2011 Formula NIPPON
No.41 塚越広大
5月14日午前、好天に恵まれた鈴鹿サーキット(三重県)で全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの開幕戦鈴鹿の予選日・フリー走行が実施された。今季の公式セッションで初のトップを記録したのは、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。
No.16 山本尚貴
今週は、11日(水)からテスト走行が行なわれていたが、ようやくドライコンディションで走ることができたのは、昨日から。しかも、セッションの時間が短かったこともあり、土曜日朝にセットアップのメニューを持ち越しているチームも多い。そういう意味では、予選前の練習走行は貴重な準備期間だ。
午前8時35分から1時間のフリー走行は、爽やかな五月晴れの中、コースがオープンされる。まずは少しでも走り込んでおきたいルーキーたちが、コースイン。マシンの感触を試していく。その後、開始から10分あまりが過ぎる頃には、全車がコースに入り、ユーズドタイヤで最初のプッシュを見せた。
ここで昨日からの好調を維持していたのは、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)やNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.16 山本尚貴(TEAM 無限)ら。今日も朝からホンダの若手ドライバーたちが速さを見せる。またNo.32小暮卓史(NAKAJIMA RACING)もここに割り込んできた。セッションが進むに連れ、ドライバーたちは路面に合わせてマシンを微調整。ニュータイヤでのアタックに向けて、着々とセットアップを仕上げて行く。
No.32 小暮卓史
そして、残り時間が6分となったところで、ほとんどのマシンが今日最初のニュータイヤを装着してコースに出た。一方、ここで1周に賭けたのは、小暮と塚越、伊沢の3人。小暮は残り時間4分、塚越と伊沢は残り時間3分まで待って、ニュータイヤでコースに出て行った。このタイムアタックで、再びトップを奪ったのは塚越。塚越は、それまでトップに立っていた山本のタイムをコンマ3秒ほど上回る1分41秒085を叩き出した。一方、1周目のタイムアタック中、デグナーでわずかにクルマが暴れた小暮は、一旦アタックを取り止め、仕切り直しで2周目のアタックへ。だが、すでにニュータイヤのグリップが落ち始めており、3番手に留まる。また、伊沢もアタック中、わずかなミスがあったのか、4番手に留まった。だが、昨日と同様、ホンダ勢がトップ4を独占。以下、5番手にNo.7 大嶋和也(Team LeMans)、6番手にNo.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)と続いた。
No.7 大嶋和也
午後からの予選でも、ここまでと同様、ホンダ陣営が上位を独占するのか。あるいはトヨタエンジンユーザーが、ここで気を吐くのか。緊張のノックアウト予選は、見逃せない展開となりそうだ。