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2011 Formula NIPPON

Round1SUZUKA CIRCUIT

  • Suzuka Circuit
  • 公式予選
    決  勝
  • :2011年5月14日(土)
    :2011年5月15日(日)
  • 鈴鹿サーキット:5.807 km
    決勝レース:38 Laps [220.666 km]

Qualifying

被災地にビッグプレゼント!
No.16 山本尚貴(TEAM 無限)が自身初のポールポジションを獲得!!
先輩とチャンピオンを抑えた激走。国本雄資がルーキー唯一のQ3進出!

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No.16 山本尚貴

5月14日午後、鈴鹿サーキット(三重県)で全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの開幕戦鈴鹿の公式予選が行われた。2011年初の予選でNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)が、自身初となるポールポジションを獲得した。

2011-05-14
Q1 13:30-13:50 天候:晴 コース:ドライ 気温:24度 路面温度:30度
Q2 14:00-14:07 天候:晴/雨 コース:ドライ/ウェット 気温:23度 路面温度:29度
Q3 14:17-14:24 天候:晴/雨 コース:ドライ/ウェット 気温:24度 路面温度:31度

突然の雨にQ2は慌ただしい走行となる

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No.32 小暮卓史
 昨年と若干方式が変わり、Q2とQ3のセッションが10分から7分へと短縮された今年の予選は、アタックに出て行くタイミング勝負がより重要。誰がいつピットを後にするのかという緊迫感が高まった。その緊張の予選で見事、自身にとっても初のポールポジションを獲得したのは、参戦2年目のNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)。TEAM 無限にとってもフォーミュラ・ニッポン初のポールとなる。2番手には、山本にとっては去年のチームメイトだったNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)。3番手には、昨日のテストからトップタイムを連発していたNo.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)と続き、ホンダエンジン勢がトップ3を独占。ディフェンディング・チャンピオンのNo.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)は4番手に留まる。また、ルーキーでは、No.33 国本雄資(Project μ/cerumo⋅INGING)が唯一Q3に進出。予選8番手から明日のスタートを切ることになった。
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No.41 塚越広大
 予選のQ1セッションが開始されたのは、午後1時30分。この時点で天候は晴れ。気温は24度、路面温度は30度というコンディションの中、コースがオープンされると多くのドライバーはユーズドタイヤでコースイン。一部の選手は、Q1で2回のアタックを敢行するべく、最初からニュータイヤでコースへと入って行った。その後、マシンの状態を確認したドライバーも、最初のニュータイヤでのアタックを終えたドライバーも、一旦ピットイン。セッションの残り時間が8分を切ったあたりで、No.62 嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsport)が真っ先にコースへと入ると、その2分後からは、多くのマシンが続々とピットを後にし、タイムアタックを行なった。
 ここで、まずトップに立ったのは塚越。チームメイトのNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)がそれに続く。しかし、間もなく山本が、塚越のタイムをコンマ4秒ほど上回る1分41秒073を叩き出してトップに立った。さらに、小暮が、塚越を上回り2番手に浮上。王者・オリベイラも3番手に滑り込んだ。一方、このセッションで思うようにタイムを伸ばせず、Q2に進出できなかったのは、No.8 石浦宏明(Team KYGNUS SUNOCO)、No.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)。ルーキーのNo.3 アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)と嵯峨もここで敗退となった。
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No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ

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No.40 伊沢拓也
 Q2が開始されたのは、午後2時ちょうど。しかし、Q1後のインターバルに、西コースから雨がパラつき始める。この雨は、セッションが開始されるとメインストレートあたりでもパラついた。そのため、どのドライバーも早目にコースイン。全車、ニュータイヤでのアタックに入る。しかし、ピットアウトのタイミングが重なってしまったため、コース上では渋滞も発生。そのため、自分のリズムで走れないドライバーも出てきた。そんな中、真っ先にコースに入ったQ1トップの山本は、若干雨の影響を受けつつも、まずはトップに立つ。これに、オリベイラ、塚越、伊沢と続いた。ここで路面と渋滞の状況を見て、アタックを1周遅らせたのは小暮。アタックに入った小暮は、区間最速をマークし続けて、一気に1分40秒853までタイムアップ。Q2のトップを奪っている。これに続いたのは、山本、オリベイラ、塚越、伊沢、No.2 平手晃平(TEAM IMPUL)ら。一方、Q3進出を逃したのは、No.7 大嶋和也(Team LeMans)、No.10 小林崇志(HP REAL RACING)、No.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、No.18 アレクサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)という結果になった。

逆転のタイムアタックに失敗した小暮

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No.33 国本雄資
 さらに10分間のインターバルを経て、いよいよポールポジションを決定するQ3が開始されたのは、午後2時17分から。このセッションでは、再び天候が持ち直したが、開始からわずか30秒というところで、まずNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)がコースイン。その30秒後には小暮と山本、オリベイラ、平手。さらに開始から2分というところで国本、その30秒後に伊沢と塚越がコースへと入って行った。
 ここでアウトラップを終え、すぐにタイムアタックに入ったのは、山本とオリベイラ、平手。さらに伊沢と塚越も1周目からアタックに入った。最初にアタックを終え、コントロールラインを切った山本は、ここで1分40秒470と、それまでの自己ベストタイムを一気に更新してトップに立つ。オリベイラと平手はこれに及ばず。続く伊沢と塚越も、山本のタイムを上回ることはできなかった。一方、このQ3でも、アタックのタイミングを1周遅らせていたのは、小暮。小暮はアタックに入ると、セクター1で最速タイムをマーク。しかし、クルマのバランス的にアンダーステアが強過ぎたという小暮は、デグナーの2つ目とヘアピンでミスしてしまう。後半は再び持ち直したが、コントロールラインを切ったそのタイムは1分40秒827と、山本にコンマ3秒あまり及ばなかった。
photo  その結果、山本は嬉しい初ポールポジションを獲得。クールダウンラップを終えて、パルクフェルメにマシンを止めた山本は、前身で喜びを表現していた。明日の決勝は、午後1時45分にスタート。38周で争われるこのレースで、山本は再び歓喜に酔いしれるのか?それとも、ホンダの先輩である小暮が、あるいは塚越が、山本を逆転するのか? はたまたディフェンディング・チャンピオンのオリベイラがレース巧者ぶりを見せるのか? まずは緊張が最も高まる瞬間、スタートに注目だ。


記者会見

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No.32 小暮卓史 ・ No.16 山本尚貴 ・ No.41 塚越広大

ポールポジション争いができる自信がありました
ポールポジション
No.16 山本尚貴(TEAM 無限)
 ホントうれしいです。水、木曜のテストは、ウェットでもクルマの調子は非常に良かったし、予選日のフリー走行ではクルマのバランスも良く、Q3まで残れるかというより、ポールポジション争いができる位置にいるんじゃないかという自信がありました。ボードには16番が一番上にありましたが、無線で何も言ってもらえなかったのでダメかな、と思ったんです。アンドレ(・ロッテラー)選手が最後にアタックしてたし。「決まったよ、おめでとう」と言ってもらえたのは、ピットに戻ってきたとき。ポールポジションはFCJのもてぎ(2007年第5戦)以来。正直こんなに重みがあるというか、こんなにすばらしい、気分のいいものだとは思わなかったです。小暮(卓史)選手に「ポールっていいよね」と言葉を掛けてもらい、ほんとうにその通りだと思いましたね。
納得いく走りができませんでした
予選2位
No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)
 エンジニアがいいクルマに仕上げてきてくれました。Q1でいいところにいけるという感触を得て、Q2はクルマのバランスもよかった。Q3もいけると思ったら、路面がよくなってリアのスタビリティが高くなり、思ったラインを取れなくて…。納得いく走りができませんでした。山本選手とはギリギリのレベルで競い合いたかったんですが…。Q3でセッティングを変えなかった僕の判断ミスでもありますね。決勝はホンダ勢が前にいるので、なんかGTみたい(笑)。いいレースがしたいですね。
気負わずに自分のレースをするだけです
予選3位
No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELAION RACING)
 移籍後の初レースなので、余計なことを考えずチームが用意したプログラムを順番どおりやろうと、意気込まずにやりました。Q1とQ3(の結果)は、今の現状なんだろうという感じです。クルマにはもっと可能性があるので、もう少し引き出したかったという思いもあります。環境が大幅に変わった中、伊沢さんの存在がすごく大きい。データを共有するなどプラスに働いています。2台で早くトップ争いをできるようになれば…。決勝は気楽にというか、気負わずに自分のレースをするだけです。


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