SUPER FORMULA Logo

SUPER FORMULA Official Website

JapaneseEnglish

2016 SUPER FORMULA

Round3 Fuji Speedway

  • Fuji Speedway
  • 公式予選 7月16日(土) / 決勝レース 7月17日(日)
    富士スピードウェイ : 4.563 km

Free Practice

Result Review

フリー走行2回目のトップは、No.37 中嶋一貴
トップ5がトヨタユーザー。ホンダ勢ではNo.41 バンドーンがトップ

image

No.37 中嶋一貴

全日本スーパーフォーミュラ選手権・第3戦の決勝日を迎えた富士スピードウェイ。7月17日(日)の午前8時45分から30分間のフリー走行2回目が行われた。気温22度、路面温度23度、どんよりとした曇り空がサーキットを包む中、ウェット宣言下でのセッション開始となる。予選日まで終始レインタイヤでの走行が続いたが、このセッションからようやくドライタイヤでの走行が可能となり、決勝に向けて各車、慌ただしく最終準備を進めることになった。

08:45-09:15 天候:曇 コース:ウェット

開始時刻に合せ、次々とピット出口に向った19台の車両。セッションの最初は、多くのチームが、次戦・もてぎ大会に持ち越すため、スリックタイヤのスクラブを立て続けに行う。そのため、ピットレーンはタイヤ交換作業で非常に慌ただしい状態となる。その後は、レインタイヤに戻して走るドライバー、スリックのまま走行を続けるドライバーと、チームによって判断が分かれた。前日の予選で自身初となるスーパーフォーミュラでのポールポジションを獲得したNo.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)はスクラブ作業は行わず、序盤はレインタイヤで周回を重ねた。

雨は降っていないものの、コース上はまだウェットコンディション。日差しもないためか、走行ラインが乾くまでに至らず、コーナーによってはまだ車両後方から水煙が上がる状態だった。いわゆる“ミックスコンディション”と呼ばれる中、レインタイヤでバンドーンが1分41秒台でトップタイムをマーク。それを追うように各車も次第にタイムアップ。午前9時前には40秒台を切る車両が出始め、No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)が1分37秒290でトップに立ち、バンドーン、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)、No.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)らが続いた。

photo
No.1 石浦宏明

この頃から、レインタイヤを装着していたドライバーたちもスリックタイヤへと交換。決勝を想定してセットアップを確認したいところだったが、No.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)がトップタイムを更新した直後、チームメイトのNo.2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)がプリウスコーナー立ち上がりで挙動を乱してスピン。エンジンが止まったため、午前9時9分、セッションが赤旗中断となった。再開はその4分後。残り2分の僅かな時間ながら、各車が慌ただしくコースへと向かった。そんな中、No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)が300Rでクラッシュ。ガードレールにぶつかり、車両に大きなダメージを負ってしまったが、幸い、大祐は自力で車両を離れている。

セッションは、ラスト1周でNo.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)が1分31秒474でトップタイムを更新。これに予選2番手スタートの石浦、予選3番手のNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が続き、好調さをアピール。一方、ポールポジションのバンドーンは6番手のタイムだった。

photo
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

薄曇りが続く富士スピードウェイ。天気予報によると、雨のレースになる可能性は低いものの、前日の予選同様、先の読めない展開になりそうな気配は依然として高い。ローダウンフォース仕様でのドライコンディションによる戦いの行方が気になるところだ。

決勝もこのコンディションであれば、追い上げて行ける

フリー走行2回目 トップタイム
37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)

photo とりあえず、路面さえ乾いてくれば、スリックタイヤでしっかり熱も入っていましたし、フィーリングは悪くなかったですね。最初にタイヤのスクラブをした後、レインタイヤに戻した選手もいましたが、僕はずっとスリックでした。スリックで行けるだろうなとも思いましたし、その状況でのレインとの差も見たかったので。最初の周はレインより2〜3秒遅かったですけど、翌周からはタイムを逆転できましたし、スリックで問題なかったと思います。朝は、時間も限られていますし、とにかく走り続けるしかなかったですね。路面もどんどん乾いてくるので、ただ走っているだけ。それでも、今のコンディションでは、フィーリングが良かったので、ここからどうしようかなという感じです。セッション中に何かセットアップを変えられたわけではないですし、今走った結果でデータは取れたのでそれを見て、決勝に向けての準備をしようと思っています。
赤旗の後、セッショントップタイムを出しましたけど、あれはタイミング的に僕ぐらいしかアタックできなかったからだと思いますし、余りあのタイムに意味はないかなと思いますね。ただ、その前もいい調子で来ていましたし、黄旗でタイムが出せなかった周もあったので、ドライではすこぶる調子が良かったです。決勝もこのコンディションであれば、追い上げて行けるんじゃないかと思いますよ。