2012 Formula NIPPON
No.1 アンドレ・ロッテラー
8月4日、第5戦ツインリンクもてぎの予選日となった。朝、8時35分から1時間の公式練習走行(フリー走行)が行われた。この日のもてぎは、真夏の青空、強い日差しとなり、開始時で気温29度。路面はドライコンディション、路面温度は38度。終了の9時30分ころには30度、40度まで上昇した。
No.2 中嶋一貴 開始から積極的な走行を見せたのは、現在ポイントランキングトップ、赤いリーダーズレッドをつけるNo.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)。計測周の1周目で早くも1分35秒841を記録して、計時モニターのトップに名前を収める。開始から8分。一貴に続くのはNo.20 松田次生(TEAM IMPUL)は1分36秒160、そしてNo.38 平手晃平(Project μ/cerumo・INGING)、もてぎの地元である栃木県の宇都宮市出身のNo.16 山本尚貴(TEAM 無限)がトップ4に。
11分が経過すると、No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が1分35秒645と一貴を上回り、トップとなる。第3戦オートポリスで自身初勝利を獲得し、地元で2勝目を狙う栃木県日光市出身のNo.41 塚越広大(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)も1分35秒812までタイムアップし、デ・オリベイラ、塚越、一貴の順となる。
セッション中盤、 25分を過ぎると同じツインリンクもてぎで行われた第2戦をポール・トゥ・ウィンで制したNo.1 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が1分35秒337でリーダーズタワーの最上位に飛び出す。そして2番手も山本が1分35秒776で3番手に。
この後しばらくは、淡々と走行が行われ、上位陣のタイムアップはなかった。だが、ラスト10分になると各車は一端ピットに戻る。ここでほとんどのマシンがニュータイヤに履き替え、予選を想定した一発アタックを行う準備に。
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
そして、ラスト5分。一斉にコースへと飛びだして行く。そして、まずトップタイムを更新してトップを堅持したのが、ロッテラー。自らのタイムを書き換える1分34秒475とし、後続のアタックを待つ。続いて僚友の一貴が1分34秒639、No.40 伊沢拓也(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が1分34秒923で2、3番手となる。これで決まりかと思われたが、最後の最後にデ・オリベイラが1分34秒823、No.8 ロイック・デュバル(Team KYGNUS SUNOCO)が1分34秒894を記録し、伊沢を抜き3、4番手に滑り込んだ。もてぎを得意とするNo.32 小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が6番手に入った。地元期待の塚越は、最後のタイムアタックは行わず、流す感じで走行を終了した。
これで予選を前にしたフリー走行では、2011年チャンピオンのロッテラーがトップタイム。ロッテラーは昨年の最終戦の2レース、そして今年の第2戦ともてぎ3連勝中。この一戦も制すれば、もてぎマイスターの座を不動にし、シリーズ連覇へも大きく前進。これを一貴やデ・オリベイラ、そして塚越らが阻止できるか? まずは13時30 分からの予選(ノックアウト方式)がどのような展開になるか、非常に楽しみだ。
No.1 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)