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多くのお客様も来場 合同テスト 富士スピードウェイ 2日目

2023.06.24

セッション4 トップタイム 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)
 

山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)が総合トップタイムで締め括った、6月23日(金)の全日本スーパーフォーミュラ選手権 合同テスト富士スピードウェイの初日。一夜明けた6月24日(日)には、引き続き2日目のテストセッションが行われた。前日までの天気予報を裏切る形で、午前中は晴れ間に恵まれた静岡県富士スピードウェイ。午後は曇りのコンディションとなったが、終日ドライコンディションの中でセッションが行われている。週末ということで、この日はサーキットに足を運んだ観客も多数。セッションとセッションの合間には、ピットウォークも行われ、賑やかな雰囲気の中でのテストとなった。
 
 
この日、最初のセッションが始まったのは、午前8時30分。それを前に、富士スピードウェイ周辺の空には、雲の切れ間から太陽が顔をのぞかせた。そのため、セッションの開始時に、気温は23℃、路面温度は29℃まで上昇。初日よりも温かなコンディションとなる。そして、コースがオープンされると、まずは半分ほどのマシンがピットを後にする。その後、全車が次々とコースに入っていった。また、この日は、松下信治(B-Max Racing Team)に代わって大津弘樹が50号車のステアリングを握った。
さて、ここで序盤から1分22秒710というタイムをマークしてトップに立ったのは、野尻智紀(TEAM MUGEN)。野尻はこのセッションの最初にニュータイヤを投入した後、ユーズドでの連続周回に入っている。その他のドライバーは、山本が1分23秒153、リアム・ローソン(TEAM MUGEN)が1分23秒547、宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が1分23秒230、国本雄資(Kids com Team KCMG)が1分23秒538と、序盤は23秒台での走行となった。その後、セッション開始から約30分というところで、ローソンが1分22秒676までタイムアップ、宮田も1分22秒900と、22秒台に入ってくる。そうしたドライバーも含め、各車はピットイン、ピットアウトを繰り返しながら、持ってきたテストメニューをこなしていった。

その後、セッション開始から1時間06分というところで、赤旗が提示される。これはコカ・コーラ・コーナー先で小高一斗(KONDO RACING)がスピンアウトし、エスケープゾーンにマシンを止めたため。このマシン回収が終わると、セッションは午前9時47分に再開された。そこから各ドライバーは、さらにテストを続行していたが、野尻はここでニュータイヤを投入。1分22秒510までタイムアップしてくる。また、残り時間が10分となったところで、小林可夢偉(Kids com Team KCMG)がリヤだけニュータイヤを装着して、1分22秒617をマークし、この時点での2番手に浮上する。さらに、残り時間が10分を切ると、山下健太(KONDO RACING)、小高、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、福住仁嶺(ThreeBond Racing)、大嶋和也(docomo business ROOKIE)、宮田、坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)、阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)、大津、ラウル・ハイマン(B-Max Racing Team)、山本、佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)と多くのドライバーが4輪ともにニュータイヤを投入。一方、フロントだけ先にスクラブをして、その後でリヤにニュータイヤを装着してアタックに向かったのが、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、国本、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、大湯都史樹(TGM Grand Prix)、ジェム・ブリュックバシェ(TGM Grand Prix)だった。しかし、この時のアタックで、セッション中盤に野尻がマークしたタイムを上回ったドライバーはおらず、午前中のセッションは野尻がトップタイムを堅持。これに続いたのは、チェッカーと同時に1分22秒526と、自己ベストを更新した佐藤だった。以下、1分22秒561の牧野、1分22秒617の可夢偉、1分22秒666の山本、1分22秒676のローソン、1分22秒883の大湯、1分22秒888の坪井、1分22秒900の宮田、1分23秒127の太田と続いている。
 
セッション3 トップタイム 野尻智紀(TEAM MUGEN)
 
セッション3 2番手タイム 佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)
 
セッション3 3番手/セッション4 2番手 牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)
 
2時間のインターバルを経て、いよいよ今回のテストを締めくくる4回目のセッションが始まったのは、午後0時30分。この頃になると、富士スピードウェイ上空は雲に覆われたが、セッション開始時の気温は23℃、路面温度は31℃と、午前中よりは路面温度が少し高くなっていた。そのコンディションのもと、コースがオープンされると、間もなく全車がコースイン。仕上げとなるメニューの消化に取り掛かる。
その中で、序盤からユーズドタイヤを使用して1分22秒955というタイムをマークしてきたのがローソン。その後、山下や平川、そして宮田らがユーズドタイヤでタイムを出してくるが、なかなか22秒台に入ってくるドライバーはいなかった。
その後、セッション開始から45分という時点では大嶋が1分23秒230までタイムアップ。可夢偉も1分23秒130までタイムアップしてくる。さらに、平川がユーズドタイヤで1分22秒773をマークし、この時点でのトップタイムを書き換えてきた。その数分後には、大津が1分23秒471までタイムアップし、この時点での6番手まで浮上してくる。また、セッション折り返しを前に、阪口がユーズドのフロントにリヤにニュータイヤを装着してコースイン。1分23秒087をマークして、その時点での4番手に浮上した。それに続いて、坪井がユーズドタイヤで1分22秒895までタイムアップし、その時点での3番手に浮上。残り時間が50分となったところでは、佐藤がユーズドタイヤで1分23秒004をマークして、坪井に続く。
 
セッション4 3番手 小林可夢偉(Kids com Team KCMG)
 
そして、セッションの残り時間が40分となったところで、坪井がニュータイヤを投入。坪井はここで1分22秒764をマークして、その時点でのトップに立った。これに続いて、可夢偉がフロントにニュータイヤを装着してスクラブ。一旦ピットに入った後、リヤにニュータイヤを装着。残り時間が30分を切ったところで、1分22秒714と坪井のタイムを上回り、この時点でのトップに立っている。また、牧野がユーズドで1分22秒962と、終盤に入って自己ベストを更新してきた。
そして、いよいよセッションの残り時間が10分を切ると、多くのドライバーがニュータイヤを使用して仕上げのタイムアタックシミュレーションへ。山下、福住、大嶋、笹原、ハイマン、山本は4本ともにニュータイヤ。小高、牧野、太田、可夢偉、国本、平川、宮田、坪井、大津、佐藤、ブリュックバシェは、フロントをスクラブした後、リヤにニュータイヤを装着していた。このアタックでは、初日と同様、各ドライバーがオーバーテイクシステムを使用しての走行となっている。
ここでチェッカーと同時に1分22秒464というトップタイムをマークしたのは、昨日も総合トップタイムをマークしている山本。これに1分22秒707をマークした牧野と続く。この2台だけが、それまで可夢偉がマークしていたタイムを上回った。その結果、3番手には可夢偉。以下、坪井、平川、ローソン、佐藤、宮田、太田、大津と続いている。初日よりも気温や路面温度が高かった影響なのか、この日は1分21秒台に入るドライバーは現れなかった。また、この午後のセッションでは、野尻や山本を始め、何人かのドライバーがロングランを中心にテスト。実際のレースに備えていた。
 
 
この2日間のテストを経て、7月15日(土)〜16日(日)には、同じ富士スピードウェイで今季の第6戦が行われることになっているが、実際のレースウィークに入って、速さ・強さを見せるのは誰なのか。非常に気になるところだ。

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