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2016 SUPER FORMULA

Round6 SPORTSLAND SUGO

  • SPORTSLAND SUGO
  • 公式予選9月24日(土) / 決勝レース9月25日(日)
    スポーツランドSUGO : 3.704 km

Free Practice

Result Review

No.19 オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が、トップ。
トヨタエンジンユーザーがトップ6を独占。

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No.19 ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ

9月24日、全日本スーパーフォーミュラ選手権・第6戦の予選日を迎えた宮城県・スポーツランドSUGO。前日の専有走行は、薄曇りの中でのセッションとなったが、午前9時から始まった1時間のフリー走行は、爽やかな秋空が広がる一方、前夜に降った雨の影響でまだコースが完全に乾いていないことから、ウェット宣言下でのスタートとなった。

2016-09-24 天候:曇り コース:ウエット/ドライ  気温:22度 路面温度24度

 気温22度、路面温度24度の中、ピットロード出口で待機していた車両はNo. 3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、No.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)、No.20 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)のわずか3台。うち、ロッテラーだけがスリックタイヤを装着、ダンプコンディションの中、クルマを時にスライドさせながら周回を続けた。また、3台に続いてNo.18 中山雄一(KCMG)、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)、No. 4 ウィリアム・ブラー(KONDO RACING)、そしてNo.65 ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)の計5台がさらにコースへと向かい、まずは8台による走行が始まった。コース上は場所によってまだウェット状態で、シケインでは水が流れているためか、ロッテラーを除く7台はアウトラップを済ませると一旦ピットイン。タイヤ交換練習や微調整後に再びコースへ戻った。

 開始10分を過ぎると、全車が一度はピットを離れ、クルマや路面のコンディションを確認。タイムを削り始める。その中から真っ先に1分7秒前半のタイムをマークしたのが、No.41 ストフェル・バンドーン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。1分07秒296でトップに立つ。No.34 小暮卓史(DRAGO CORSE)、No.37 中嶋 一貴(VANTELIN TEAM TOM'S)らもこれに続いた。だが、5分と経たないうちにロッテラーが1分06秒995をマーク。トップを奪還すると、これに後押しされたように6秒台へとタイムアップするドライバーが続出。トップのロッテラーから暫定8番手のNo. 2 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)までが0.936秒内に収まる形となった。

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No.37 中嶋一貴

 さらに、セッション折り返しを前にトップ争いが激化。まず、デ・オリベイラが1分06秒892、さらにバゲットが1分06秒827、間髪おかずNo.10 塚越広大(REAL RACING)が1分06秒536と目まぐるしくトップタイムが変わり始める。その中で真っ先に05秒台に近づいたのは、ロッテラー。1分06秒077秒を叩き出し、好調ぶりをしっかりアピールした。この時点で2番手は、1分06秒412のNo.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)。3番手にNo. 8 小林可夢偉(SUNOCO TEAM LEMANS)が1分06秒446で続いたが、セッション終了まで20分が近づくと、トップタイムのターゲットが6秒台前半から5秒台へと推移する。

 まず、一貴が1分06秒199で2番手に浮上すると、残り20分を切った時点でデ・オリベイラが1分06秒135でこれを上回り、2番手に浮上。さらに前日の専有走行でトップタイムをマークした関口が1分06秒051でロッテラーのタイムを破ってトップを奪取する。その後、セッションの残り時間が15分の時点で、早目にニュータイヤを装着した中山が初の05秒台となる1分05秒982をマーク。だが、その後、アタックを続けていたデ・オリベイラがユーズドタイヤながら1分05秒668を出し、トップを奪い返した。

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No.8 小林可夢偉

 最終的には、このタイムがフリー走行1回目のトップタイムとなり、セッションは終了。だが、チェッカーまで5分を切ってもなお激しいタイム合戦が見られることに。その結果、ニュータイヤを装着して自己ベストタイムを更新した一貴が1分05秒856で2番手、3番手にユーズドタイヤのラストアタックで1分05秒953とタイムを削った可夢偉が続き、4番手にはやはり最後にニュータイヤで1分05秒958ををマークしたロッテラー。5番手の中山も、1分05秒974までタイムを縮める健闘。前日トップだった関口は、6番手となった。このセッションでは、トヨタエンジンユーザーがトップ6を独占。Honda勢のトップは7番手の大祐だった。一方、ニュータイヤを装着せずに走行を終えた車両も多く、午後からのノックアウト予選では、また異なる様相を見せる可能性も高い。これまでレースごとに、異なる勝者を生み出してきた戦いは、よりいっそう厳しくなりそうだ。

クルマの方向性はいいと思うし、予選に向けては自信がある

フリー走行1回目 トップタイム
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)

 クルマは昨日よりも良くなったよ。何ヵ所か進歩した部分があるし、昨日あった問題の原因も掴めた。昨日は、多くのコーナーでオーバーステアが出ていたし、幾つかのコーナーではアンダーステアだった。そこからすべての部分で少しずつ良くなったんだ。まだ完璧じゃないけど、かなりニュートラルになった。今朝トップタイムだったのはハッピーだ。他のドライバーよりもコンマ2秒、前に行けたからね。朝のセッションでは、ユーズドタイヤでトラフィックに引っ掛かることなく、クリアラップを取れた。ニュータイヤを履いたら、タイム自体はもう少し上がったかもしれない。だけど、僕はそれ以上にトラフィックを懸念した。ニュータイヤを履いても、トラフィックがあったらタイムは出ないからね。今年のスーパーフォーミュラはフリー走行はフリー走行、予選は予選で違ってくる。僕のクルマの方向性はいいと思うし、予選に向けては自信があるよ。だけど、予選ではトラフィックが問題になってくるし、赤旗が出たりすることもある。僕らは、そういう罠にはまらないように確実に行かないとね。