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SP Fuji Speedway

  • 公式予選:2010年11月12日(金)
    決  勝1:2010年11月13日(土)
    決  勝2:2010年11月14日(日)
  • 富士スピードウェイ:4.563 km

Race

FUJI SPRINT CUP・フォーミュラ・ニッポン第1レースロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が独走優勝。
大嶋(PETRONAS TEAM TOM’S)が2位でTEAM TOM'S 1-2フィニッシュ

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2010-11-13 □天候:晴れ |コース:ドライ|気温16度/路面温度20度

 昨日に引き続き、晩秋にしては温かな1日となった11月13日(土)、静岡県・富士スピードウェイで「JAF Grand Prix SUPER GT & Formula NIPPON FUJI SPRINT CUP 2010」のメインイベントのひとつ、フォーミュラ・ニッポンの第1レースが行なわれた。このレースでフロントロウからスタート、独走で優勝を果たしたのはNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)。チームメイトのNo.37 大嶋 和也(PETRONAS TEAM TOM’S)が2位に入賞し、PETRONAS TEAM TOM’Sはフォーミュラ・ニッポンで初となる1-2フィニッシュを達成した。これに続いたのは、No.10 塚越 広大(HFDP RACING)。塚越は、今季第2戦以来の表彰台獲得となった。

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 オープニングセレモニーが終わり午後0時45分、フォーミュラ・ニッポンのフォーメーションラップがスタート。この時点では気温16℃、路面温度20℃ と、この時期にしては比較的温かなコンディションとなった。1周の隊列走行を終え、全車が正規グリッドに着くと、シグナルオールレッドからブラックアウト。15台のマシンが一斉に、1コーナーに向けてアクセルを踏み込んだ。ここで抜群の動き出しを見せたのが予選2番手のロッテラー。そのロッテラー以上の動き出しで予選6番手のNo.16 井出 有治(MOTUL TEAM 無限)が、1コーナーまでに2番手に浮上する。さらに、予選3番手の大嶋、予選4番手の塚越が順当に続き、予選8番手のNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が、5番手までポジションを上げてくる。一方、初のポールポジションを獲得したNo.7 ケイ・コッツォリーノ(Team LeMans)は大きく出遅れ、1コーナーまでに7番手までポジションを落とす。しかもダウンフォースを削ったセットアップで決勝にも臨んだため、その後も苦しい展開となった。

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 その後、序盤は随所でハプニングが発生。オープニングラップの300Rでは、後方からスタートすることになったNo.1 ロイック・デュバル(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がコースアウト。さらに2周目のダンロップコーナーでは、デュバルがNo.8 石浦 宏明(Team LeMans)とNo.29 井口卓人(DELIZIEFOLLIE/CERUMO・INGING)を巻き込みながらクラッシュ。右リヤタイヤにダメージを負い、そのままリタイヤすることになった。今年、ドライバーズタイトルを獲得したNo.19 J.P・デ・オリベイラ(Mobil 1 TEAM IMPUL)も、序盤にNo.18 平中 克幸(KCMG)と接触。フロントウィングにダメージを負い、その後は全くペースが上がらなかった。

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 上位の争いでは、2周目の1コーナーで大嶋が井出をオーバーテイクし2番手に浮上。TEAM TOM’Sの1-2体制を築く。3周目の1コーナーでは塚越も井出をとらえ、3番手に浮上した。その間トップのロッテラーは、ただ一人1分26秒台のタイムを連発しながら後続を引き離す。レースの折り返しとなる11周を終えたところでは、早くも5秒以上のセーフティーマージンを稼いでいた。また大嶋と塚越の差も次第に開き、大嶋も単独走行となる。トップ2台は、そのまま危なげなく走り切り1-2フィニッシュを果たした。その後方ではレース後半、井出が塚越に迫る。なかなかペースを上げられない塚越は防戦一方となったが、何とか最後までポジションを守って3位入賞。井出が今季自己最高位となる4位に入った。以下、終盤小暮とのホイール・トゥ・ホイールの激しいバトルを見せ、オーバーテイクに成功したNo.20 平手 晃平(Mobil 1 TEAM IMPUL)が5位、小暮が6位。以下、No.2 伊沢 拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、スタートでポジションを落としたものの、その後目の醒めるようなオーバーテイクを見せたNo.31 山本 尚貴(NAKAJIMA RACING)、コッツォリーノ、No.3 松田 次生(KONDO RACING)までがポイントを獲得している。

 

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2位 大嶋 和也 / 1位 アンドレ・ロッテラー / 3位 塚越 広大

明日も同じストーリーになるといいな
Race1 優勝:No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)
 いつもこういう風に独走でレースできると楽なのにね(笑)。たとえクルマの状態が100%でなくても自分の走りだけに集中出来るし、安定したラップを刻むことが出来るから。とにかく第1レースは一番前からいいスタートを切って、トップに立ってからはドライビングを楽しめたよ。そのおかげで安定して、1分 26秒台のラップタイムを刻み続けることが出来たからね。第2レースは、ポールポジションからスタートすることになるけど、今日と同じストーリーになるといいなって思っている。目標はとにかく勝つっていうことだけだよ。今回はたくさん賞金が出るって聞いているし、第2レースでも賞金を取って、チームと山分け出来るといいよね(笑)。それがチームのハードな仕事ぶりに対する報いだと思うから。もちろん僕にも賞金は必要だよ(笑)。誰もが賞金が必要だと思っているに決まっているじゃないか。
第1レースで結果を出せたのは良かった
Race1 2位:No.37 大嶋 和也(PETRONAS TEAM TOM’S)
 スタートは無難に決めましたが井出さんには抜かれて……でも、井出さんの1周目のペースが良くなかったんで、「この周使う」と決めて、最終コーナーで合わせてオーバーテイクシステムを使って上手く抜けました。ただ、その後のペースが上がらなかったので、明日に向けてはその辺のバランスをもう少し変更して行きたいですね。後ろのペースを気にしながら走っていたんですけど、同じようなペースだったので、ミスは出来ないなと思っていました。そのまま走り切れて良かったです。第1レースで初めてTEAM TOM'Sが1-2フィニッシュできたのはまあ、良かったんじゃないですか。ただ、前について行きたかったのに、なかなかついていけなかったのは悔しかったです。アンドレがやっぱりダウンフォースのないクルマで、速いんですよ。その辺、もう少しバランスを合わせて、走りももう少し研究して、第2レースはもう少し速く走れるようにしたいです。後ろから追い上げなくちゃいけないので、このダウンフォースで上手く走れるようにバランスを合わせていきたいですね。でも、第2レースの予選が後ろの方なので、第1レースでちゃんと結果を出せたのは良かったです。1-2だったので、舘さんは相当儲かったと思いますよ (笑)。僕は数10万ですけど、舘さんはン百万でしょうね(笑)。
今日の反省をふまえて、明日またいいレースを
Race1 3位:No.10 塚越 広大(HFDP RACING)
 スタートは、自分的には上手く行ったんですけど、井出さんには抜かれちゃって。でも、1コーナーで4番手はキープ出来ました。その後、早目に仕掛けないといけないと前に逃げられちゃうと思ったので、あのタイミングで井出さんを1コーナーで抜けたのは良かったと思います。レース後半はなかなかタイムを上げられなくて前は離れていくし、後ろからは追いつかれて大変だったんですけど、何とか最後まで耐えられました。ちょっと苦しかったですね。自分のベストで走っていれば抜かれることはないと思ってプッシュし続けましたけど、もう少し前に近づいて行きたかったですね。少しでもチームに恩返しできたら嬉しいですし、第2レースでは3番手からのスタートになるので、もう少し賞金を稼げるように頑張ります。とりあえず今日の反省をふまえて、明日またいいレースが出来るようにするだけです。
1-2フィニッシュというのは本当に、監督冥利に尽きる
Race1 優勝チーム監督:舘 信秀 (PETRONAS TEAM TOM’S)
 予選2位と3位だったので、レースの結果はもちろん1-2フィニッシュにしてくれればいいなという期待を持っていました。アンドレは本当にスタートが上手で、いつも必ず予選よりポジションを上げて帰ってきてくれるのが当たり前になっています。そして今日もロケットスタートを決めて1位で帰ってきてくれることを期待していましたところ、やはり1位で帰ってきた、と。大嶋もすぐに2位に上がってくれて。監督としては本当に、1-2フィニッシュというのは、冥利に尽きる結果だと思っています。いつ1-2を獲ったか、前のことは憶えていません。今年は大嶋が優勝した時にアンドレが3位で、1-3というのが最近では一番いい結果だったんですけど、今日は1-2フィニッシュなので非常に気持ちが良かったです。明日は、アンドレにはもちろん優勝を期待していますし、大嶋くんがどこまで追い上げてきてくれるかを楽しみにしています。

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