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　このレースウィークでは初めてのウェット路面、レインタイヤだけに、コースオープンと同時に全車がピットを飛び出していく。No.7 平川亮（ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14）はスリックタイヤで1周だけ走ったが、レインに戻す。最初の1、2周はレインセッティングの確認、タイヤのスクラブ（慣らし）のため、ピットイン・アウトを繰り返すマシンもあった。開始4分でトップに立ったNo.2 アンドレ・ロッテラー（PETRONAS TOM'S SF14）のタイムは、1分56秒507。これにNo.1 中嶋一貴（PETRONAS TOM'S SF14）が続く。序盤ぽんぽんとタイムを挙げて、2番手に上がったのがNo.8 小林可夢偉（Team KYGNUS SUNOCO SF14）。ポールポジションのNo.16 山本尚貴（TEAM 無限 SF14）も3番手まで浮上。そして開始、10分を過ぎるとNo.34 小暮卓史（DRAGO CORSE SF14）が1分56秒184を出して、トップに立つ。小暮はさらに1分55秒992と一足先に1分55秒台に突入する。
　セッションの折り返しを迎えて、小暮からトップを奪ったのはNo.3 ジェームス・ロシター（FUJI×D'station KONDO SF14）で1分55秒588。さらにNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ（LENOVO TEAM IMPUL SF14）も4番手に上がり、トップ5はNo.3ロシター、No.34小暮、No.8可夢偉、No.19デ・オリベイラ、No.2ロッテラー。ウェット路面ではトヨタ勢に元気があるようだ。

No.3 ジェームス・ロシター

　セッション後半は雨も小康状態となり、路面が少しずつ乾いていく難しい状況になる。残り10分ほどで、昨日の予選は屈辱のQ1落ちとなったNo.20 アンドレア・カルダレッリ（LENOVO TEAM IMPUL SF14）が1分55秒603で2番手へ。その直後に、小暮が1分55秒419を叩き出し、再度トップを奪う。ラスト5分、通常なら最後の確認のため各車が精力的に走り込む時間だが、走行ラインの一部などが乾きアタックには向かない状況。レインタイヤが傷んでいるマシンもあるようだ。その中、ロシターと可夢偉、No.64 中嶋大祐（NAKAJIMA RACING SF14）が積極的に走り込む。可夢偉は完全な1周を作らなかったためタイムアップはなかったが、ロシターは1分55秒558とわずかにタイムアップ（ポジション2番手と変わらず）。大祐は1分55秒566として、3番手に飛び込んだ。
　これで決勝日午前のフリー走行が終了。トップは小暮卓史と、このセッションもHondaエンジンユーザーが最速。2番手以降トップ6はロシター、大祐、カルダレッリ、可夢偉、デ・オリベイラとなった。ロッテラー、一貴は9、10番手。ポールポジションの山本は12番手。予選2位のNo.41 ナレイン・カーティケヤン（DOCOMO DANDELIAN M41S SF14）は15番手に留まった。
　フリー走行後15分後に行われたサーキットサファリ（15分間）では、走行ラインがかり乾いたので、スリックタイヤを試すマシンもあった。

　決勝を占うのがこのフリー走行2回目だが、コース状況からこの順位がどれくらいの意味があるのかはまったく分からない。午前10時30分時点で雨は止んでおり、路面はほぼドライとなった。しかも天気予報もものによって曇りと雨と分かれている状況だ。果たして、決勝はウェットか、ドライか？　レース中の雨はあるのか
　運命のレーススタートは午後3時ちょうどとなる。

No.64 中嶋大祐

決勝の目標としては表彰台まで行きたい

フリー走行2回目 トップタイム
No.34 小暮卓史（DRAGO CORSE SF14）

　ん〜、朝は雨でしたし、みんなもどういう状況だったか分からないので…。レースも雨が降るわけじゃないですし、何とも言えないですね。これから晴れて、また夕方に降るような予報なんで。でも、レースは雨なら雨でおもしろいと思うんですけどね。ポジションがポジション（予選13位）なんで。
　ホントはそれより昨日の予選が悔しくて…。Q2で飛び出して、タイムがでなかったんです。デグナー2つ目で飛び出して、次の周、もう1回行ったんですけど、もうタイヤも壊れてしまっていてダメだったので、もったいないですね。クルマは悪くないですし、Q1で3番手でしたから。トップの（山本）尚貴はちょっと速かったですけどね。
　今朝の雨用セットも悪くはなかったんじゃないですか。タイムもそこそこ出ていましたし、燃料も積んでいましたし。ただ、タイヤの状況次第というのもあるので。その時の状況にタイヤがハマっていればタイムか出るような。でも、フリーをトップタイムで終わったのは気分がいいですね。流れを作るためにも、どんな状況でもトップタイムを取って行かないと。本当は予選とかでやりらなきゃいけませんね（苦笑）。決勝では、ベストを尽くして、自分の力を出し尽くして、いいレースをしたい。あくまでも目標としては表彰台まで行きたいと思っています。