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2026年第4戦 予選 岩佐歩夢が今季3度目のポール・ポジション獲得

2026.05.23

第4戦 予選1位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)

 
前日から一転、肌寒い曇り空の朝を迎えた三重県・鈴鹿サーキット。早朝には霧雨がパラついただけでなく、メインストレートは強い向かい風というコンディションの中、午前9時15分から全日本スーパーフォーミュラ選手権・第4戦のノックアウト予選が行われた。チャンピオン経験者やランキング上位のドライバーが次々と予想外の結果に終わる中、今季3度目のPPを獲得したのは岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)。これに1000分の18秒という超僅差で続いたのは、チームメイトの野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)。3番手には今季注目のルーキー、野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)が滑り込んだ。野村にとっては、初の予選トップ3という嬉しい結果となっている。
 
第4戦 予選1位 岩佐歩夢(TEAM MUGEN AUTOBACS)

 
前日は最高気温が25℃を超え、蒸し暑いコンディションとなった鈴鹿。しかし、一夜明けると冷え込みが強まり、肌寒い朝を迎えた。早朝には霧雨も降り、サポートレースの予選ではWET宣言も出された。その後、雨は止み、スーパーフォーミュラのノックアウト予選はドライコンディションの中で実施されている。そのノックアウト予選、10分間で争われるAグループのQ1が始まったのは午前9時15分。この時点で気温は20℃、路面温度は22℃。メインストレートには強い向かい風が吹いていた。今回、ランキングをもとにAグループに振り分けられたのは、岩佐、笹原右京(REALIZE KONDO RACING)、牧野任祐(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、小林可夢偉(KDDI TGMGP TGR-DC)、山下 健太(KCMG)、Juju(HAZAMA ANDO Triple Tree Racing)、福住仁嶺(NTT docomo Business ROOKIE)、松下信治(DELiGHTWORKS RACING)、坪井翔(VANTELIN TAM TOM’S)、大湯都史樹(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、野村、佐藤蓮(PONOS NAKAJIMA RACING)の12名。コースがオープンされると、牧野、岩佐、坪井を先頭に、全車が続々コースイン。アウトラップを終えると、牧野、山下、大湯、笹原、野村、可夢偉らはすぐにピットに戻った。一方、ストレートを通過して、もう1周走行したのは岩佐、坪井、Jujuの3人。岩佐、坪井はこの周を終えるとピットイン。Jujuはさらにもう1周してからピットに入っている。アウトラップを終えて、すぐピットに入りニュータイヤに交換したドライバーたちの中では、牧野、可夢偉、松下、福住、野村、笹原、大湯、佐藤、山下が、セッション開始から3分余りというところで続々コースイン。これらのドライバーは、路面温度が前日から大きく下がったため、アウトラップに加えて、2周のウォームアップラップを走ってからアタックに向かうプラン。これらのドライバーがコースに出てからピットに戻ってニュータイヤに交換した岩佐と坪井は、残り約5分というところで再度コースインするが、こちらはアウトラップに加えて、1周のウォームアップからアタックに入るというプランだった。そして、残り時間が1分を切ったところで、真っ先にアタックに入ったのは坪井。これに岩佐が続く。さらに、可夢偉、牧野、松下、Jujuといった順でアタックに向かっていく。坪井はこのアタックで1分37秒587をマークしたが、続く岩佐はこれを上回る1分37秒401をマーク。その後ろでアタックしていた中では、牧野がデグナーコーナーでオーバーランしてコースオフを喫してしまう。牧野はここでアタックを終えることとなった。さらに、その後チェッカーを受けたドライバーたちも、岩佐のタイムを上回ったドライバーは誰もおらず、岩佐はトップでQ1を通過。これに坪井が続くかと思われたが、セッション終了後、坪井は走路外走行によってベストタイムを抹消され、11番手までドロップしてしまう。これはデグナーコーナー2つ目で、4輪ともにコースサイドのホワイトライン外側まで出てしまったためだ。坪井が脱落したことで、岩佐に続いたのは福住、佐藤、可夢偉、大湯、野村。ここまでがQ1を突破した。一方、僅差でQ2進出を逃したのは松下、山下、笹原。さらに、Juju、坪井、牧野もここで敗退ということになってしまった。
 
第4戦 予選2位 野尻智紀(TEAM MUGEN AUTOBACS)

 
5分間のインターバルを経て、同じく10分間で争われるBグループのQ1が始まったのは、午前9時30分。今回、ランキングをもとにBグループに振り分けられたのは、ルーク・ブラウニング(REALIZE KONDO RACING)、太田格之進(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、野中誠太(KCMG)、小出峻(ThreeBond Racing)、野尻、ザック・オサリバン(TEAM IMPUL)、小林利徠斗(KDDI TGMGP TGR-DC)、サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)、阪口晴南(SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING)、チャーリー・ブルツ(TEAM GOH)、イゴール・オオムラ・フラガ(PONOS NAKAJIMA RACING)、ロマン・スタネック(ナビクルBuzz MK RACING)の12名。コースがオープンされると、太田を先頭に野尻、フラガ、ブラウニング、利徠斗とほとんどのドライバーはすぐにピットを後にする。一方、スタネックはピットに待機。最初からニュータイヤを装着してコースインのタイミングを待った。コースに出たドライバーたちの中では、アウトラップを終えて太田、野尻、フラガ、ブラウニング、利徠斗らがすぐにピットインしてニュータイヤに交換する。一方、オサリバン、フェネストラズ、野中、阪口はもう1周してからピットに入り、ニュータイヤへの交換を行なっている。そんな中、セッション開始から3分というところでは、スタネックがコースイン。そこから30秒ほど経ったところで、太田、小出、ブルツ、フラガ、利徠斗がコースに向かう。このタイミングでピットを後にしたドライバーたちは、アウトラップに加えて、2周のウォームアップを走ってからアタックに入るプラン。そこから1分半ほどしてコースに向かったのは、フェネストラズ、オサリバン、阪口、小出、ブラウニング。こちらはアウトラップに加えて、1周のウォームアップラップを走ってからアタックに入るプランを立てていた。そして、残り時間が1分30秒となったところから、真っ先にアタックに入ったのはスタネック。これに、オサリバン、フェネストラズ、野尻、フラガ、阪口、野中、ブラウニング、太田、小出と続く形に。さらに、最後の最後にアタックに入ろうとしていたのは利徠斗だったが、利徠斗はまさかの時間切れでチェッカーを受けてしまう。結果、利徠斗はアタックできないままQ1敗退となってしまった。アタックに入ったドライバーたちの中では、スタネックが最初にチェッカーを受けたが、タイムは1分39秒194と思うように伸ばせない。続くオサリバンは1分38秒216、フェネストラズは1分38秒221と38秒台。しかし、これに続いてアタックしていた野尻が1分37秒662と一気に37秒台に飛び込み、トップに浮上した。さらに、フラガ、阪口も1分37秒台に入るが、野尻にはわずかに及ばなかった。だが、フリー走行で総合トップタイムを出していたランキング首位の太田が、ここで抜群のアタックを決め、1分37秒467と、野尻のタイムをコンマ2秒ほど上回ってくる。その結果、太田がトップでQ1を突破。野尻、阪口、フラガ、小出、オサリバンがこれに続き、Q2に駒を進めた。一方、超僅差でQ1突破ならなかったのはフェネストラズとブラウニング。さらに、野中、ブルツ、スタネック、アタックすることができなかった利徠斗はQ1敗退に終わっている。
 
第4戦 予選3位 野村勇斗(San-Ei Gen with B-Max)

 
10分間のインターバルを経て、いよいよPPを決定づける10分間のQ2が始まったのは、午前9時50分。コースがオープンされると、太田を先頭に、岩佐、野尻、阪口、福住、野村、小出、オサリバン、可夢偉がピットを後にする。一方、佐藤、フラガ、大湯の3人は、最初からニュータイヤを装着してピットで待機。コースに入るタイミングを待った。コースに出たドライバーの多くはアウトラップを終えるとピットに戻って、ニュータイヤに交換。これに対して、オサリバンと阪口だけはもう1周走ってからピットに戻ってタイヤ交換を行う。セッション開始から3分というところでは、待機していたフラガ、佐藤、大湯がコースイン。その30秒後には太田、小出がコースに向かう。さらに、30秒余りが経ったところでは野尻、野村、可夢偉、岩佐、福住がピットを後にする。そして、セッションの残り時間が5分となったところで、オサリバンと阪口が最後にコースへと向かった。フラガ、佐藤、大湯、太田、小出の5人は、アウトラップに加えて2周のウォームアップラップを走ってからアタックに入る予定。その他のドライバーはアウトラップに加えて1周のウォームアップラップを走ってからアタックに入っている。残り時間が1分30秒となったところで、最初にアタックに入ったのは可夢偉。これに野尻、野村、岩佐、フラガ、福住、佐藤と続く。さらにセッションの残り時間が40秒というところでアタックに入ったのは太田。そこに大湯、小出が続いた。ところが、注目の太田はデグナーコーナーで走路外走行になってしまっただけでなく、スプーンコーナーでもコースをはみ出す形となってしまい、アタックが不調に終わってしまう。その後、最初にチェッカーを受けた可夢偉も、1分39秒874と思うようにタイムを伸ばせない。それに続く野尻は各セクターで最速タイムを出し、1分37秒137を叩き出す。野村は、1分37秒600と野尻には及ばず。だが、ここで岩佐が1分37秒119と、野尻を上回ってくる。その後チェッカーを受けたドライバーたちは、誰も岩佐を上回ることができなかった。これにより、岩佐は今季3回目のPPを獲得。1000分の18秒差で野尻が2番手。TEAM MUGEN AUTOBACSがフロントロウを独占した。3番手には野村が入り、ルーキーとしての4戦目で初の予選ポイントを獲得。以下、阪口、福住、佐藤、フラガ、小出、大湯、オサリバン、可夢偉、太田という結果になっている。
 
午後の決勝レースは、雨になる可能性も残されているが、どのような展開となるのか? PPからスタートする岩佐が今季初優勝を飾るのか。あるいは野尻が逆転優勝を果たすのか。予選が不本意な形で終わってしまった太田や坪井らがどこまで挽回してくるのか。興味深い展開となりそうだ。
 

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