2011 Formula NIPPON
No.7 大嶋和也
5月15日午前、鈴鹿サーキット(三重県)は昨日に引き続き、五月晴れに恵まれた。まだひんやりとした朝の爽やかな空気の中、フリー走行が行なわれた。そこでトップタイムを記録したのは、予選9番手から逆転を狙うNo.7 大嶋和也(Team LeMans)だった。
No.32 小暮卓史
このセッションは、先に行われたスーパーバイクの走行で中断があったため、当初の予定から10分遅れの午前8時55分に開始。各チームはこの30分間のセッションで、決勝に向けてのシミュレーションを行なっている。ここでトップタイムをマークしたのは、No.7 大嶋和也(Team LeMans)。2番手にはNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、3番手にはNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。以下、No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、昨日初ポールポジションを獲得したNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)と続いている。
気温21度、路面温度27度というコンディションの中、ピット出口がオープンされると、ほとんどのマシンが間もなくコースイン。半分ほどのマシンは、アウトラップを終えるとピットに戻り、ピット作業の練習を行なう。
No.36 アンドレ・ロッテラー
一方、すぐに連続周回に入るマシンも。ここで序盤にトップタイムを出したのが大嶋。ロッテラーもこれに続く。予選上位のドライバーは、小暮が1分43秒台後半のタイムを連発。山本は1分44秒後半から45秒台前半で周回を重ねる。予選4番手のNo.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)は、最も長く連続周回を行い、やはり1分44秒台後半から45秒台前半で揃っていた。また、ルーキーのNo.10 小林崇志(HP REAL RACING)が8番手に食い込む健闘を見せた。
この走行の中では、どのドライバーがどれぐらいの燃料を搭載していたのか。また何周したタイヤを装着していたのか。このあたりはチームの作戦の一部だけに外からは分からない。もちろん、その状況によってセッションでのベストタイムも大きく変わってくるから、ここでの速い遅いは正確なものさしではない。だが、このセッションの結果を見て、各陣営が今まさに決勝での作戦に頭を悩ませているのは間違えない。大嶋の作戦は、ポールの山本は燃料をどれだけ積むのか…。あと数時間のちには、その手の内が明らかになることだろう。誰の作戦が最も優れているのか。それが決勝レースの見所のひとつだ。スタートは13時45分、周回数38周で行われる。