするうえで非常に大事な1戦になるだろうと思っていて、昨日、『明日は絶対に勝つ!』と(周りに)言って帰りました。そのなかで今日は予選~決勝とまとめられたと思いますし、特に速さだけじゃなくて……同じタイミングでピットに入って、ガチンコで坪井選手と争えて競り勝ったというところでいうと本当に嬉しいですし、6勝目ですけど、今までのなかでも結構嬉しいなと思う1勝になりました。
(SC明けの駆け引きについては?)作戦どおりですね。どこかのタイミングで坪井選手は岩佐(歩夢)選手の前に出るためにOTSを使うと分かっていたので、まずはそのタイミングを待って、(坪井選手がOTSを)使った時に自分は使わずに、その次の周で(自分がOTSを使って)確実に仕留めると。そのタイミングを待っていましたし、そのためにそれまではタイヤマネージメントと温度管理をしっかりしながら、(坪井選手の)動きを見ていました。坪井選手は本当にブレーキがうまくて1コーナーの立ち上がりはめちゃくちゃギリギリでしたけど、“ここでいくしか勝てない”と思ったので、アクセルを緩めずにいって前に出られました。坪井選手もクリーンなバトルをしてくれたので感謝しています」
 

第7戦 決勝2位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 
「結果としては良かったんじゃないかなと思います。セーフティカー(SC)が出ましたけど、僕にとってもネガティブで、タイヤのデルタ(状態の差)ができた状態で、たしか10~11周の差だったと思うんですけど、真後ろに新しいタイヤにこられたら絶対にやられるだろうと思っていました。ただ、自分のペースは悪くないフィーリングがありましたし、自分でどうにかするしかない状況だったので、SC中のタイヤマネージメントとその後のリスタートについては、ひとつひとつ自分ができること、やるべきことを自分の持っているパフォーマンスを最大限出し切った結果だと思うので、今回のレースの状況のなかでは本当に最高の結果を出せたんじゃないかなと思います。
(後半の駆け引きについては?)坪井(翔)選手とサイド・バイ・サイドになった時に、僕は“トゥ”を差し上げました(笑)。それまでに僕はOTS(オーバーテイクシステム)を結構使っていてほぼゼロでしたけど、太田(格之進)選手には残っていることは知っていたので、太田選手が僕の真後ろに来た時点で、正直、苦しいかなと。タイヤの状況もそうですし、僕が先頭を走っていて、ミラーを見ている限り、似たようなペースで常にピタッと後ろにつけられていたので、OTSの差でやられるのは見えていました。自分ができる最後の抵抗はしましたけど、そこはあれ以上無理する必要はなかったと思います。それも含めて、自分のレース展開の作り方だったり、いろいろなリアクションは良かったかなと思います」
 
第7戦 決勝3位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 
「(3位という結果は)十分ですね。今までが出来過ぎだっただけで、(スーパーフォーミュラは)そんなに簡単に勝てるレースではないですし、そんなに甘くないと思っています。それに、富士のテストから『2連勝できるか』と言われたら、そうではないことは明白で、逆に昨日がうまくいきすぎていて、“このままイケちゃうの?”という感じだったんですけど、今日はそんな甘くなかった。でも、次の富士に向けて課題が明確になって、また富士で自分がステップアップできるチャンスが生まれたと思うので、今日のレースは良かったと思います。涼しくなって風向きが変わったのかなと感じているので、そのへんも含めて、次の富士に向けてしっかり準備していきたいと思っています。
(トラブルで決勝スタートが遅れましたが?)1時間早かったから何かが変わったかと言えば、そうじゃないかなとは思いますけど、涼しくなると形勢が変わるのはなんとなく分かっていました。そういう意味では、今日は僕の風向きではなかったのかなと思いますし、レース展開もあまりうまくできませんでしたね。(後半の駆け引きについて)2番手にいると“ああなっちゃうよな”という状況だったんですけど、あそこで岩佐(歩夢)選手を仕留められなかった時点で、僕の敗北は決まったかなという感じでした。ただ、勝負しにいった結果なので、それは仕方ないですし、太田(格之進)選手も岩佐選手もすごくクリーンにレースをしてくれて、見ている人にとっては楽しいレースだったんじゃないかなと思います」
 
優勝チームプリンシパル 村岡潔(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 
「レースは見てのとおり、太田(格之進)選手が“漢”のレースという感じで、みなさんにも楽しんでもらえたと思います。太田選手もどんどんステップアップして、耐えるというか、チャンスを待って狙うという戦いをやってくれているのがすごく男気のあるレースで、見ていても楽しかったですね。頼もしいドライバーだなと思いますし、昨日のこともあって、ちゃんとリカバーしてベストな結果を出すのは素晴らしいなと思っています。あとはHRCさん含め、協賛企業のみなさんに応援してもらって……NTTとdocomoのみなさんのおかげで勝てていますので感謝しています。
(太田選手が優勝した一方で牧野任祐選手は悔しい結果になってしまいましたが?)そこがうちのチームの弱いところで、トップチームと言われるようなチームにまだなり切れていないのかなと思います。レース中も少し片手間になってしまい、牧野(任祐)選手がリカバーできる位置(ポジション)にいたのに、こちらからの情報だとかコンビネーションが乱れて、ふたつみっつ無駄にしているので、そこは牧野選手に申し訳ないなというのはありますね。しばらく勝てていなかったので、チームとして太田選手が勝つことに集中してしまったのかなと。そこを安定して2台をコントロールできるチームになっていかないといけないと思っています。この後ミーティングして、2台をキチッと前にまとめて良い結果を出していく、年間をとおしてベストな状態になるようなことをしたいと思います」
 

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