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2011 Formula NIPPON

Round3FUJI SPEEDWAY

  • 練習走行
    公式予選・決勝
  • :2011年7月16日(土)
    :2011年7月17日(日)
  • 富士スピードウェイ:4.563 km
    決勝レース:44 Laps [200.772 km]

Qualifying

IMPUL vs. TOM'Sの激戦!
チャンピオン、No.1 デ・オリベイラが今季初ポール!
なんと同タイムでロッテラーが2位に。中嶋一貴が予選3位となる

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No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

7月17日(日)午前、富士スピードウェイで全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第3戦の予選が行われた。ポールポジションを決めるQ3は2人がトップタイムを出すという超激戦となり、No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が今季初のポールポジションを獲得した。

2011-07-17
Q1 8:10-8:30 天候:晴 コース:ドライ 気温:27度 路面温度:39度
Q2 8:40-8:47 天候:晴 コース:ドライ 気温:28度 路面温度:39度
Q3 8:57-9:14 天候:晴 コース:ドライ 気温:28度 路面温度:40度

 午前8時10分のスタートとなったこの公式予選は、朝の眠気を吹き飛ばすような熱い戦いとなった。
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No.36 アンドレ・ロッテラー
 昨日に引き続き、富士山がくっきりと見える好天の下、20分間のQ1が開始されたのは午前8時10分。この時点で、気温は26℃、路面温度は34℃。コースオープンされると、ほぼ全車がコースへと入った。昨日、全くニュータイヤを使っていないドライバーが多かったため、このQ1では、最初から好タイムをマークするドライバーが続出。最初のアタックから、No.8 石浦宏明(Team KYGNUS SUNOCO)が1分25秒882、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)が1分25秒934と25秒台をマークしたほか、数人のドライバーが昨日の総合トップタイムを上回ってきた。
 この時点で、唯一コースに入っていなかったのは、金曜日から連続でトップタイムをマークしてきていたNo.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)。オリベイラは、決勝レースにニュータイヤを1セット残すため、順当に突破できると考えられたQ1では、セッション終盤に1回だけアタックする作戦を取っていた。その他のドライバーは最初のアタックを終えると、ピットイン。残り時間が約7分となったあたりから、No.62 嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsport)を筆頭に次々とコースに入って行った。
 ここでまずQ1のトップタイムを書き換えたのは、No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)とチームメイトのNo.37 中嶋一貴がそれに続く。その直後、この2台を一気に上回ったのは、一発のアタックに賭けたオリベイラだった。オリベイラはアタック1周目に1分25秒496をマークすると、その翌周には1分25秒237までタイムアップ。Q1トップを決定付けた。これに続いたのは、ロッテラー。以下、No.2 平手晃平(TEAM IMPUL)、中嶋一貴、山本、No.7 大嶋和也(Team LeMans)と続いた。最初のアタックのタイムにより、7番手でQ1を突破した石浦は、セッション終盤はアタックせず。他のドライバーがニュータイヤでコースに入った時点で、石浦はユーズドタイヤでコースイン。Q2に向けてのマシンの状態を確認しただけで、ピットに戻った。これもやはり決勝にニュータイヤを1セット残すための作戦だ。一方、このQ1で敗退したのは、No.18 アレキサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)、No.3 アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)、No.10 小林崇志(HP REAL RACING)、No.62 嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsport)という結果になっている。

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No.37 中嶋一貴
 10分間のインターバルを経て、7分間のQ2が開始されたのは、午前8時40分。この時点では気温が27度、路面温度が39度まで上昇した。ここでコースオープンと同時にピットを後にしたのは、中嶋一貴とロッテラー。これに続くように、他のマシンもコースに入った。ここでまずトップタイムをマークしたのは、中嶋一貴。だが、ロッテラーがすぐにそのタイムを上回る。さらにオリベイラが再びトップを奪い、平手が2番手に浮上してきた。またここでNo.41 塚越 広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が一気にタイムアップ。インパル勢に次ぐ3番手に滑り込んでくる。さらに、山本が5番手、大嶋が6番手に入ってきた。だが、タイム的にはどのドライバーも非常に僅差。Q3も大接戦になることを予想させた。一方、ここでQ3進出を逃したのは、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.33 国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)、No.31中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)となっている。
 さらに10分間のインターバルを経て、ポールポジションを決定する7分間のQ3が開始されたのは、午前8時57分。この時点では、気温が28度、路面温度が39度。セッションが開始されると、今度はオリベイラ、平手が真っ先にコースイン。これに中嶋一貴、大嶋、石浦、塚越、ロッテラー、さらには山本と続いたが、このコースインのタイミングがある意味ポールポジションの行方を左右することになった。ここで最初にタイムアタックに入ったオリベイラは、アタック1周目に1分25秒263を叩き出し、まずは順当にトップに立つ。平手はオリベイラにコンマ1秒ほど遅れて2番手につけたが、すぐ背後でアタックしていた中嶋一貴が100分の4秒ほど平手のタイムを上回り、2番手に浮上した。大嶋、石浦、塚越は、この3人のタイムに及ばず。そして、次にコントロールラインを切ったロッテラーがQ1、Q2よりもコンマ2秒ほどタイムを縮め、オリベイラと全く同じ1分25秒263をマークした。しかし、この場合、先にタイムを出したドライバーが上位に来るというレギュレーションがあるため、ロッテラーは2番手に。その結果、オリベイラが今季初のポールポジションを獲得することとなった。この2人に続いたのは、初のQ3進出を果たした中嶋一貴。以下、平手、塚越、山本、石浦、大嶋という結果になっている。
photo  44周で争われる決勝レース。そのフォーメーションラップスタートは、午後2時40分。タイヤ交換が2回義務付けされている今回のレースは、どのような展開になるのか。決勝の暑さを考えて、タイヤを残しているオリベイラや石浦、決勝セットでのバランスに手応えを感じているロッテラーや中嶋一貴。最後に笑うのは誰なのか、目が離せない

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第3戦 公式予選ダイジェスト [VIDEO LIBRARY]

記者会見

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No.36 A.ロッテラー ・ No.1 J.P.デ・オリベイラ ・ No.37 中嶋一貴

予選にむけて、自信は十分にあった
ポールポジション
No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)
photo 今回は金曜日からクルマには速さがあったし、クルマそのものもいいセットアップができてたんだ。だから、予選に向けての自信はあったよ。つまり、自分の手元にいいクルマがあったわけだから、今日の予選も思ったとおりの結果を残すことができたというわけだね。Q1では(Q2進出への)12台に残る自信は十分にあったので、ニュータイヤを1セット残してもいいか、とたずねたんだ。これはいい判断だったと思うし、きっと決勝の戦略の上で有利に働くと思うよ。
セッションごとにクルマも良くなった
予選2位
No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
金曜、土曜とセットアップにたくさん時間は使ったけれど、小さな問題っていうか、大したことじゃないけれど、ちょっと気になるところを見直したりして、クルマもいい状態までもっていくことができたんだ。予選もセッションごとにクルマも良くなったしね。今回、JP(デ・オリベイラ)と同じタイムになっちゃったけど、これまでフォーミュラ・ニッポンの予選でこういうことがあったかどうかわからないけれど、オーガナイザーに聞かないとね。「決勝は、JPと同じスタートライン(列)からスタートできますか?」ってね(笑)。とはいえ、僕とJPでの差はほとんどない状態だと思います。Q3では、ピットを離れるときにエンジンが止ってしまったりとか、ちょっとしたことが関係したんだろうね。きっと、朝食をジュースだけにしたJPと、ちょっと食べちゃった僕との違いみたいなものじゃないかな(笑)。セットアップはQ1とQ2の間で少し変更を加えたんだ。ちょっと何か足りないな、という感じだったので、それを探していたんだけれど、セットを変えたことでコンマ2秒ほどタイムを詰めることができたので、“ポジティブ・チェンジ”だったと思うよ。
今後に向けてもいい予選ができた
予選3位
No.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
金曜日から調子はそんなに悪くなかったです。IMPULの2台がずっと速かったのでそれにちょっとでも追いつくように、と思って色々とセットアップを進めてきました。僕自身、開幕からの2戦、予選が非常によくなかったので、クルマも人間も課題を持って色々とやりました。その上でチームも課題をクリアできるようにと色々とアイデアを出してやってきて3番手という結果が残せました。トップグループの中でこういう走りができたことに対しては手応えはありますね。今後に向けてもいい予選ができたと思います。Q2は、周りより早くコースインしましたが、念のため1周余分にアタックしたかったんです。後ろ向きですけど…。時間が必要だったので、そうしました。あまり深い意味はないです(苦笑)。とにかく今回はしっかりと予選でタイムをまとめる、ということを意識していました。前に予選を台無しにしてしまうミスをしているので、それはしないように、普通に無理せずに99%で行って…というところですね。Q3に関しては僕らも同じようにクルマを少しずつ変えて、アタックはしっかりとまとめることができましたね。

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