SuperFormula

INFORMATION

第6戦富士スピードウェイ FP.2は小高一斗が最速 ロングランでは牧野、ローソンが好調

2023.07.16

牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が今季初PPを獲得した予選から一夜明けた7月16日(日)の静岡県・富士スピードウェイ。いよいよ午後からは、全日本スーパーフォーミュラ選手権・第6戦の決勝レースが行われる。それに先立ち、午前9時20分からは30分間のフリー走行が行われた。このフリー走行でトップタイムをマークしたのは、小高一斗(KONDO RACING)。2番手には平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL) と続く。以下、山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)、佐藤蓮(TCS NAKAJIMA RACING)、国本雄資(Kids com Team KCMG)、山下健太(KONDO RACING)と続き、昨日予選2番手だったリアム・ローソン(TEAM MUGEN)は7番手。PPの牧野は10番手となっている。
 
FP.2 トップタイム 小高一斗と阿部エンジニア(KONDO RACING)
 
午前8時頃から、麓の御殿場は晴れ間が広がったものの、そこからさらに標高が高いこともあり、朝方には霧雨も降った富士スピードウェイ。その後も富士では曇りの天候が続いた。フリー走行が開始された午前9時20分の時点でも、気温は25℃、路面温度29℃と涼しいコンディションとなっている。
その状況のもと、セッションが開始されると、野尻智紀(TEAM MUGEN)を先頭に、ローソン、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、平川、山下、小高、牧野、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、山本、佐藤といった順でまもなく全車がコースイン。ほとんどのクルマは、アウトラップを終えると一旦ピットイン。タイヤ交換練習を行う。また、ピットアウトの際には、多くのドライバーがスタート練習を行なっている。一方、序盤から連続周回に入ったのは、松下信治(B-Max Racing Team)や小林可夢偉(Kids com Team KCMG)ら。セッション開始から6分という時点で、松下は1分24秒662と、早くも24秒台に入ってきた。可夢偉も4周目には1分24秒954をマークする。
その他のドライバーたちは、スタート練習を終えたところから、連続周回に入る。その中で、セッション開始から8分ほどという所で、トップに立ったのは山本。山本はここで1分24秒390までタイムアップ。また、セッション開始から10分という所では、平川が1分24秒600というタイムをマークして山本に続く。まもなくこの平川のタイムを上回ってきたのは、山下と小高。さらに、国本も平川のタイムを上回ってきた。しかし、平川は連続周回のタイムで1分24秒台を連発。セッション開始から20分という時点では、1分24秒320までタイムアップし、一時セッショントップに立っている。その3分後には、小高が1分22秒311と、平川のタイムを1000分の9秒上回り、最終的にはこれがフリー走行でのトップタイムとなった。
 
一方、予選でPPを獲得している牧野は序盤に1分24秒680、予選2番手のローソンは序盤に1分24秒623というセッション自己ベストタイムをマークした後、ロングラン。牧野は、ベストタイムを出した後、1分24秒684、1分24秒752、1分25秒036、1分24秒878、1分24秒809と、24秒後半から25秒フラットというタイムを並べ、仕上がりの良さを見せた。対するローソンも、自己ベストをマークした後、1周は1分29秒台までタイムを落とすが、その後は1分24秒917、1分24秒898、1分24秒858、1分24秒782、1分24秒975、1分24秒995と、24秒台のタイムを並べる。決勝でも、この2人の対決には注目だ。また、現在ランキングトップながら、昨日の予選では5番手だった宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)は、このセッションでは8番手。セッション序盤は1分25秒台での走行だったが、一旦ピットに入ってセットアップの微調整を行ったあとは、1分24秒台で連続周回。決勝での巻き返しに期待がかかる。これに対して、ロングランのペースが上がらなかったのは現在ランキング3位の野尻。野尻は、序盤に1分24秒885という自己ベストを出した後、1分25秒台中盤までタイムを落としての周回。途中10分近いピットインを挟み、その間にセットアップ変更しているが、セッション後半も1分25秒中盤から後半での連続周回と、ライバルたちと比べると、なかなかタイムが上がってこなかった。
 
午後の決勝でも、このまま曇り空の天気が続くのか。あるいは晴れ間が広がり、暑くなるのか。そうした天候の変化も、レースには重要な要素となる。コンディションに合わせたセットアップを仕上げるだけでなく、最適の作戦を取って最後に笑うのは誰なのか。迫力のスタートから目が離せない展開となるだろう。
 
FP.2 2番手 平川亮(carenex TEAM IMPUL)
 
FP.2 3番手 山本尚貴(TCS NAKAJIMA RACING)

pagetop