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2026年シーズン開幕!金曜練習走行は岩佐歩夢が総合トップタイム

2026.04.03

総合1位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)

 
満開の桜と菜の花、空を飛び回る燕たち。週の前半はぐずついた天候だったものの、そこから一気に晴れ間が広がり、春爛漫といったコンディションとなった4月3日(金)。栃木県モビリティリゾートもてぎでは、2026年の全日本スーパーフォーミュラ選手権 開幕大会開催を前に、午前・午後と各ドライバーが合計190分間のフリー走行に臨んだ。1回目は午前10時10分から午前11時40分までの90分。2回目は午後2時30分から午後3時50分までの80分間に加え、午後4時から4時25分までは参加車を2つのグループに分けて、それぞれ10分間ずつの走行(10分+インターバル5分+10分)。最後の最後は各車がタイムアタックシミュレーションで1日を締め括った。その結果、初日の総合トップタイムをマークしたのは、岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)。これに、野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と続いている。
 
前日の朝までは低気圧の影響で雨が降っていたもてぎ。しかし、一旦雨が通り過ぎるとそこから一気に天候が回復し、爽やかな晴れ間が広がった。木曜日の夕方から翌朝にかけては北風が強く、冷え込みもあったものの、3日(金)の朝からは風もおさまり、絶好の行楽日和に。そんな中、午前10時10分からは開幕大会を占うフリー走行1回目が始まる。今季のスーパーフォーミュラは外国人も含めてルーキードライバーも多数いる。もてぎのコースを走るのも初めてという選手もいるため、セッションは90分間と、昨年より30分長く設定された。このセッションの開始時点で気温は16℃、路面温度は30℃まで上昇。メインストレートには弱い追い風が吹いていた。ピットロード出口がオープンされると、3分の2ほどのドライバーたちが続々とコースイン。2025年12月から2026年2月下旬にかけて、モビリティリゾートもてぎは、開業以来初めて路面を全面張り替えしている。コースに出たドライバーたちは、その路面のコンディションを見ると同時に、自身のマシンセットアップを確認するために走り始める。多くのドライバーは、チェックを終えると一旦ピットイン。これに対して、最初から連続周回に入ったのは、ディフェンディング・チャンピオンの岩佐。岩佐は、最初のランで5周を計測。1分33秒664までタイムを伸ばすと、ピットに戻る。これに続いて、セッション開始から13分というところで1分33秒953と、33秒台に入ってきたのは野尻。またルーキーの野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)が1分33秒016をマークして、岩佐を上回る。野尻と野村はこの翌周も計測を続け、野尻が1分32秒887、野村が1分32秒399までタイムを伸ばす。また、これに続いて坪井翔(VANTELIN TAM TOM’S)が1分32秒425と、最初のランでやはり32秒台に突入。2回目のランに入っていた岩佐も、ここで1分32秒307とトップタイムを書き換える。まだ気温が低い時期ということもあるが、新しくなった路面は非常にグリップが高く、この時点ですでに昨年4月18日に行われたシリーズ第2回大会のフリー走行1回目のトップタイムを上回ってきた形だ。さらに、開始から約20分というところで、一気に岩佐を上回ってきたのは、セッション開始直後、ピットに待機していた牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。牧野は計測4周目に1分32秒176というタイムをマークしてくる。その8分ほど後、セッション開始から27分という時点では、さらに各車がタイムアップ。まずは阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)が1分31秒950と、真っ先に31秒台に入ってくる。まもなくこれを上回ったのは岩佐。岩佐はここで1分31秒677までタイムを伸ばす。さらに、野村が1分31秒665と、岩佐をわずかに上回ってきた。また、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)が1分31秒997、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分31秒830と、こちらも31秒台に入ってくる。セッション開始から30分を過ぎたところでは、5名のドライバーが31秒台のタイムを出していた。これに続いて31秒台に突入したのは、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。太田は計測8周目に1分31秒624をマークして、この時点でのトップタイムを書き換えている。しかし、まもなく2回目のランに入っていたチームメイトの牧野が1分31秒237を出し、太田を上回る。さらに、野尻が1分31秒413をマークし、太田を上回ってきた。これに続いて、坪井が1分31秒781、今季新チームからの参戦となった松下信治(DELiGHTWORKS RACING)が1分31秒342と、31秒台に入ってきている。
 
総合2位 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)

 
その後、セッション開始から36分というところでは、岩佐がさらにタイムアップ。岩佐はここで1分30秒981というタイムを刻み、真っ先に30秒台に突入してくる。その5分後には、昨年のもてぎで自身初の表彰台を獲得しているイゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)が1分30秒966と岩佐をわずかに上回るが、岩佐はセッションを折り返したところで1分30秒959と自己ベストを更新し、再びこの時点でのトップに立った。さらに、セッション開始から51分というところでは太田が1分30秒750をマークし、再びトップに浮上。野尻も1分30秒984と30秒台をマークしてきた。さらに、セッション開始から1時間04分というところでは、小出峻(ThreeBond Racing)が1分30秒932とこの時点での2番手に浮上。さらに、その1分後には牧野が1分30秒577をマークして、再びトップに立つ。この時点で、トップ8あるいはトップ9をホンダエンジン勢が独占。トヨタエンジン勢はそれに続く形となっていた。その状況を破ってきたのは、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)。大湯は、セッションの残り時間が20分を切ったところで、一気に1分30秒635までタイムアップ。この時点での2番手に浮上する。これに続いて、山下 健太(KCMG)が1分30秒906、坪井が1分30秒682と、いずれも30秒台に突入。ホンダエンジン勢に少しずつ割って入っていくような形となった。これに続いて、残り時間が約15分となったところでトップタイムを書き換えたのは、フラガ。フラガはユーズドタイヤながら計測20周目に1分30秒375と、牧野のタイムをコンマ2秒あまり上回ってきた。チームとドライバーたちは、このセッションを通じて、マシンセットアップを徐々に変更。新しい路面に合わせるために、主に足回りのセットアップを硬くしていく方向で煮詰めを行っていたが、走るたびにユーズドタイヤでもどんどんタイムが上がっていくという状況だった。
 そして、セッションの残り時間が10分を切ってからは、多くのドライバーが締めくくりのアタックシミュレーションへ。だが、この頃、3コーナーではWイエローが提示される。このWイエローはまもなくクリアされたが、その後、3コーナーに関しては「路面が滑りやすい」ということがアナウンスされていた。また、足回りのセットアップが硬めとなっていた影響もあり、ニュータイヤのウォームアップには予想よりも時間がかかったため、最後のアタックでタイムを伸ばしたドライバーはほとんど現れなかった。その中でニュータイヤの小出とユーズドの岩佐だけはタイムアップ。それでも、誰もフラガのタイムには届かず、最初のセッションはフラガがトップで締め括った。2番手には最後のアタックで1分30秒500までタイムを伸ばした岩佐。これに牧野、大湯、野尻、小出、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)、坪井、太田、山下と続いている。
 
総合3位 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

 
2時間50分のインターバルを経て、2回目のセッションが始まったのは午後2時30分。終日、好天に恵まれたため、この時点では気温が22℃、路面温度が39℃まで上昇。風向きは午前中と逆になりメインストレートには弱い向かい風が吹くコンディションとなった。セッションが始まると、ほとんどのドライバーがまもなくコースイン。1回目の走行データをもとに、セットアップ変更などを施して、土・日に備えての走行に入る。1回目に納得いく結果を出せていないドライバーたちは、ショートランを繰り返してタイムアップに務める。その一方、2回目のセッションではある程度燃料を積んだ状態である程度の連続周回を行なって、レースに向けてのクルマの状態を確認するドライバーたちも複数見られた。路面温度がかなり高くなったためか、この2回目のセッションでは序盤、多くのドライバーが1分31秒台での走行。開始から21分というところで、大湯が1分30秒673と、真っ先に30秒台に入ってくる。その8分ほど後には、岩佐が1分30秒875と、こちらも30秒台に突入。その直後には、1回目のセッションを14番手で終えた福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)が1分30秒758までタイムアップ。1回目の自己ベストを大きく上回ってきた。そこから数分の間に、山下が1分30秒942、坪井が1分30秒834と30秒台に突入。さらに、序盤はレースを見据えた走行を行なっていた野尻が、ここで1分30秒404をマーク。トップに浮上する。岩佐も1分30秒513をマークして、これに続いた。
 
その後、開始から46分というところで、セッションは赤旗によって中断される。これはトップタイムを出していた野尻が「エンジンが吹けない」という無線を入れた後に、S字コーナー手前でマシンをアウト側のエスケープゾーンにストップさせたため。燃料系トラブルでストップしてしまったこのマシンの回収が終わると、セッションは午後3時27分に再開された。再開後には、多くのドライバーが自己ベストを更新。まずはもてぎ初走行となる注目ルーキー、ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)が1分30秒858をマーク。続いてサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分30秒879、野村が1分30秒711、太田が1分30秒794、さらには今年チームを移籍したザック・オサリバン(TEAM IMPUL)が1分30秒850と、各ドライバーが次々に30秒台に突入。残り時間が10分を切ったところでは、岩佐がニュータイヤを投入して1分29秒972と、いよいよ29秒台に突入してくる。このタイムはなかなか破られることなくチェッカーの時が近づくが、トラブルシューティングを終え、ユーズドタイヤで再びコースに戻った野尻が、最後の最後に1分29秒983をマークして、2番手に浮上。その他に29秒台に入ったドライバーはおらず、岩佐がトップ、野尻が2番手と、TEAM MUGEN AUTOBACSが1-2で80分間のセッションを締め括った。これに続いたのは、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)、チェッカーと同時に自己ベストを大きく更新したブラウニング、福住、チェッカーと同時にやはり大きくタイムを伸ばした小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)、牧野、小出、山下、坪井となっている。
 
総合4位 佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)

 
そこから10分間のインターバルを経て、午後4時からは、24台のマシンを半分に分けて各10分間ずつの走行。明日行われる開幕戦のノックアウト予選Q1のグループ分けに従って、まずはAグループの走行が行われる。今回、Aグループに振り分けられたのは、岩佐、ブラウニング、牧野、可夢偉、山下、小出、オサリバン、フェネストラズ、大湯、野村、チャーリー・ブルツ(TEAM GOH)、フラガの12人。セッションが始まると、牧野やフェネストラズ、フラガ、岩佐らがすぐにコースへ。それに他のドライバーも続くが、多くはアウトラップを終えると一旦ピットに入り、タイヤ交換を行なってからコースに戻る。一方、ここで電気系のトラブルに見舞われたのが野村。野村は一時コクピットを離れ、メカニックが必死の修復作業に入る。そして、残り時間がわずかとなったところで、野村をコースに戻すことに成功している。コース上では、残り時間3分となったあたりから他のドライバーたちがアタックに入るが、岩佐は最終コーナーでバランスを崩して仕切り直し。メインストレートではブルツがスロー走行となって、そのままピットロード出口を過ぎたあたりの退避路に入ってしまうなど、次々にハプニングが発生。朝のフリー走行1回目でトップタイムを出していたフラガもアタックラップの最終コーナーでスピン、グラベルにストップしてしまう場面が見られた。結果、ここで自己ベストを更新できたのは、オサリバン、牧野、フェネストラズ、大湯、小出の5人のみとなっている。
 
そこから5分間のインターバルを経て、Bグループによる10分間の走行が始まったのは午後4時15分。今回、Bグループには、ブラウニング、太田、野中誠太(KCMG)、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)、福住、野尻、松下、小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)、坪井、阪口、佐藤、ロマン・スタネック(ナビクルBuzz MK RACING)の12名が振り分けられた。こちらのグループは、セッションが始まるとほとんどがすぐにコースイン。アウトラップを終えると一旦ピットに戻り、タイヤ交換をして再びコースに戻る。ブラウニングと佐藤だけはピットに戻らず、そのまま走行を続けた。そして、残り時間が5分を切ったあたりからは各車が次々にアタックへ。路面温度が急に下がってきた影響からか、なかなか1周をまとめられないドライバーも多かったが、太田、坪井、松下、阪口、野中はここで自己ベストを更新してきている。
 
総合5位 サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)

 
その結果、午後の最終結果としては、岩佐、野尻に続いて、牧野が3番手。これに佐藤、フェネストラズ、大湯、オサリバン、太田、ブラウニング、福住、坪井、小出、可夢偉、山下、ブルツ、フラガが続くという結果になっている。
 
明日、4月4日の開幕戦は天気が下り坂で、雨が降る時間帯もあるものと見られているが、初日と同様、TEAM MUGEN AUTOBACSが速さを見せるのか。あるいは昨年圧倒的な力を見せたDOCOMO TEAM DANDELION RACINGが巻き返してくるのか。はたまたPONOS NAKAJIMA RACINGやVANTELIN TAM TOM’Sがどんな戦いを見せるのか。注目のノックアウト予選は午前9時30分からとなる。
 

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