新型車両「SF23」ならびに新デジタルプラットフォーム「SFgo」を導入
2022.12.13
新型車両「SF23」ならびに新デジタルプラットフォーム「SFgo」を導入
SUPER FORMULA、2023年国内トップフォーミュラ50周年を機にカーボンニュートラルに対応した新型車両「SF23」
ならびに新デジタルプラットフォーム「SFgo」を導入
全日本スーパーフォーミュラ選手権(以下「SUPER FORMULA」)を開催する株式会社日本レース プロモーション(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:上野 禎久、以下「JRP」)は、21年10月末に発足したプロジェクト『SUPER FORMULA NEXT 50〈ゴー〉(以下SF NEXT 50)』を通じて、デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリー合同会社、本田技研工業株式会社(以下Honda)、トヨタ自動車株式会社(以下TOYOTA)をはじめとする多くのパートナー企業の皆様と共に、「サステナブルなモータースポーツ業界づくり」を目的に、この一年SUPER FORMULAを「モビリティとエンターテインメントの技術開発の実験場」として様々な取り組みを進めてまいりました。
その取り組みの一つの成果として、国内トップフォーミュラとして50周年の節目を迎える2023年シーズンより、カーボンニュートラルの対応とエンターテイメント性の向上に向けた新型車両『SF23』を導入、また同時に、23年1月中旬より世界中のモータースポーツファンの皆様にSUPER FORMULAの魅力を体感いただくための新たなデジタルプラットフォーム『SFgo〈エスエフゴー〉』のサービス提供を開始いたします。
新型車両『SF23』
デジタルプラットフォーム『SFgo』
1.新型車両『SF23』の導入
車両開発については、「カーボンニュートラルへの対応」と「エンターテインメント性の向上」という2つのテーマに基づき、Honda、TOYOTA両自動車メーカーの垣根を超えて、SUPER FORMULAを開催する全国5つのサーキットにて年間7回、総走行距離1万㎞(約60レース分)を超える開発テストを実施し、その結果を踏まえ、『SF23』として来シーズンより投入いたします。
『SF23』はカーボンニュートラルの対応として、Dallara社製のボディに、カーボン素材と同等の剛性および重量を担保しつつ、麻由来の天然素材等を使用することで、原材料ならびに製造過程でのCO2排出量を約75%抑制した「Bcomp社」のバイオコンポジット素材を新たに採用いたします。タイヤについても、横浜ゴムがこれまで培ってきたノウハウを活かし、天然由来の配合剤やリサイクル素材等、再生可能原料を活用したレーシングタイヤを開発、これまでのSUPER FORMULAとほぼ同等の性能を維持しつつ、33%(DRYタイヤの再生可能原料比率)のリサイクル素材と再生可能原料の採用を達成した「カーボンニュートラル対応レーシングタイヤ」を導入いたします。なお、カーボンニュートラル燃料については、23年の導入を見送り、引き続き業界全体の連携を図りながら様々な可能性を模索し、テストを継続してまいります。
また、ボディについては、より接近戦でドライバーの力を発揮できるクルマづくりを目的に、エアロダイナミクス(空力)を見直しました。10月の鈴鹿サーキット、11月のモビリティリゾートもてぎでの実車両による走行評価を通じ、目標とした変化を確認することができました。2023年シーズンを戦うドライバーのバトルを通じて、エンターテインメントとしても、ファンの皆様にその変化を感じていただけることを期待しています。


2.デジタルプラットフォーム『SFgo』のサービス概要
「デジタルの力でドライバーの魅力を余すことなくお伝えする」というコンセプトのもと、SUPER FORMULAの魅力をどのように体感いただくべきか、600名の「SFgo開発サポーター」の方々の評価やアイデアも参考にし、これまで様々な観点で検討してまいりました。
『SFgo』の最大の魅力は、レース中継映像に加え、ドライバーのあらゆる情報をリアルタイムに楽しめることです。オンボードカメラの映像と車両のテレメトリーデータに加え、高精度GPSでの位置情報やチーム無線まで、見たいドライバーの情報を、お客様自ら選択し、視聴することができます。
このようにレースの視聴体験をアップデートすることに加え、モータースポーツファンのコミュニティとして、ファン自身が映像を編集し、SNSを通じて発信する機能や、将来的にはNFTやメタバース等の「WEB3.0」と連動した新たなコンテンツを生み出すことを段階的に目指してまいります。
23年1月中旬に無料でダウンロードいただけるアプリとしてサービスを開始し、4月の開幕戦からは23年シーズンのレース映像を有料コンテンツ(月額990円~)として提供してまいります。一方、F3000やフォーミュラニッポンも含めた過去のトップフォーミュラのアーカイブ映像の視聴や、チームやドライバーのSNSやニュースの閲覧、チケットやグッズの購入等については、無料サービスとしてお楽しみいただけます。
『SFgo』は国内モータースポーツ業界のデジタルシフトの実験台として、様々なチャレンジを続けてまいります。ファンの皆様、関係者の皆様と共に、世界に比するモータースポーツエンターテインメントを育ててまいりますので、ぜひともご期待ください。
なお、『SFgo』のサービス開始に伴い、これまで一部サービスを有料で提供してきたSF公式YouTubeについては、23年4月より無料化し、より幅広い方にモータースポーツの楽しさを知っていただく重要なチャンネルとして活用を継続してまいります。
<SFgo のサービス概要(23年4月開幕時)>
3.23年シーズン概要
2023年のSUPER FORMULAは、年間7大会、全9戦のシーズンとなります。4月の富士開幕戦と10月の鈴鹿最終戦については、土日2レース制での開催、また4月の鈴鹿大会と8月のもてぎ大会については、二輪(JSB1000)との併催となります。各大会の詳細情報については、2月より順次ご案内してまいります。
また23年シーズンのドライバーについては、一部未発表のチームもありますが、現状11チーム、20名の参戦が予定されております。複数の外国人ドライバーの新規参戦も予定され、シーズンを盛り上げてくれることでしょう。ファンの皆様、メディアの皆様においては、国内トップフォーミュラ50周年となる2023年シーズンにぜひご期待いただき、ドライバーたちの熱き戦いを応援いただきますよう、よろしくお願いいたします。
<参考1:2023年シーズンカレンダー>
Round | 日程 | 開催地 |
第1戦 | 4月8日(土) | 富士スピードウェイ(静岡県) |
第2戦 | 4月9日(日) | 土・日2レース |
第3戦 | 4月22日(土)・23日(日) | 鈴鹿サーキット(三重県) |
2輪との併催(JSB1000クラス) | ||
第4戦 | 5月20日(土)・21日(日) | 九州大会 in オートポリス(大分県) |
第5戦 | 6月17日(土)・18日(日) | 東北大会 in スポーツランドSUGO(宮城県) |
第6戦 | 7月15日(土)・16日(日) | 富士スピードウェイ(静岡県) |
第7戦 | 8月19日(土)・20日(日) | モビリティリゾートもてぎ(栃木県) |
2輪と併催(JSB1000クラス) | ||
第8戦 | 10月28日(土) | 鈴鹿サーキット(三重県) |
第9戦 | 10月29日( | 土・日2レース |
<参考2:2023年チーム&ドライバー体制>
No. |
Driver | Birthdate/Nat. |
Ent./Eng. |
1 | 野尻 智紀 | 1989.9.15 | TEAM MUGEN |
Tomoki Nojiri | 茨城県 | HONDA/M-TEC HR-417E | |
15 | リアム・ローソン | 2002.2.11 | |
Liam Lawson | ニュージーランド | ||
3 | 山下 健太 | 1995.8.3 | KONDO RACING |
Kenta Yamashita | 千葉県 | TOYOTA/TRD 01F | |
4 | 小高 一斗 | 1999.4.17 | |
Kazuto Kotaka | 神奈川県 | ||
5 | 牧野 任祐 | 1997.6.28 | DOCOMO TEAM DANDELION RACING |
Tadasuke Makino | 大阪府 | HONDA/M-TEC HR-417E | |
6 | 太田 格之進 | 1999.6.16 | |
Kakunoshin Ohta | 京都府 | ||
7 | 小林 可夢偉 | 1986.9.13 | KCMG |
Kamui Kobayashi | 兵庫県 | TOYOTA/TRD 01F | |
18 | 国本 雄資 | 1990.9.12 | |
Yuji Kunimoto | 神奈川県 | ||
12 | 福住 仁嶺 | 1997.1.24 | ThreeBond Racing |
Nirei Fukuzumi | 徳島県 | HONDA/M-TEC HR-417E | |
14 | 大嶋 和也 | 1987.4.30 | ROOKIE Racing |
Kazuya Oshima | 群馬県 | TOYOTA/TRD 01F | |
19 | 関口 雄飛 | 1987.12.29 | TEAM IMPUL |
Yuhi Sekiguchi | 東京都 | TOYOTA/TRD 01F | |
20 | 平川 亮 | 1994.3.7 | |
Ryo Hirakawa | 広島県 | ||
36 | TBA | Kuo VANTELIN TEAM TOM’S | |
37 | 宮田 莉朋 | 1999.8.10 | TOYOTA/TRD 01F |
Ritomo Miyata | 神奈川県 | ||
38 | 坪井 翔 | 1995.5.21 | P.MU/CERUMO・INGING |
Sho Tsuboi | 埼玉県 | TOYOTA/TRD 01F | |
39 | 阪口 晴南 | 1999.7.9 | |
Sena Sakaguchi | 大阪府 | ||
50 | 松下 信治 | 1993.10.13 | B-Max Racing Team |
Nobuharu Matsushita | 埼玉県 | HONDA/M-TEC HR-417E | |
51 | ラウル・ハイマン | 1996.5.12 | |
Raoul Hyman | イギリス | ||
64 | 山本 尚貴 | 1988.7.11 | TCS NAKAJIMA RACING |
Naoki Yamamoto | 栃木県 | HONDA/M-TEC HR-417E | |
65 | 佐藤 蓮 | 2001/8/5 | |
Ren Sato | 神奈川県 |