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「『またいつか、チャンピオンシップを争うために戻りたい』と思っていました」 第9戦決勝会見

2025.10.11

第9戦決勝 優勝 サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)

 
「今日を振り返ってもとても良い一日でした。“運”も必要だなと感じましたし、予選が良い結果に終わったこともあり、実力を感じることができました。このようにトップに戻れたことを本当に嬉しく思っています。2022年に(スーパーフォーミュラから)離れた時、『またいつか、チャンピオンシップを争うために戻りたい』と思っていました。(スーパーフォーミュラの表彰式で)アルゼンチン国歌を聞くのが初めてなので本当に感動しましたし、ここへ戻ってきて良かったなと思っています。最近、家族が亡くなったので、今回の優勝はその人に捧げたいと思います。
7月の富士大会の日曜日にセットアップの方向性を変えてから、とても乗りやすく、いい方向に解決することができたように感じています。1号車との差も大きく、それをどうにかして近づいていきたいと。僕は特にそういう気持ちがあって……別のチームですけど、以前のスーパーフォーミュラでの経験があって、その時に感じたことを取り入れて、提案したりアドバイスしました。そうするとクルマは非常に乗りやすくなって、僕のパフォーマンスを発揮することができるように感じたので、それも自信につながりました。まだ完璧ではないし、これからも少しずつ調整していかなくてはならないところがたくさんあるとは思いますが、方向性が見えてきたと思います。TOM’Sはトップチームだからトップを走るべきだし、そのために僕も頑張りたいと思っています。
明日も同じように(TOM’Sの)2台で1位、2位でここ(記者会見)に戻りたいと思っています。昨日のフリー走行はドライで走りましたが、まだ完璧ではなかった。でも、明日に向けてはより良い結果が出せると思っています。明日もこの位置に戻れるよう頑張っていきたいと思います」
 
第9戦決勝 2位 坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)

 
「できればレースをしてフルポイントが欲しかったので、どちらかと言うと『ハーフポイントで終わってしまったなぁ』という思いの方が強いというか……普通にレースをしていれば(勝つ)チャンスはあったと思うので、どちらかと言うと(レースができなかったことが)残念ですし、(レースを)見ている方にとっても残念だったかなと思います。でも、安全上の問題ですし、後ろの方は多分(ウォータースクリーンで)見えないと思うので仕方ない判断だったと思います。
去年はウエットに対しての自信がまったくなくて、前回のSUGOでもいきなり雨になってどうなるかと思ったんですけど、思ったよりいいパフォーマンスで走ることができました。今日は少し迷いもありましたけど、それに対する改善策が明確に見えていたので、去年ほどの不安は抱えていなくて、結果良かったと思います。もう少し改善は必要だと思いますけど、少なくとも去年まで感じていた『ウエットじゃ(優勝は)無理かも!?』という不安感は今はないので、そういう意味では最終戦に向けて、もし仮に鈴鹿が雨だったとしても、そういった準備ができたという意味では好材料だったかなと思います。
 明日はおそらくドライで走れると思うので、まずはスッキリとレースを終えたいなと思いますし、お客さんにも熱いレースを見せたいですね。あとはやっぱりここでどれだけ(シリーズ)ポイントを引き離せるかが大事だと思っているので、明日のレースも重要になってきますし、今すごくTOM’Sの2台が上り調子なので、2台でいいかたちで明日も終えられるように頑張りたいと思います」
 
第9戦決勝 3位 野尻智紀(TEAM MUGEN)

 
「すごく手応えがあったなというところがあって……どのチームも2台の差がそれなりにあるなかで、我々もそういった部分を感じていて、いろいろなトライをしながら毎戦やってきているわけですけれども、それがひとつ、良いものが見つかったような気がしています。それがドライで活きるかはまた別かなという気もしますが、(今日は)パフォーマンスがすごくあって、予選(順位)よりは確実に上がっていたと実感したので『レースをできれば』という思いはありました。
昨日のフリー走行では最後のアタックもすごくいい感じで『これだったらトップ2ぐらいかな』と思って(ピットに)帰ったら、コンマ5秒も遅れて8番手ぐらいだったので……そういった時ほど『ここからどうする!?』という悩みが深いのかなと思っています。ただ、隣に参考になる15号車&岩佐(歩夢)選手がいるので、そのへんを参考にしながら、あとは今日雨が降って、明日の路面コンディションがどれぐらいのレベルになるのか分からないのでそのへんも加味して考えなければいけませんけど、(明日は)タイムを出すセットアップにしてアグレッシブにいくしかないのかなと思っています。
(坪井選手との差を考えると)気が重いですが、それを跳ね返すのもドライバーの仕事のひとつでもあると思っています。チャンピオンシップ(争い)の中にいて選手権の最終戦を迎えるというのは人生の面白みがまったく違うと思っているので、なんとか明日いいレースをして、最終戦までしっかり(チャンピオンの)権利を残して『まだまだ自分でもタイトルの可能性があるんだぞ』という状況で最終戦にいきたいと思います。ベストはポールポジションと優勝なので、(明日は)当然のようにそこを目指してまずは予選を戦って、決勝も頑張りたいなと思います」
 
第9戦 優勝チーム監督 舘信秀(VANTELIN TEAM TOM’S)

 
「(1-2フィニッシュは)最近のウチのチームにとっては夢のような……いつも36号車(1号車)と37号車の差をいろいろと指摘される時期が長かったですけど、やっぱり同じチームで2台を走らせている以上は同じような位置にいてほしいという思いがあるので、そういう意味では大変良い結果でした。
(優勝したサッシャ・フェネストラズ選手は)本当にすごく良くなってきていて、これからも楽しみですね。(一方の坪井翔選手についてはポイントランキングの)点が少し開きましたし、チーム(ランキング)も2位になって(チャンピオンの)可能性が出てきたので面白くなってきたと思います。明日もこのままいってほしいですね」
 

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