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2017 SUPER FORMULA

Round5 Autopolis

  • Autopolis
  • 公式予選 9月9日(土) / 決勝レース 9月10日(日)
    オートポリス : 4.674 km

Free Practice

Result Review

No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)が、ソフトタイヤでトップにつける

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No.3 ニック・キャシディ
(KONDO RACING)

 9月10日(日)、金曜日から続く秋晴れの中、午前8時50分から30分にわたって全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦のフリー走行2回目が行われた。今回のオートポリス戦では、前回もてぎ戦に続いてソフト、ミディアムと2スペックのタイヤを使用する。その決戦前最後のセッションということで、各チームは、主にソフトタイヤの性能低下が何周ぐらいで起こるのか、また決勝用レースセットアップの見極めを実施。さらに、クルマに対するピット位置が違うことから、通常のサーキットとは逆の動きになるピット作業練習など最後の調整に取り組んだ。その中で、No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)がセッション序盤にトップタイムをマーク。以下、No.64 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)、No.20 ヤン・マーデンボロー(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.18 小林可夢偉(KCMG)、No.19 関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、No.10 塚越広大(REAL RACING)と続いている。タイミングこそ違えど、各車ソフトタイヤを装着して自己ベストタイムをマークしている。

2017-09-09 天候:晴れ コース:ドライ 気温:24度 路面温度:28度

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 前日の予選日に続き、決勝の朝もオートポリスの上空には青空が広がり、絶好のレース日和に恵まれる。眩しい陽射しを浴び、気温は24℃、路面温度は28℃まで上昇。午前8時50分からのフリー走行セッション開始前から、No.1 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGINGの)を先頭に、僚友のNo.2 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)、さらにNo.37 中嶋一貴(VANTELIN TEAM TOM’S)とNo.36 アンドレ・ロッテラー(VANTELIN TEAM TOM'S)、No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)とNo.41 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、大祐、No.16 山本尚貴(TEAM MUGEN)らがピットロードに整列。この中で石浦と山本がユーズドのミディアムタイヤを装着。ピット出口がオープンされると次々にコースへと入った。その後、他のドライバーたちも続々とコースへ。その中で、No.15 ピエール・ガスリー(TEAM MUGEN)、No.4 山下健太(KONDO RACING)もユーズドのミディアムタイヤを装着。合計4台がミディアム、その他はソフトで走り始めたが、全19台のうち、多くの車両がアウトラップを済ませると一旦ピットロードへ。スタート練習や、燃料補給&タイヤ交換などピット作業のシミュレーションを行っていた。

 セッション序盤、ソフトタイヤに関しては、予選でワンアタックしたタイヤ、あるいは前戦から持ち越してかなり周回を重ねたタイヤと、チームによって装着しているタイヤが分かれた。その中で、決勝に向けてのセットアップや、タイヤの耐久性の確認など、チームによってメニューが分かれていたようだ。セッション開始から約6分、まず1分30秒台を切ってトップに出たのが可夢偉。ユーズドのソフトタイヤで1分29秒901をマークする。するとその2分後にはキャシディが1分28秒558を叩き出し、トップに浮上。また直後にマーデンボローが1分29秒831で2番手につけた。

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No.64 中嶋大祐(TCS NAKAJIMA RACING)

 開始から10分を過ぎると、スタート時に装着したタイヤから異なるスペックに交換する車両が現れ始めたが、ミディアムタイヤを装着せずにソフトタイヤだけでチェッカーを迎えた車両も見受けられた。その中で、ソフトタイヤで比較的ロングランを行っていたロッテラーや国本などは安定したラップタイムを刻み続け、決勝に向けて順調であることを思わせる走りを見せていた。

 セッション後半に入るとベストタイムの更新はほとんど見られず、ポジションにも動きはなかったが、残り5分の時点で大祐が1分29秒006と自己ベストを更新して2番手へと浮上。キャシディのトップは変わらずだったが、続く2番手から5番手までが1分29秒台のタイムをマークしている。なお、チェッカー直前にマーデンボローが最終コーナーでコースアウトし、ストップ。他のドライバーたちは、チェッカー後に行われたスタート練習に向かったが、マーデンボローだけはこの練習に加わることができなかった。

 この後、決勝のフォーメーションラップは午後1時5分にスタート。各車が、どのように2スペックタイヤを用いて54周の戦いを展開するのか。チーム戦略と駆け引きが大きなカギを握る一戦となるのは間違いなく、見どころ満載のレースとなるはずだ。

レースのペースに問題はない

フリー走行1回目 トップタイム
No.3 ニック・キャシディ(KONDO RACING)

どれぐらい燃料を積んでいたのかは分からないけど、トップタイムを出した時、実はスクラブタイヤでブレーキの焼き入れをしていたんだ。今回、新しいブレーキがあるから。それで1周焼き入れをしたら、あのタイムが出たんだよ。ベストタイムを出そうとしてプッシュしたとかそういうことではなかったんだ。その部分を除いたセッションでのクルマの仕上がりは悪くなかったと思う。僕らは昨日の朝、ソフトタイヤで結構走り込んでいて、今朝も20周したタイヤで走り始めたんだけど。ただ、トップ5とかトップ3のグリッドに行かなきゃダメだったよ。昨日の朝のフリー走行で、僕はすごく早い段階でソフトタイヤをつけたけど、それでも可夢偉選手や野尻選手とほぼ同じタイムだったから、Q3だけでなく勝負になると思っていたし、トップ3を目標にしていたんだ。なのに、あの赤旗でタイムを出せなかったから、ガッカリだったね。レースのペースに問題はないと思うし、スピードという意味ではレースに向けて自信はある。だけど、問題は16番手スタートっていうこと。だから何かしらトライしないとね。あと、レースではタイヤに付着するピックアップも大きな問題だ。今朝もコース上にものすごくたくさんのタイヤかすが落ちていて、みんなそれを拾っていたと思う。作戦として、2ピットはありえると思うよ。もちろんスタート1周後の状況にもよるだろうけど。でも、後方からの追い上げだから、あらゆる選択肢を考えているし、ペース自体はいいわけだから、何とかしたいよね。