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瑶子女王杯 2025年 シリーズ記者会見

2025.11.23

ドライバーズ・チャンピオン
岩佐歩夢(TEAM MUGEN)

 
「開幕前、チャンピオンを目指してスタートする段階で、過去を振り返ってみると全9戦の時は3勝したドライバーがチャンピオンだったことが多いので『今年は4勝くらいはしないとキツいよね』と話をしていました。前半、勝てない時間が続いて、やっとSUGO(第8戦)で勝てましたけど、結果的に2勝でチャンピオンを獲れたことを考えると、レースをフィニッシュした時にしっかり表彰台にいたことがすごく大きかったと思います。でも、逆を返せばリタイアで落としたレースが4戦あって、そこはチャンピオンを目指すうえで、チャンピオンを獲る戦い方ではないと。昨日のクラッシュも、正直なところ、まったくイケてなかったと思います。ただ、(スーパーフォーミュラ=SFは)レベルが高く、僅差でバチバチやっていますけれども、そのなかで本当に僅差だったので、自分の中ではまだまだうまくやらなければいけなかったなと思っています。
 (監督やエンジニア、スタッフの存在は)本当にすごく大きな支えでした。チーム全員が去年から同じ方向を向いて全力を尽くしてくれましたし、それがしっかりと形になっていっているところに関してはすごく自信にもつながりました。もちろんチームだけじゃなく、そのほかの応援してくださっている方々がいたからこそ、こういった結果が獲れたのは間違いないので、みなさんに感謝したいです。
 SFのタイトルの価値は今の時点では分からないですね。逆に言うと、今後、このチャンピオンの価値を活かすかどうかは自分次第になってくると思うので、このチャンピオンという肩書、日本一という肩書を、しっかりと活かせるようなこの先の進み方をしていきたいと思います」
 
チーム・チャンピオン
村岡潔チームプリンシパル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 
「2年連続でこのタイトルを獲ることができて、チームをやってきて(さらに)ひとつ成長できる、別の視界がやっと見えたなという感じですね。当然、『ドライバーのタイトルも獲って、チームのタイトルも獲る』ということも重要なんですけど、 我々のチームの力で用意できたクルマがドライバータイトルを獲れるようなクルマではなかったなと。とはいえ、チームで5勝もできたので、今年は力でもぎ獲ったかなと思っています。特に昨日、今日ですね。思いどおりに走れなくても、ドライバーふたりがきちっとポイントを獲って、チームタイトルを獲れたというところが非常にありがたいなと。そういう意味ではドライバーに感謝しています。
岩佐(歩夢)選手がやっぱりドライバータイトルを獲りましたし、去年は坪井(翔)選手が獲って、その時も言ったんですけど……ドライバータイトルは、タイトルを獲るということに一番執着できたドライバーが獲るタイトルなのかなと。彼はシーズンの初めからチャンピオンを獲る走りをしていましたからね。表彰台で少し雑談していたんですが、予想どおり、やっぱりあの時に(タイトルを)獲ることが決まったよね、と。彼はそこから『チャンピオンを絶対に獲る』という思いで戦ったと思うんですね。でも、 そういうことをウチのチームでは作ってあげられなかった……だから、表彰台で私が言ったのが「ドライバーに申し訳なかったな」と。ただ、ドライバータイトルは獲れなくても、チームタイトルを獲らせていただいたのはファンとか協賛企業だとかHRCさんだとか、そしてドライバーふたりの頑張りのおかげ。ウチはチームひとつで、少ない人数で獲れたので、 そこはやっぱりほかのチームと比べてタイトルの重みが違います。これは『プライベートチームで獲ったタイトル』ということです」
 
ルーキー・オブ・ザ・イヤー
イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)

 
「最初は“ひとつずつのことをできるだけこなす”ことに集中していたので、勝つか表彰台にのぼれるかは分かりませんでした。そして、シーズンの真ん中ぐらいにきたら、自分のレベルがどういう立場にいるのかを分かったうえで、 そこから組み立てて、すごく高いパフォーマンスをチームとみんなで作って、最後にここまでこられたのは本当に良かったです。
自分の力を示せたのは、特にこの最終戦だったのかなと思います。スピードはところどころあったんですけど、経験が少ない分、慣れていないことだったり、新しいことに対して対応がうまくできなかったことがたくさんあって、そこをひとつずつ潰して、ようやく最後の2戦で、慣れた環境でパフォーマンスを引き出すことができたので、そこらへんはしっかり成長できてすごく良かったです。
過去に一緒にカートでやり合った選手がスーパーフォーミュラとかGT500とか海外で活躍したり、ジュニアフォーミュラでやり合った選手がF1に行ったりしているのに、なんで自分は『レースができていないんだ!?』と2年前にすごく悔しい思いをしました。そんな時に、2023年の開幕式みたいなところに参加したんですけど、そこでみんなの格好いいプロモーションビデオが流れたりして、すごく悔しかったんですね。それが今年、SFに乗ることができて、僕は育成とかメーカーに関係していない分『このチャンスは絶対に無駄にできない』と思ってきました。 本当に自分の意地でやるしかないなって思ってきたなかで、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得できて本当に嬉しいです。 来年どうなるかまだ分からないですけど、チームと一緒にいい仕事ができたらいいなと思っています」
 

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