2011 Formula NIPPON
No.7 大嶋和也
9月24日(土)、全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第6戦の公式予選が、スポーツランドSUGO(宮城県)で行われ、No.7 大嶋和也(TEAM LeMans)が、自身2度目となるポールポジションを獲得した。
No.36 アンドレ・ロッテラー
台風15号が過ぎ去り、見事な秋晴れに恵まれたこの日のSUGO。午後1時40分から、まずは16台から12台へと絞り込まれる20分間のQ1が開始された。この時点で、気温は21℃、路面温度は34℃。セッションが開始されると、間もなくNo.8 石浦宏明(Team KYGNUS SUNOCO)を除く15台がコースへと入る。ここで最初からニュータイヤを投入したのは、No.18 アレクサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)、No.31中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、No.33 国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)、No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)、№62嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsport)。その他のドライバーは、ユーズドタイヤで走行を開始する。しかし、開始から8分というところでセッションは赤旗によって中断。これはNo.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が1コーナーでコースアウトし、グラベルストップしたためだ。そのマシンの回収が終わり、残り時間12分05秒ということで、セッションが再開されたのは午後2時02分。その後、セッションの残り時間が6分となったあたりからは、ロッテラーらを除くほぼ全車がニュータイヤに履き替えてコースイン。タイムアタックへと向う。ここでトップタイムをマークしたのは、大嶋。No.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、No.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)、No.8 石浦宏明(Team KYGNUS SUNOCO)No.10 小林崇志(HP REAL RACING)がそれに続く。一方、ここで敗退となったのは、インペラトーリ、No.3 アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)、中嶋大祐、嵯峨の4人だった。
No.41 塚越広大
10分間のインターバルを経て、12台から8台に絞り込まれる7分間のQ2が始まったのは、午後2時24分。気温は23℃、路面温度は36℃と、Q1よりはいずれも若干上昇する。そんな中、セッションが始まって1分ほどしたところで中嶋一貴、ロッテラーがコースイン。これを見て、他陣営も続々コースへと入った。デ・オリベイラは、Q1でコースアウトした後、自力でピットに戻れなかったということで、レギュレーションによりその後のセッションには出走できなかった。さて、このセッションで、まず1分07秒台に突入してきたのは、ロッテラー。だが、ロッテラーのマシンはタイヤの内圧が上がり切っておらず、随所でマシンがボトミングしている状態。決して、満足の行くタイムではなかった。一方、Q1から上位に付けていたドライバーたちは、ここでも好調ぶりを維持。大嶋はここでもトップタイムを刻み、塚越、石浦、伊沢、小暮がそれに続いた。これに対して、Q2で敗退してしまったのは、国本、No.2 平手晃平(TEAM IMPUL)、小林、そして出走を許可されなかったオリベイラだった。
さらに10分間のインターバルを挟んで、いよいよポールポジションを決定する7分間のQ3が始まったのは、午後2時41分。ここでもセッションが始まると、ロッテラーと中嶋一貴を筆頭に、ニュータイヤを履いたマシンが続々とコースイン。計測2周目にはフルアタックに入る。ここでまずQ2までの自己ベストを大きく縮め、1分07秒247をマークしたのは、ロッテラー。石浦、伊沢はこれを上回れない。だが、その直後に大嶋がトップタイムを更新。3周目も続けてアタックしていたロッテラーが、さらに自己ベストを縮めるが、大嶋のタイムにはわずかに1000分の6秒及ばなかった。これに続いて、塚越が3番手となるタイムをマークするが、その直後マシンに不具合を抱え、3コーナーでストップ。ここで、セッションは再び赤旗によって中断される。塚越のマシンの回収が終わり、残り時間2分ということで再開されたのは、午後2時57分。だが、上位陣は、この短時間でのタイム更新は望めないと判断し、ここで走行を終了。その結果、大嶋のポールは決定的となり、ロッテラー、塚越、石浦。伊沢がそれに続く。一方、赤旗前に上手くアタックを決めきれなかったNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)、小暮、中嶋一貴の3人はセッション再開と同時にコースに入り、タイムアップを狙った。そして、山本がアウトラップを終えただけでフルアタックモードに突入すると、7番手となるタイムをマーク。中嶋一貴も自己ベストを更新するが、山本にはわずかに及ばなかった。小暮は自己ベスト更新ならず、6番手に留まっている。
No.37 中嶋一貴
No.1 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
ドライバーズランキングのトップ、ロッテラーは2番手。彼を追うランキング2位の中嶋一貴は7番手、同3位のデ・オリベイラは11番手。決勝では後方から追い上げをはかることになった。
セッションがすべて終了した後、山本は決勝スタート7グリッド降格のペナルティーを受けた。これは、塚越のマシンが停止した後に提示された赤旗中に、他のマシンを追い越してしまったことが理由。残り2分という短い時間の中で果敢なアタックを見せた山本は、残念ながら14番手からスタートすることになった。また、これにより、中嶋一貴からカルダレッリまでの7台は、1つずつグリッドポジションを上げ、そこからスタートすることになっている。
No.36 アンドレ・ロッテラー ・ No.7 大嶋和也 ・ No.41 塚越広大