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2016 SUPER FORMULA

Round5 Okayama International Circuit

  • Okayama International Circuit
  • Race1予選, Race1決勝 9月10日(土) / Race2予選, Race2決勝 9月11日(日)
    岡山国際サーキット : 3.703 km

Race

全日本スーパーフォーミュラ選手権 第5戦 Race1
No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が初優勝!!

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No.41 ストフェル・バンドーン

 当初予定されていたオートポリス戦が、九州での震災の影響でキャンセルとなり、その代替レースとして岡山国際サーキットで行われることになった全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦。この大会は、通常とは違うフォーマットを採用、土・日両日ともに予選と決勝が行われる。そのレース1が行われた9月10日(土)、岡山は爽やかな秋晴れに恵まれた。

2016-09-10 15:57- 天候:晴れ コース:ドライ

 午前中に行われた予選は赤旗の影響もあったが、No.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)が完璧なアタックを決め、2014年の最終戦・鈴鹿のレース2以来、約1年半ぶりのPPを獲得。2番手にNo.2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、3番手にNo.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、4番手にNo.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、5番手には前回の岡山でも表彰台を獲得しているNo.10 塚越広大(REAL RACING)と続いた。

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 午後3時30分、気温32℃、路面温度42℃というコンディションのもと、フォーメーションラップがスタート。1周の隊列走行を終えると、各ドライバーが正規グリッドに着くことになっていた。ところが、PPの一貴が自らのグリッドを行き過ぎてしまう。それにつられて、国本、バンドーン、塚越も自分のグリッドより前の位置に停止。そのため、競技団はスタートディレイを決定した。この原因を作った一貴は、最後尾グリッドへの降格というペナルティーを課せられた。また、レース距離も2周減算。当初予定されていた30周ではなく、28周で争われることとなる。

 仕切り直しのフォーメーションラップがスタートしたのは、午後3時54分。この時、一貴は停止して待つことを命じられ、隊列の最後尾に着く。PPの正規グリッドは空けられ、その他のドライバーは元の正規グリッドへ。国本がイン側の一番前、その斜め後ろ、アウト側の一番前にバンドーンという形で今度は無事にスタートが切られた。

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No.2 国本雄資

 ここで抜群のスタートを切ったのが、バンドーン。国本は「練習の時とはクラッチのバイトポイントが変わってしまっていた」ということで動き出しが鈍り、バンドーンの先行を許した。これに続いたのは、予選6番手につけていたNo.7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)。一貴の不在で実質5番手スタートとなったカーティケヤンは、野尻、塚越をかわして3番手に浮上してきた。スタート直後はこれに野尻、No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、No.1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、塚越というオーダー。しかし、塚越はバックストレートでオーバーテイクボタンを使って、石浦をオーバーテイクし、ひとつポジションを戻した。

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No.7 ナレイン・カーティケヤン

 トップに立ったバンドーンは、オープニングラップから猛プッシュ。1周で国本に対し1秒344の差を築く。その後も、バンドーンは少しずつギャップを築いて行った。国本もカーティケヤンに対しては、徐々に差をつけ単独走行となっている。その後方では、5周目にポジションの入れ替わりがあり、塚越がヘアピンからパイパーコーナーにかけて、オーバーテイクボタンを使いながら大祐の攻略に成功した。また、8周目には、9番手争いも激化。No.3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)にNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)が1コーナーやバックストレート先のヘアピンで並びかける。だが、ロシターは山本の攻撃を上手く防御。ポジションは明け渡さなかった。

 それ以外にも、序盤は僅差のバトルが見られたものの、レース距離が28周と短い上、岡山はフォーミュラカーにとって非常にオーバーテイクが難しいコースという特性もあり、その後は大きなポジションの入れ代わりはなし。その結果、先週マクラーレンF1から来季の正ドライバーとしてアナウンスされたばかりのバンドーンが、スーパーフォーミュラ初優勝を果たした。2位には国本が入り、ポイントリーダーに浮上。カーティケヤンは、今季初表彰台を獲得している。

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記者会見

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村岡 潔 優勝チーム監督 / 2位 No.2 国本雄資 / 優勝 No.41 ストフェル・バンドーン / 3位 No.7 ナレイン・カーティケヤン

決勝でもだんだんクルマが良くなって、いいペースで走ることができた

優勝
No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

photo スーパーフォーミュラのレースで初めて優勝することができて、本当にすばらしい気持ちだよ。ちょうど来年のF1参戦がマクラーレンホンダから決まり、そのあとの最初のレースで勝てたからなおさらうれしい。岡山入りしてからクルマの調子は良かったけれど、予選も、そして決勝でもだんだんクルマが良くなって、いいペースで走ることができたね。スタートもすごく良かった。そのままリードを築いて、いいペースをキープすることもできた。周回を重ねるごとに後方とのギャップを広げて走れたし、真っ先にフィニッシュラインを走り抜けることができて、ハッピーだね。

レースディレイになって再スタートを切ったけれど、前のグリッドが空いたことは少しチャンスになったかな。これで集中していいスタートを切ることができれば、レースをリードすることができると信じていたし、それが成功して良かったよ。明日も予選でいいポジションを手にすることが重要になってくる。僕らにはクルマのポテンシャルがあるので、ワンラップアタックを決めて、レースでも引き続きいい結果を残すことができると思うね。

新しいカテゴリーにチャレンジした年は、できる限り早いタイミングで結果を残したいと思うけれど、このシリーズは経験豊富なドライバーが多く、僕にとっては初めてのコースばかりで勉強することが多いし、しかも文化が大きく違う日本でのレースだけれど、そこでベストを尽くしたいとは思っていたよ。シーズン序盤は結果に浮き沈みが出ていたけれど、今回のような形がキープできればいいと思うね。チャンピオンシップのことを考えると、依然として僅差での戦いが続いているし、僕だけじゃなく他のドライバーも、良い時と悪い時があるようだから、誰にでもまだチャンスがあると思うんだ。今回をターニングポイントにして、いいパフォーマンスを続けて、ひとつでもたくさんポイントを獲って、それが最後にいい結果につながればいいなと思うね。
明日は同じようなミスをしないようにしたい

2位
No. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)

photo 非常に残念です。(ポールポジションスタートの中嶋一貴が最後尾スタートとなり)一番前からスタートすることができて、すごくチャンスだと思ったのですが、スタートでクラッチのバイトポイントをうまく探すことができなくて、動き出しですごく遅れ、ストフェル(・バンドーン)選手に前へ出られてしまいました。

その後のペースは、ストフェル選手が速く、徐々に離されてしまったんですが、それも何が原因かちゃんとわかっているので、明日は修正できると思います。スタートをミスったことにも原因があると思うので、しっかりと探って、明日は同じようなミスをしないようにしたいです。今日のレースでポイントリーダーになったということですが、あまり気にしていません。それよりも今日(勝てる)チャンスを逃したので、そのほうが悔しいですね。明日のレースでは、ポールポジションからスタートして優勝できるようにしっかり準備したいです。
3位の座をキープするのが一番大事だと考えた

3位
No. 7 ナレイン・カーティケヤン(SUNOCO TEAM LEMANS)

photo まずは、スーパーフォーミュラ参戦初年で優勝したストフェル選手におめでとうを言わせてください。今日の僕のレースですが、まずいいスタートが切れました。ポジションアップを狙っていたのですが、なかなか難しく、あとは自分のレースをするという形でした。クルマは徐々によくなっていったので、もっとプッシュできると思っていたのですが、結果的に前を走る国本(雄資)選手との差が大きくなってしまい、3位の座をキープするのが一番大事だと考えました。

シーズン前半は、チームが厳しい状態からスタートを切ることになって苦労してきましたが、だんだん良くなってきているし、それを乗り越えて今回はポイントを獲ることができたので、良かったと思います。このペースをキープして、もっとチャンスを得たいですね。

チームとして責任を果たせた

優勝チーム監督
村岡 潔 監督(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)

photo ありがとうございます。(チームとして)しばらく優勝していなかったのですが、ストフェルがやっと勝ってくれたというか、勝ってもらうことができたというか…。チームとして、責任を果たせたという思いが一番強いですね。シーズン前、ストフェルがうちで走るということになってから、もうスーパーフォーミュラ、そしてチームも含め、グローバルに評価されるということがあるので、それを意識していました。富士(第3戦)のポールポジションと、今回の岡山で優勝ができましたが、もう少しポールポジションを獲ってもらい、また勝ってもらわないと、やっぱりチームとしての評価はもちろん、このカテゴリーが世界からもっと目を向けてもらうには、後半たくさん勝ってもらって、みなさんの目がこっちに向くようにしたいですね。

思うに、チームの野尻(智紀)君がいて、今回2位の国本(雄資)君がいて、そしてストフェルというふうに、若手で表彰台をまとめるというのが一番絵になるので、そういう形になっていけばいいなと思います。