2016 SUPER FORMULA
Round2 Okayama International Circuit
- Okayama International Circuit
-
公式予選 5月28日(土) /
決勝レース 5月29日(日)
岡山国際サーキット : 3.703 km
Free Practice
フリー走行2回目のトップは、ポールスタートのNo.1 石浦宏明
トヨタユーザーが上位6台を占める
No.1 石浦宏明
全日本スーパーフォーミュラ選手権・第2戦の決勝日を迎えた岡山国際サーキット。5月29日(日)の午前9時から30分間のフリー走行2回目が行われた。気温21度、路面温度24度、曇り空が上空一面に広がるという、前日とほぼ変わらないコンディションの中、全19台の車両が午後からの決勝に向けて、最終チェックを行なっている。
セッション開始とともに次々とコースに向った19台の車両。決勝用セットの確認はもとより、気になる天候の行方も考慮しつつどのようなメニューを消化するのか。各チームとも30分という限られたセッションに挑むこととなったが、まず開始10分後にトップタイムをマークしたのは、No.7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)。真っ先に1分16秒台に入ると、その翌周もベストラップを更新。1分16秒323を刻んだ。ところがその矢先、カーティケヤンはアトウッドカーブでコースアウト、グラベルに捕まってしまう。結果、車両回収のために赤旗中断となり、ちょうど多くのドライバーが自己ベストタイムを更新しはじめた状況に水を挿してしまった。
セッション再開は7分後の午前9時18分。残り時間は13分、再びコースに向った車両の中からNo. 1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が大きくポジションアップ。1分16秒256のタイムでトップを奪い、このままフリー走行を終了。岡山戦2連勝実現に向けて好調さをアピールすることとなった。2番手に留まるカーティケヤンを挟み、3番手にはNo. 8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)が浮上。前日のフリー走行でクラッシュ、予選も17番手に留まっている可夢偉が抜きどころの少ない岡山をいかに攻略し、どのような反撃を見せるのか気になるところだ。
No.8 小林可夢偉
一方、安定したラップタイムを見せていたのが、4番手でセッションを終えたNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)。予選12番手と本人にとって納得いかないポジションからのスタートにはなるが、1分16秒台後半のタイムを淡々と刻み続け、決勝での躍進を静かにアピールすることとなった。以下、予選3番手のNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、その僚友No.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)と続き、上位6台をトヨタエンジンのドライバーが占め、Hondaユーザートップは7番手のNo.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)だった。また、セッションが終わると、全車がグリッド上でスタート練習を実施。午後の天候を想定して、スタートのやり方などを試していた。
フリー走行が終わったサーキットでは、ポツリポツリと雨が降り始め、今後の雲行きが気になるところ。レースでレインタイヤを装着することになれば、今シーズン初、そしてもちろんヨコハマタイヤにとっても初のウェットレースとなるだけに、不確定要素も広がる。いずれにせよ、開幕戦とはまた異なるドラマが待ち受けている。
No.36 アンドレ・ロッテラー
- 今日のレースは面白くなると思いますし、頑張ります
フリー走行2回目 トップタイム
決勝が雨っぽいので、朝のフリー走行は、完全ウェットじゃないですけど、ドライセットではない状態で走りました。ちょっと雨っぽいセットにしたら、ドライの中でどうなのかなというのを見たり、スタート練習を結構やったり。スタート練習も、ドライっぽくだけではなく、ウェットだったらこんな感じかなっていうのも見たくて。なので、いつものようにグルグル走るというよりは、色々な確認をしたというのがメイン。その中で、意外と一発のタイムも出ました。普通に満タンにしていたので、そのままのペースでは走れなかったですけど、自分たちがテストしたいことはテストできましたし、安定ラップも悪くなさそうだったので、順調に行ったかなと思います。
No.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
スタートに関しては、雨だとクラッチの離し方に違いもあります。また、僕は去年、雨の中でもパドルを片側しか使っていなかったんですけど、今日は両手も練習したり、色々試して、いい感じになりました。ただ、雨になったら、誰もヨコハマタイヤでスタートしたことがないので、やってみないと分からないんじゃないですかね。僕自身、岡山では、雨の時もいつも速いので、1人で走る分には後続を離して行ける自信はあります。でも、テストでも雨ではみんな飛び出していましたし、状況によってはコース上に留まるのも大変になるかも知れない。その辺はやってみないと分からないですよね。いずれにしても、見ている人にとって、今日のレースは面白くなると思いますし、頑張ります。