2011 Formula NIPPON
No.41 塚越広大
6月4日午前、オートポリス(大分県)で全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの第2戦の予選日・フリー走行が実施された。この走行でトップを記録したのは、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)だった。
No.1 J.P.デ・オリベイラ
予選日のフリー走行は午前9時から1時間の予定でスタート。サーキットの上空は一面雲だが、気温も17〜20度とすごしやすいまずまずのコンディション。ピット出口のシグナルが青になると同時に、No.31 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)やNo.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)ら若手やルーキーがコースへ飛びだして行く。
15分を回り、まず1分33秒台に突入しトップとなったのは、No.40 伊沢で1分33秒705。これに続いてNo.8 石浦宏明(Team KYGNUS SUNOCO)も33秒台に突入し2番手。そして、No.7 大嶋和也(Team LeMans)が1分33秒630で、さらにNo.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)も1分33秒142とトップが目まぐるしく変わる。
セッションの序盤はコースが滑りやすかったようで、大嶋など何台かはスピンも喫する。そして、10分過ぎにはNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が、コースアウトしてクラッシュ。右前サスペンションにダメージを負ってしまう。さらにNo.2 平手晃平(TEAM IMPUL)も20分ほどで飛びだす。こちらは結局復帰できず、貴重な走行時間を失ってしまった。
No.40 伊沢拓也
ラスト15分を過ぎると、予選を想定してニュータイヤを装着してアタックするマシンも現れる。まずは開幕戦のポールシッターNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)が、1分32秒879と初の32秒台を記録して、トップに踊り出る。すると続々とピットにマシンが戻り、タイヤをチェンジ。
そしてラスト10分は、Q3さながらのアタック合戦となる。まず、このオートポリス戦にスポット参戦するNo.33 井口卓人(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分33秒569を刻み、この時点の3番手に。井口はさらに32秒824までタイムを縮め、一時ポジション2に飛び込む。最終的には6番手だったが、予選への手応えを感じさせた。
ラスト3分で、No.7 大嶋が1分32秒498を叩き出して、No.1 デ・オリベイラからトップを奪う。続いてNo.36 井口も32秒台に突入し、2番手。しかし、No.41 塚越が1分32秒255の快走を決め、この走行初のトップとなる。この後、No.40 伊沢、No.1 デ・オリベイラ、No.8 石浦と32秒台に入るが塚越には届かなかった。
マシンの修復を終えたNo.32 小暮もラスト10分過ぎにコースに戻り、一発のアタックで1分33秒153として最終的には8番手となった。
No.7 大嶋和也
No.8 石浦宏明
結局、予選前のフリー走行では開幕戦に続きNo.41 塚越広大がトップとなった。しかし、上位4台の差はわずかに0.25秒弱。エンジンウォーズでもホンダ、トヨタが2台ずつ。8番手の小暮まで誰が予選でポールを獲っても不思議ではない状況と言えよう。ほとんど走れなかったNo.2 平手も侮れず。No.37 中嶋一貴もブレーキトラブルを抱えていたため、ニュータイヤのアタックをしておらず、13番手というポジションは本来のものではない。第2戦オートポリスは、開幕戦以上にハードな予選となりそうだ。