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第4戦九州大会 in オートポリス フリー走行2 トップタイムは佐藤 蓮

2023.05.21

FP.2 トップタイムの佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)
 
坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)の初PP獲得に沸いた予選から一夜明けた5月21日(日)の大分県オートポリス。午後からはいよいよ決勝レースがスタートする。その決勝に先立って、午前10時からは30分間のフリー走行が行われた。このフリー走行で、トップタイムをマークしたのは佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)。坪井、大湯都史樹(TGM Grand Prix)がこれに続いた。昨日の予選で2番手だったリアム・ローソン(TEAM MUGEN)は4番手。この中から、決勝レースを制するドライバーが出てくるのか。あるいは意外な伏兵が出てくるのか。
 
曇り空の朝だった前日とは違い、日曜日は陽射しが朝から燦燦と降り注ぎ、カラッとした初夏の好天となった。サーキットの土手には白や黄色の花々が満開となって風に揺られ、絶好のレース日和となっている。
そんな中、午前10時からフリー走行がスタート。セッション開始時の気温は13℃とまだ少し肌寒かったが、路面温度はすでに31℃まで上昇していた。そして、ピット出口がオープンすると、大津弘樹(TEAM MUGEN)を先頭に、ローソン、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、山下健太(KONDO RACING)、小高一斗(KONDO RACING)といった順で、すぐに全車がコースイン。多くのドライバーが、アウトラップを終えてピットロードに滑り込むと、各チームはタイヤ交換練習を行う。また、ピットロード出口ではスタート練習するドライバーも多く、着々と決勝に向けての準備を整えて行った。
その後、各ドライバーは本格的な走行に入る。その中で、序盤から好タイムをマークしたのはPPの坪井。坪井は計測2周目に早くも1分30秒328をマーク。そこから連続周回に入り、1分31秒022、1分31秒144、1分31秒202と31秒台前半のタイムを並べると、一旦ピットに戻ってマシンセットアップの微調整を行った。また、坪井がベストタイムを出したのとほぼ同じタイミングで1分30秒225というセッショントップタイムを刻んだのは、佐藤。佐藤もそこから数周に渡って連続周回。1分30秒381、1分31秒513、1分31秒587、1分31秒704というタイムを刻んで、一旦ピットに戻っている。
その後、セッション開始から約12分というところでは、関口が100Rでスピン、ストップ。しかし、エンジンが止まっていなかったため、関口は間もなく自力でリスタート。セッションが赤旗で中断されることはなかった。
 
さて、関口のスピンがあったのと同じ頃、精力的に連続周回をこなしていたのが、ローソン。ローソンはセッション序盤に、1分30秒633、1分30秒621と30秒台のタイムを刻むと、そこから1分31秒815、1分31秒203、1分31秒492というタイムをマーク。セッション中盤以降も、1分31秒459、1分31秒067、1分30秒908というタイムを並べ、一旦ピットに入ってマシンの調整を行なった後も、1分31秒052、1分31秒077と、安定した速さを見せていた。
その後、ピットでマシンを微調整した坪井はコースに戻ると、1分31秒465、1分31秒250、1分31秒533、1分31秒617、1分31秒904と31秒台中盤から後半での連続周回。一方、佐藤は、1分30秒925、1分30秒868、1分31秒279、1分31秒409と、30秒台後半から31秒台前半のタイムを並べ、好調ぶりを見せていた。
また、このセッションで3番手につけたのは、昨日の予選を終えて、「全く手応えがない」と頭を悩ませていた大湯。大湯はセッション序盤に1分30秒583をマークした後、数周連続周回を行ったが、この時のタイムは大きくバラついていた。しかし、セッション中盤には1分30秒469と自己ベストをマーク。そこからは1分31秒台前半のタイムを並べ、レースへの期待を持たせる走りとなった。
その他、予選上位のドライバーとして気になるのは、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)だが、このフリー走行での阪口はベストタイムが1分32秒197。なかなかタイムを伸ばせず、20番手に留まった。
このフリー走行では、誰がどれぐらい燃料を搭載しているのか、また装着しているタイヤのマイレージがどれぐらいかということが分からないため、タイムだけで調子の良し悪しは分からないが、連続周回でタイムの落ち込みが少ないドライバーは、タイヤのマネージメントが上手く行っているはず。そうしたドライバーたちが、決勝でも強さを見せるはずだ。
 第4戦九州大会 in オートポリス フリー走行はリアム・ローソンがトップタイム
午後の決勝では、気温、路面温度ともに、さらなる上昇が見込まれているが、8分間のウォームアップ走行で上手くマシンを合わせ込み、最後に笑うのは誰なのか。どんなレース展開になるかも含め、楽しみにしていただきたい。

FP.2 1位 佐藤蓮
 
FP.2 2位 坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)
 
FP.2 3位 大湯都史樹(TGM Grand Prix)

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