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　富士山もくっきり青空に浮かび上がり、気温は23度と過ごしやすく、快晴の富士スピードウェイは絶好のレース観戦日和となった。コースはドライ、路面温度は34度となった。

　9時55分、定時にセッションが始まると各車がコースに出て行くのだが、ここで早くもアクシデントが発生。走り出したばかりのNo.18 中山雄一（KCMG Elyse SF14）が2コーナー先でストップ。すると、ピットロードでNo.62 嵯峨宏紀（DENSO Le Beausset SF14）、ピット出口でNo.39 国本雄資（P.MU/CERUMO・INGING SF14）、そしてコースに出たところでNo.20 クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン（Lenovo TEAM IMPUL SF14）と、立て続けに4台がマシンをストップさせる。赤旗が提示され、走行が早くも中断した。13分ほどで走行が再開したが、ピットロード出口で、No.3 ジェームス・ロシター（フジ・コーポレーション KONDO SF14）までストップ。すべてがトヨタエンジン車で、昨日もテスト走行の最後でNo.37 中嶋一貴が突如ストップということがあった。トヨタ陣営をドキリとさせるシーンだったが、各車ともピットに戻され、調整を施された後は順調に走行していた。

No.36 アンドレ・ロッテラー

　走行再開後、まずトップを競い合ったのが、富士を得意とする2人。No.37 中嶋一貴（PETRONAS TOM'S SF14）が1分24秒361でトップに立つも、すぐにデ・オリベイラというが1分24秒307と上に出る。デ・オリベイラはさらにタイムを削り、1分23秒897と23秒台に突入する。この時点ではNo.1 山本尚貴（TEAM 無限 SF14）が1分24秒638で6番手に上がり、Honda勢も速さの面でトヨタ勢に追い付きつつあるのを感じさせた。この頃、開始早々にトラブルに見舞われたカーティケヤンらが復帰する。
　セッションの終盤に入る37分過ぎ。トップのデ・オリベイラがさらに1分23秒807と刻む。そして、ラスト10分になると各車は予選シミュレーションをするため、一旦ピットイン。そして、ラスト6〜7分で一発アタックへとコースへ出る。
　このアタックで、まずロッテラーが1分23秒687でトップに立つ。だが、好調のデ・オリベイラは1分23秒601を叩き出し、再びトップを奪い返した。また、ルーキーNo.40 野尻智紀（DOCOMO DANDELION M40T SF14）が1分24秒035を記録し、Honda勢のトップになる。そして、最後のアタックでNo.1 山本尚貴（TEAM 無限 SF14）も7番手（1分24秒035）に飛び込んだ。また、前戦勝者のNo.8 ロイック・デュバル（Team KYGNUS SUNOCO SF14）は、最後にニュータイヤを使用せず。他にもそのようなドライバーもいると思われるだけに、この結果だけで、予選を判断することは難しそうだ。

No.8 ロイック・デュバル

もう少しニュータイヤ時のクルマを煮詰めなければ

フリー走行 トップタイム
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ（Lenovo Team IMPUL SF14）

　昨日、オーバーステアで苦しんでいたから、今日は主にリヤサスペンションに関して、もっと進化させる方向でいろいろ試していた。それで、若干良くはなったんだけど、ニュータイヤではあまり効果がなかったよ。少ししかタイムが上がらなかったからね。もう少しニュータイヤの時のクルマの状態を煮詰めなければ。まだまだユーズドとニューの差が少な過ぎるからね。
　フリー走行では、経験あるドライバーでもアタック前にスローダウンし過ぎているクルマがいて、他のドライバーのアタックラップを台無しにするようなシーンが見られた。だから、予選ではそういう場面に遭遇しないようにしたいね。僕らのクルマは完璧じゃなかったけど、それでも朝はトップだったから、予選でポールポジションを獲る自信はもちろんある。ここからもう少しクルマを進歩させられれば、きっと獲れると思っているよ。